合同会社Reginnoys(レギノス)の代表を務める兄の曽我部節、弟の瑛(あきら)さん
まいぷれのロゴ

地元の四国中央市を盛り上げるため──情報サイト「まいぷれ」で地域活性化に取り組む兄弟の挑戦

愛媛県の東に位置する四国中央市。人口8万人ほどのこの街で、地域情報サイト「まいぷれ」を通して地域活性化に取り組む兄弟がいます。合同会社Reginnoys(レギノス)の代表を務める兄の曽我部節(そかべたかし)さん(写真左)と、弟の瑛(あきら)さん(写真右)です。

別々の仕事に就いていた彼らは、なぜ本業を辞めてまで「まいぷれ」のフランチャイズに加盟し、兄弟での挑戦を選んだのか。そして、今後はどのような未来を描いているのでしょうか。営業未経験の上、コロナ禍という逆風のなか、1年で70もの掲載店を獲得したその裏側とともにお話します。

大好きな地元を盛り上げるために「まいぷれ」のフランチャイズに加盟

瀬戸内に面していて自然豊かな四国中央市
瀬戸内に面していて自然豊かな四国中央市

「自分達が実現したいことのために事業収益を考えるようになり、いろんな事業検討をしていたなかで、地域情報サイト『まいぷれ』のフランチャイズに出会いました。 加盟の理由は、四国中央市で生まれ育ち、きっと死ぬまで過ごすであろうこの街が楽しければ、自分達も楽しいはず。だったら街を盛り上げたいなって。そのお手伝いが少しでもできたら嬉しいなって、思えたことですね」(兄・節さん)

そう語るのは、合同会社Reginnoys(レギノス)の代表であり、まいぷれのフランチャイズオーナーでもある兄の節さん。ちなみに「まいぷれ」とは、株式会社フューチャーリンクネットワークが運営する地域密着情報サイトのこと。2006年にフランチャイズ展開をスタートしてから、現在は全国550以上のエリアで130以上のパートナーが、それぞれの地域で活性化に取り組んでいます。

まいぷれ事業の主な収益は、地域の事業者が「まいぷれ」に情報を掲載するために支払う月額利用料。いわゆる“ストック型”のビジネスモデルで、掲載数をコツコツと増やし続ければ安定した収益を上げられるのが、まいぷれ事業の魅力のひとつです。

曽我部兄弟が運営する「まいぷれ四国中央市」は、2020年3月にサイトがオープン。2021年10月現在で、じつに80近い掲載数を数えるまでに成長しています。

まいぷれは、競合にあたるほかのサービスに比べ、月額の利用料が7000円と掲載を検討する事業者にとって、無理のない安価な価格設定が強みです。掲載事業者と地域の方々とのつながりをつくるサービスであることはもちろん、事業者に提案しやすい価格帯なので、営業の経験がなくても活躍できます。実際まいぷれ事業で起業したり、ガソリンスタンドや運送会社、不動産会社、印刷会社など、地域で活躍する異業種企業が事業多角化の一環として「まいぷれ」のフランチャイズに加盟し、活躍しています。

このストーリーの主役である曽我部兄弟もふたりとも営業は未経験。それでも継続して活躍できているのは、まいぷれ本部の丁寧なサポートはもちろん、地元を盛り上げたいという強い思いがあるから──。その彼らの思いとはいったい。

地域のために、これからもチームを存続できるように兄弟で奮闘

一般社団法人YamajiFootballClub(ヤマジフットボールクラブ)として、男子社会人リーグと、女子小学生2つのサッカー
一般社団法人YamajiFootballClub(ヤマジフットボールクラブ)として、男子社会人リーグと、女子小学生2つのサッカーチームを運営

「前職とはまったく別なんですが、加盟以前から兄弟ふたりで所属していた地元のサッカーチームを、4年くらい前に僕が代表を務めるカタチで一般社団法人化したんです。

その理由としては、いまは僕たちが主体となってチームを引っ張っていますが、じつは周りから『曽我部兄弟がいなくなったらチーム自体がなくなる』と言われていて……。年齢的にも動けなくなってきているし、僕たちが抜けてもチームが存続できるよう、しっかりとした母体を作らないといけなくて、じゃあ僕らがやろうと。

もちろんやるからには、全国リーグを戦ってJリーグを目指しているサッカーチームが地元にあったら街が盛り上がるかなという思いもあるので、いまは愛媛県リーグで戦っていますが、今後は四国リーグとJFLを経て、Jリーグを目指せるチームに育っていきたい、と考えています」(弟・瑛さん)

しかし、法人化したからといってすぐにチームが強くなるわけでもなければ、資金が潤沢になるわけでもありません。さまざまな課題に直面しては、なす術のない現状にもどかしさを感じていたのです。

「チームが強くなることはもちろんですが、認知度を含めて街から愛されるチームにならないといけませんよね。でも、どうやって街のみんなから知られるチームに育てていくべきか。資金も方法もなくて……。ずっと課題に感じていました」(兄・節さん)

「これらを実現するためにまずは資金が必要です。そのためにもスポンサーみたいな形でチームを応援してくれる企業や個人を探す活動をするべきなのですが、どういう動きをすればいいのかすら分からず。そもそも当時は会社に勤めていて本業があったので、併行して社団法人の活動を進めるのは難しくて……。なので、社団法人とは別に何か母体となる事業をはじめ、それをフックに社団法人のスポンサーを募れないかと考えていましたね」(弟・瑛さん)

それぞれに本業があり、そのかたわらで選手として、そして社団法人の運営者として、3足のわらじ生活を送っていた曽我部兄弟。兄の節さんは社会福祉協議会で福祉業務を、弟の瑛さんは地元企業で工場生産計画の立案や資材の発注業務などを生業にしていました。

そこで、本業を辞めてでも社団法人と絡められる新たな事業をはじめたい──そんなタイミングで出会ったのが、「まいぷれ」のフランチャイズでした。サッカーを通じて大好きな地元を盛り上げたい曽我部兄弟の思いと、まいぷれのコンセプトが合致しました。

「サッカーと絡めて地元を盛り上げられる事業はないか探しているときに『まいぷれ』を見つけました。『まいぷれ』なら街のいろいろなお店や企業と関われるので、社団法人とも絡めて事業を大きくできる。何よりも、大好きなこの街を盛り上げられる仕事であることが魅力でしたね」(弟・瑛さん)

ITが発展していない地方こそ、地域密着の「まいぷれ」の出番

地域の事業者の元に直接足を運んで関係性を構築する。これができるのも地域密着の「まいぷれ」だからこそ
地域の事業者の元に直接足を運んで関係性を構築する。これができるのも地域密着の「まいぷれ」だからこそ

そうして、2019年7月にまいぷれのフランチャイズに加盟。同じ年の暮れにはそれぞれ本業を退職し、ふたりで合同会社Reginnoys(レギノス)を設立しました。

「まいぷれは法人設立のサポートもあるので助かりましたね。社団法人を立ち上げているとはいえ素人なので、法人を設立するのにそもそもどんな書類が必要なのかも分からなかったのですが、サポートのおかげでスムーズに設立できました」(弟・瑛さん)

しかし、ふたりにとってはここからが本格的なスタートライン。サッカーチームを運営する社団法人と絡めつつ、大好きな地元を盛り上げるためにも、まいぷれに情報を掲載してくれる事業者を探す必要があります。

「この辺のエリアは地域情報誌こそありましたが、まだまだWeb媒体が盛んな地域ではなくて。もちろん、誰もが知っているような業種に特化した大手のポータルサイトなどはありましたが、地域に密着したWeb媒体がなかったんです。でも、大手の掲載料も高く、地域のお店が掲載するにはハードルが高い。その一方で、Webで情報を発信する必要性はみなさん感じているんです」(弟・瑛さん)

「まいぷれに加盟した当初はサイトがオープンしたばかりで、認知度が低いなかでの営業でした。なので、ただ情報を載せるだけでなく、自分たちが発信したいタイミングで好きな情報を発信できることを『まいぷれ』の魅力としてお伝えしていました。事業者としてはWebで発信することの必要性を感じていながらも、どうやってやればいいかわからない状況だったので、『まいぷれ』みたいに地域に密着した媒体のニーズを感じましたね。その点でマッチングさせて契約に結びつけていました」(兄・節さん)

その結果、営業活動をはじめてからの2ヶ月で29件もの契約を獲得。幸先のいいスタートを切ることとなったのです。

「地元にいる僕たちが対面で説明できるのは本当に大きいですね。大手の媒体はネームバリューがある一方で電話などで営業するだけ。Webが浸透していない地域なので、対面での商談じゃないと事業者としては不安が拭えず、なかなか掲載までは至りません。でも、僕たちは自分たちの足でお店に向かい、直接説明できるので安心感が違うんです。掲載中も何かあったらすぐに足を運べますからね」(兄・節さん)

「新規契約の数はコロナを境にやっぱり減りましたね。飛び込み営業もやりづらくなったので、そもそも話を聞いていただける機会が減ってしまって……。それまではハイスピードで掲載数を伸ばしていましたが、コロナの影響でスピードがかなり落ちました」(弟・瑛さん)

しかし、そこで足を止めるふたりではありません。こんな状況でも地元を盛り上げるため、それまでの戦略を軌道修正して営業活動をリスタートするのです。

コロナ禍の逆風も工夫で乗り越え、ふるさと納税の委託業務もスタート

みかんだけでなく、製紙業界大手の大王製紙の製紙工場などがあり、紙の町として有名な四国中央市の返礼品
みかんだけでなく、製紙業界大手の大王製紙の製紙工場などがあり、紙の町として有名な四国中央市の返礼品

「対面で営業できないので、SNSを活用して営業するようにしました。もともとFacebookアカウントを作っていましたが、Instagramや他のSNSもアカウントを立ち上げ、営業はもちろん、情報をどんどん発信するようにしていましたね」(弟・瑛さん)

「営業はInstagramのDMを使っていましたが、10件送ったら1件くらいは『詳しく話を聞きたい』と返信をいただいていました。もちろん営業にだけSNSを使うのではなく、まいぷれのSNSで掲載店の情報を発信することで、より情報を拡散できるようにもなったので、コロナを機会にアカウントを立ち上げて良かったですね」(兄・節さん)

その結果、コロナ禍にもかかわらず、サイトがオープンしてからの1年間で70件の掲載数に到達。加盟当初に目標としていた100件には届かなかったものの、気軽に情報を発信したくてもできない地元の事業者の一助となったのです。

しかも、2021年9月からはまいぷれの事業と併行し、ふるさと納税の委託事業もスタート。地域に密着した「まいぷれ」の日々の活動を活かし、地元の魅力ある品をふるさと納税の返礼品としてプロデュースする事業です。

その他、返礼品提供事業者への取材やふるさと納税サイトへの掲載、税金処理など、ふるさと納税に関わる業務をトータルでサポート。地元の事業者と密なコミュニケーションを重ねる「まいぷれ」だからこそ、一社一社に寄り添った提案ができるのです。

「まいぷれ」のフランチャイズ加盟店がふるさと納税事業を委託で請け負うのは珍しいことではありません。曽我部オーナー以外にも、すでに40近いまいぷれ加盟オーナーがそれぞれの地域でふるさと納税に携わっています。

「ふるさと納税の事業に関われるのは単純に嬉しいです。返礼品が増えれば、それだけ地元の事業者が活性化しますからね。四国中央市の返礼品はどれも最高ですが、なかでもやっぱり『みかん』がおすすめです」(兄・節さん)

「返礼品の開拓はやりがいを感じますね。いいモノを作っている事業者はたくさんありますが、昔と違って黙っていても売れるわけではない。世の中に広めていくには情報を発信しないといけないので、そのお手伝いができるのは本当に嬉しいですね」(弟・瑛さん)

まだまだ道半ばではあるものの、まいぷれを通して着々と地域活性化に取り組んでいる曽我部兄弟。少しずつですが、サッカーチームを運営する社団法人と絡めた活動にも着手しているといいます。

「まだ大きくは動けていませんが、まずはということでサッカーチームのサポーターズクラブを作りました。まいぷれの掲載店から特典をいただき、入会してくれた方には特典を受けられるようにしています」(弟・瑛さん)

今後はさらにまいぷれ事業を拡大するとともに、さまざまな形で社団法人と絡めながら、四国中央市の活性化のために取り組んでいくと語ってくれた曽我部兄弟。現在はスタッフ1名を迎えいれ3人体制。地元愛に溢れた彼らの挑戦はまだまだはじまったばかり。今後の活躍にも大いに期待しましょう。


地元の四国中央市を盛り上げるため──情報サイト「まいぷれ」で地域活性化に取り組む兄弟の挑戦(2021.12.26公開)
※掲載情報は取材当時のものです。



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まいぷれは、地域課題を解決できる可能性を秘めた「やりがい」溢れる地域貢献事業です。日々全国のパートナーが、地元の情報を収集し、地域情報ポータルサイトで情報を発信。事業を通じて地元に貢献でき、地域の繋がりを構築できます。開業資金が不安な方には資金調達サポートもご用意しています。

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