2014-09-07 FC本部向け小説
行政書士
川本到 |
はじめに ~登場人物の紹介~
このコラムのポイント
フランチャイズ関連の法律というのは様々ありますが、理解がなかなか難しい項目もあるでしょう。こちらでは、一見難しく感じる法律用語について小説調で解説しているコラムを連載。株式会社CALM DININGというフランチャイズ本部にて法務部新人社員、酒井が日々業務の中で遭遇するフランチャイズの法律を学んでいくというストーリーです。フランチャイズ本部担当の方だけでなく、加盟希望者の方にも知ってもらいたい法律の基本がまとまっています。(この物語、本部名はフィクションです。)まずは登場人物の自己紹介です。
フランチャイズWEBリポート編集部
はじめに~主人公の自己紹介~
はじめまして、「僕」の名前は酒井雄人です。
今年大学を卒業して、飲食店を営業しているフランチャイズ本部、“株式会社CALM DINING”に入社して、4月からお店での研修を経て、7月から本社の法務部に配属されました。
大学で法学部は出ましたけど、法務部なんて、自分ができるのかなぁとかなり不安になりながら、7月1日に本社に入ったら、想像とはぜんぜん違って、法務部は担当の役員の人を含めて、僕も入れてわずか3人。
僕の上司は、川村渉部長。通称「わたるさん」。
部長っていってもまだ33歳なので僕とは11歳しか違わないのに部長にまでなってしまう、すごい人です。
でも、呼び方は本人の希望で「わたるさん」または「わたる部長」ということになっているらしく、みんなそう呼んでいます。
その上になると、もう役員さん。大田原敏彦常務は、協立銀行出身にして、現在は会社の常務取締役。でも年齢はわたるさんと同い年らしく、普段、わたるさんは「としひこさん」と呼んでいるし、飲み会の席ではタメ口。一応公式の場だけ「大田原常務」って呼んでるみたいです。
そして、僕。法律も学校の授業で、子守唄程度に聞いていて、なんとなく、そんな言葉を聴いた気がする程度の知識しかなくて、いきなり実務に放り込まれて、不安だらけの上にミスだらけ…。
そんな僕が、毎日の業務の様子、というよりも、わたるさんの凄さから、フランチャイズってこんな仕組みで、フランチャイズの世界の法務ではこんなことが起きますよっていう話とか、それに対してどう対処したかっていう話を、ここでお話していって、他の人にも、知ってもらいたいないというのが、このストーリーなわけです。
だから、はっきり言って、法律の話よりも、もしかするともっと現場のドロドロした感じかもしれません。
僕のつたない文章ですけど、最後までつきあってみてください。
【主な登場人物】
酒井雄人 株式会社CALM DININGの法務部に配属された新入社員。法務の知識は何もない上、気弱な性格。
川村渉 株式会社CALM DININDの法務部長。会社では最年少部長だが、会社の法務に関する事項を完全掌握。通称「わたるさん」。
大田原敏彦 株式会社CALM DININGの常務取締役。創業者の二代目で協立銀行の銀行マンからCALM DININGの役員に転身した将来の社長候補。
今井 株式会社CALM DINING営業本部スーパーバイザー。酒井をかわいがっており面倒見の非常にいいが、仕事ではトラブルメーカー的存在。
畠山 株式会社CALM DININGの店舗開発部長。
河田 株式会社CALM DININGのシステム部長
早坂 株式会社CALM DININGの営業部長(FC店担当)
渡辺 株式会社CALM DININGの販売促進部長。唯一の女性部長。
唯 酒井と同期で株式会社CALM DININGに入社し、現在販売促進部員。
藤堂 株式会社CALM DININGの顧問弁護士。チェーンビジネス法務を専門としている。
真樹 酒井の彼女で現在大学生。酒井と同棲中。
ななちゃん 酒井が今井に連れられていったキャバクラのキャバクラ嬢。酒井があこがれている。