おたからや若葉駅前店 柴田昭弘代表と弟の龍二常務
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兄弟経営で好調キープ! 買取専門店FC開業3ヶ月で売上全国3位を達成した理由

2020年8月にオープンした買取専門店「おたからや若葉駅前店(埼玉県)」。オープンから3ヶ月目には、全国に900店舗を超えるおたからやのなかで3位の売り上げを記録するなど、好調をキープしています。コロナ禍に一気に加盟店上位に上り詰めることができたのはなぜなのでしょう。好調の理由をオーナーの柴田昭弘代表(画像左)と、弟の龍二常務(画像右)にお聞きしました。

コロナの影響を受けない異業種のビジネスを検討

現在はふたり揃って会社を経営している柴田兄弟の子供の頃の様子
現在はふたり揃って会社を経営している柴田兄弟の子供の頃の様子

「子どもの頃は兄弟仲が悪かったですね。でも、ふたりとも車が趣味で一緒にイジってましたし、働きはじめてからも20年以上は一緒なので、今となっては兄弟で働いているのが当たり前になりました」(昭弘オーナー)

そう話すのは、SKオート株式会社の代表取締役であり、買取専門店「おたからや若葉駅前店(埼玉県)」を運営する柴田昭弘オーナー。SKオートの常務執行役員を務める、弟の龍二さんとふたりでおたからや事業を切り盛りしています。

「本業は完成車を輸送する事業を展開しています」(昭弘オーナー)

そんな彼が事業多角化を本格的に検討しはじめたのはあるきっかけがありました。それは、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスです。

「コロナの影響で自動車工場がすべて止まってしまったんですよね。さらに、2020年の秋くらいからは半導体が供給不足になり、自動車メーカーは減産を余儀なくされました。その結果、完成車を輸送する弊社の仕事が減ってしまって……。

若手のスタッフが育ってきて、もう任せられる状態になったので、コロナの前から何か新しい事業をスタートしたいとは思っていたのですが、コロナによる打撃が決め手になって本格的に検討しはじめました」(昭弘オーナー)

そこで重要視されたのが、コロナの影響を受けない異業種のビジネスであること。せっかく新たな事業をスタートしても、いまなお収束の兆しが見えないコロナの影響を受ける自動車業界では、共倒れしてしまうことも考えられるからです。

しかし、数あるビジネスのなかから、なぜ買取専門店に的を絞り、「おたからや」に加盟したのでしょうか。

買取専門店は、不況のときこそ需要が増えるビジネス

ブランド品や貴金属などさまざまな品目の買取をしているおたからや
ブランド品や貴金属などさまざまな品目の買取をしているおたからや

「買取専門店以外にも、リペアやリフォーム系、学習塾などのフランチャイズも検討しました。でもリペアやリフォーム系は、お客さまのご自宅などを訪れるのがメインですよね。コロナが蔓延するなか、わざわざリペアなどを依頼する人が増えるとは思えませんでした。少なからずコロナの影響は免れないなって。一方、塾も今後なくなるようなビジネスではありませんが、コロナ以降に潰れている塾が結構ありましたよね。なので、塾も選択肢からはずれました」(龍二常務)

一方、買取専門店は新型コロナウイルスや不況などの外的影響を受けないビジネスと言われています。むしろ、非常時こそ金銭的な不安が増え、不用品を現金に換えたいと考えるのが人間の性。その結果、コロナ禍でさまざまな業界が悲痛な叫びを上げているなか、過去最高益を記録している買取専門店も少なくなく、右肩上がりで成長中の業界であることから、コロナ下にも大きな注目を集めています。

「現在進行形でお金に困っている方だけでなく、少しでも不安に感じた方は現金化するはずです。そういった影響なのか、ちょうど2020年8月には金の相場価格が過去最高にもなりました。なので、外的影響を受けないどころか、非常時こそ需要が増えるんです。だから質屋は江戸時代からなくなってないんでしょうね」(龍二常務)

運送業とは完全に異業種でもある買取専門店へのフランチャイズ加盟。不安に感じていたことはなかったのでしょうか。

「運送業をはじめる前に中古車販売店をやっていたんですが、そのときに車を買い取ったりしてたんですよね。なので、いっけん完全に異業種にも見えるのですが、買い取るモノが変わっただけで、まったくの未経験ではないんです」(昭弘オーナー)

とはいえ、多くの買取専門店が熾烈な競争を繰り広げ、街を歩けばそこら中に立ち並んでいます。そのなかから「おたからや」に加盟したのは、どういった理由があるのでしょうか。

初期費用の安さも買取専門店「おたからや」の魅力

2020年8月にオープンしたおたからや若葉駅前店
2020年8月にオープンしたおたからや若葉駅前店

「調べるのが好きなので、ほぼすべての買取専門店のフランチャイズを調べました。なかでも『おたからや』は、加盟金などを含めた開業資金がほかの買取専門店よりも安かったんです。1号店としてオープンした若葉駅前店はかなり広く、物件取得費だけでも結構な額を要しましたが、それでも1000万はいかず、加盟金なども含めて800~900万円ほどで開業できました」(龍二常務)

フランチャイズ加盟を検討する時に外せないのが開業資金。数千万円ほどを要するフランチャイズビジネスも少なくありませんが、買取専門店は数坪の小スペースで開業できるだけでなく、「現金化したい」という目的を果たすために利用者が自ら足を運ぶので、物件費を抑えた2等立地や2階以上の立地でも開業できます。

ちなみに買取専門店「おたからや」では、加盟金が55万円、研修費用が165万円(税込)のみで加盟できるプランもあり、リスクを抑えて開業できるのも魅力のひとつです。

「あと、『おたからや』の質屋っぽくないイメージが良かったですね。東京都内だとそうでもないかもしれませんが、田舎だと『売りにいく』ということに少なからず抵抗を感じている人も少なくないので、できれば質屋っぽくないイメージが良いなって思って探していました」(龍二常務)

タレントのコロッケ氏をイメージキャラクターに器用することで、クリーンな印象を打ち出しているのが買取専門店「おたからや」の特徴のひとつ。メインターゲットとなる40代以上の女性でも抵抗なく出入りできるのです。

「店舗で仕入れた商品の買取先が自由に選べる点も良かったですね。なかには、すべての商品を本部に卸さないといけない買取専門店もあるんです。そうなると利益が減ってしまう場合もありますからね。一方、おたからやは自分たちで買取先を決められる。なので、より高値を付けてくれる買取先に買い取ってもらえば、利益もその分、上積みされますからね」(昭弘オーナー)

思慮に思慮を重ねたうえで、コロナ禍の2020年6月3日に買取専門店「おたからや」のフランチャイズに加盟。およそ3ヶ月後にあたる8月29にオープンしたのが、買取専門店「おたからや若葉駅前店」です。

右肩上がりの買取業界とはいえ、すべてのエリア・店舗が好調なわけではなく、新型コロナウイルスの影響で売上を落としている店舗もあります。そんななか、「おたからや若葉駅前店」はどのようなスタートを切ったのでしょうか。

「オープン前に30万部のチラシを打ったこともあり、オープンから3日間で35組ぐらいのお客さまにお越しいただきました。当初の予定では多くても1日4組とかなので、想定の3倍くらいはお越しいただきましたね」(昭弘オーナー)

通常、1日に5~7組も来店すれば十分すぎるほどの収益を上げられる買取ビジネス。それを考えると、3日で35組以上はかなりの数であることが容易に想像できます。

「その後も定期的に折込チラシを撒いていて、9月は135組、10月は180組など、本当に多くのお客さまにご来店いただきました。ちなみに10月は、900店舗近くある全国の『おたからや』のなかで3位の売上でした。買取専門店は固定費が安く、利益率が高いのがいいですね。運送の場合、トラック1台で月のリース費用が50~60万円はかかり、さらにはガソリン代や高速道路代が必要です。なので、ここの家賃よりも遥かに高くなってしまう。もちろん買い取った商品にもよりますが、1回あたりの利益率が運送業より高いのも魅力ですね」(昭弘オーナー)

リピートして訪れるお客も多く、その後も多くの来店数を記録している「おたからや若葉駅前店」。好調の要因はどこにあるのでしょうか。

オープン以来、好調をキープしている3つの理由

査定して買取にならなかった場合も「お客さまによろこんでもらいたい」という思いで、ジュエリーなどを無料洗浄することもある
査定して買取にならなかった場合も「お客さまによろこんでもらいたい」という思いで、ジュエリーなどを無料洗浄することもある

「ひとつは、向上心を持てるかどうかだと思います。本部が主催する開業前研修ですべての技術を習得するのは物理的に難しいので、オープンしてから、いかにして技術を身につけようと思えるかが重要じゃないですかね」(昭弘オーナー)

「ブランド品の真贋鑑定サイトやYouTubeを見ながら、日々研究しています。フランチャイズなので、真贋や査定が不安なら本部に頼ることもできますが、頼りっぱなしではスキルは向上しませんよね。なので本部に頼ったとしても、『どこが真贋鑑定のポイントだったのか』『何が間違っていたのか』など、自分たちでは分からなかった点を追求するようにしています」(龍二常務)

「お客さまがお持ちいただく商品の種類は無限にあるので、多趣味の人は向いているかもしれませんね。のめり込んでいろいろ調べたりするのが好きで、商品に興味を持っていろいろと調べながら学べるような人。そうなるとお客さまとの会話も盛り上がるでしょうし、自然といい接客ができると思いますよ。無愛想な接客をする買取専門店もあると聞いていますが、コミュニケーションが何よりも大事ですからね」(昭弘オーナー)

フランチャイズとはいえ、加盟すれば成功するとは限りません。本部におんぶに抱っこで成功するなら誰もがそのビジネスをはじめるはずです。だからこそ、成功・失敗を左右するのが、加盟後にどれだけ向上心を持って技術を習得できるかどうかだとふたりは語ります。

「あとは、『儲けすぎない」という方針が良いのかもしれないですね。お持ちいただいたものをすべて買い取るわけではなく、なかには、ほかをおすすめすることもあります。たとえば、銀行に持っていったら500円の価値がある記念硬貨を、400円で買い取ることもできるんです。でも、買い取らず『銀行に持っていけば500円になりますよ』とお伝えしています。もし400円で買い取ったら、後ほど知ったお客さまは『騙された』と損をした気分になりますよね。なので、常にお客さま目線で接客するようにしています」(昭弘オーナー)

目先の利益をとるか、顧客満足度をとるか──。難しい選択のように思えますが、順調をキープしている彼らを見ると、後者が正解なのかもしれません。

「接客だけでなく、服装や店内の装飾もお客さま目線を意識しています。若葉駅前店は60代以上の年配の方が多くいらっしゃるので、お客さまがどう感じるかを考え、スリーピースにネクタイを合わせたしっかり目の服装で接客するようにしています。店内も無駄にポスターを貼ったりせず、必要最低限に留めることで、お客さまに対して押し付け感を出さないようにしています」(龍二常務)

本部に依存しすぎず、常にお客を意識した接客で好調をキープしている買取専門店「おたからや若葉駅前店」。この思いを胸に、今後はより地域のお客に愛される店作りを目指していきます。


兄弟経営で好調キープ! 買取専門店FC開業3ヶ月で売上全国3位を達成した理由(2021.8.22公開)
※掲載情報は取材当時のものです。



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