「障害者グループホーム」とは
グループホームは、福祉先進国スウェーデンからきており、障害のある人が世話人からサポートを受け、共同生活を営む住宅のことです。戸建て、マンションやアパートなどの住宅を利用し、設置します。
グループホームの定義
定義:デイサービスなどの介護施設とは違い、障害を持った方の第2の家として機能する。 少人数で支え合って「暮らすこと」が特色。入居者の日常生活は指導・訓練的なものは最小限で、管理することが目的ではない。
国や地域から期待されている障害者 グループホーム
2005年に「障害者自立支援」が交付され、2013年に現在の「障害者総合支援法」が成立。さらに2018年に法改正され、不足が懸念される施設に頼るのではなく、地域でケアする方向性をより強固にしました。『障害者が地域で暮らしながら、生活の質を高めていくこと』が目的のグループホームに今後期待は高まっています。
障害者グループホームに
求められること・利用者のメリット
1・国や市からの家賃補助
障害者の地域移行を進めるため、グループホーム利用の家賃として国からの補助が受けられます。利用者1人当たり最大1万円/月額。また地域によっては市からの補助がある場合も。このような助成金で利用者の負担を軽減する動きがあります。
2・生活の不安軽減
現在、自宅で家族の支えを受けながら生活をしている障害者も、家族の高齢化などで今後の生活に大きな不安を抱えている人が多くいます。グループホームの整備によって、孤立の防止や、生活への不安を軽減できます。また、共同生活による身体・精神状態の安定も期待されています。
3・早期社会復帰
可能であれば、入居者自身が食材の買い物や調理をしたり、掃除や洗濯などの家事を行います。それにより役割分担が生まれ、毎日イキイキと暮らすことが出来ます。共に支え合って暮らすため、社会性が改善され、早い段階での社会復帰が期待されています。
4・住み馴れた土地で暮らせる
原則としてグループホームの所在する市町村に3ヶ月以上在住していることが条件となっており、「住み馴れた土地から遠く離れず、同じような環境で暮らせること」は大きなメリットです。住んでいた自宅から近ければ、家族や友人も訪れやすく、買い物や散歩もしやすいです。また、一般住宅を使うため、家庭的な環境のなか、戸惑いが少なく落ち着いて生活を送ることが出来ます。
障害者グループホームの課題は
利用者に対する施設の不足
グループホームの利用者は年々増加しています。国内の障害者数は1160万人と言われており、必要な居室数は400,000室とホーム数が足りておらず、待機者も多くなっているのが現状です。今回紹介するグループホーム「わおん」は、知的障害者74.1万人と精神障害者(引きこもり、うつ病なども)320.1万人を対象としています。
基準緩和でグループホームへの追い風
平成30年6月に公布された法改正により、グループホームの建築基準が緩和されました。今まで戸建住宅をグループホームの基準に合わせるには、大規模な改修工事が必要でしたが、法改正により工事・手続きが合理化され、転用がしやすくなりました。増加している空き家の活用もでき、住宅街に立地している戸建は、グループホームに適しています。
開業にあたっての助成金も
厚生労働省では、グループホーム・ケアホームの設備を促進するための整備費の助成やグループホーム・ケアホームを実施するにあたっての借上げに伴う敷金・礼金の助成を、事業者に対して行っています。(金額は都道府県によって異なる)
そんな障害者グループホームの普及に
名乗りを上げる「わおん」
代表者は介護サービスFCのパイオニア
「わおん」の代表者の藤田英明は、27歳で起業し、日本で初めて介護サービスのFC化を実現し、業界有数の約900店舗規模まで拡大させたパイオニア。過去には、内閣府規制改革会議への参画や、首相公邸で講演したことも!
犬、猫と暮らすグループホーム
「わおん」はただの障害者グループホームではなく、保護犬・猫と一緒に暮らすグループホームです。障害者の支援だけでなく、動物の殺処分という社会問題にも目を向けています。この組み合わせによって、生活の質が向上したり、コミュニケーションが活性化したり…様々な魅力が生まれます。