若者の車離れにより、中古車販売事業の売れ行きが低迷
「ガッツレンタカーとの出会いは、弊社にとって大きなターニングポイントになりました。もともと、車関係の事業を展開していることもあり、格安レンタカービジネス『ガッツレンタカー』とは相性が良く、加盟からオープンまでもとてもスムーズでした。加盟前からレンタカーのニーズは感じていましたが、蓋を開けてみたら想像以上でびっくりしています」(佐久間オーナー)
そう満足気に話すのは、2018年12月に「ガッツレンタカー福岡香椎駅前店」をオープンさせた佐久間オーナー。
ガッツレンタカーの最大の特徴である、車種を軽自動車に絞るなどのコストカットにより実現させた圧倒的に格安な料金体系と長期レンタルを武器に、まだオープンから半年にもかかわらず、オープン前に掲げた大きな目標を早期に達成。すでに2店舗目のオープンが控えているなど、今後の活躍が大いに期待されているフランチャイズ加盟店です。
彼が代表取締役を務める「ラインナップ株式会社」は、福岡県内でハイエースを中心とした中古車販売をメインに展開。そのほか各種修理、板金塗装、車検など車に関することをトータルに請け負っています。
佐久間オーナーがラインナップ株式会社を設立した2003年当時は、いまでは当たり前に耳にするようになった「若者の車離れ」という言葉が、少しずつクローズアップされた頃でもあります。
「車離れという声もありましたが、弊社はハイエースに特化しているという強みがありました。ハイエースはレジャー用途もありますが、商用車として使われることが多い車種なので、当時は車離れの影響もそこまで受けずに事業をスタートすることができました」(佐久間オーナー)
しかし、そんな状態が長く続くことはなく……。2000年をピークに新車の販売台数が年々減少傾向にあるなか、ハイエースを取り扱う競合が増え、中古車の売れ行きが少しずつ下火になっていくのです。
「もちろん我々も何も手を打たなかったわけではなく、その時のニーズに合わせ、そのつど会社を変化させてきました。たとえば、ロードサービスの導入。弊社としては、やっぱり社会から必要とされたい。そのためにも、ニーズのあるサービスを提供するなど時代の変化に合わせ、事業を取捨選択してきました」(佐久間オーナー)
同業からも聞こえるレンタカー需要の高まりが加盟を後押し
若者の車離れが深刻化するなか、今度は、消費者の消費に対する考え方に大きな変化が現れ始めます。それは、「所有」から「(一時)利用」への遷移です。もちろん、車も例外ではありませんでした。
ひと昔前までは、ステイタスのひとつとして考えられていた車ですが、現在では「買う」から「借りる」に変化しているのは周知のとおり。この流れは事業者にも広がり、ハイエースのレンタル店も台頭してきました。もちろん、佐久間オーナーが代表を務めるラインナップも、それによる打撃を受けていた会社のひとつなのです。
「メインである中古車販売の売り上げは、ピーク時に比べて20~25パーセントほど落ちています。少しずつ売り上げが落ちていくなかでなんとかならないものかと、対策を練ってはそれを実行してきたつもりでしたが、さすがに時代の流れには逆らうことができず……。この先、中古車販売の事業は難しいと考え始めていました」(佐久間オーナー)
そんな佐久間オーナーが『レンタカーニーズの高まり』を身近に感じた出来事があったのです。
「テレビを見ていた妻が、ガッツレンタカーが特集される『がっちりマンデー!!』の予告VTRを見たらしいんです。それで、『こんなのがあるみたいだよ』って教えてくれて。私が日頃からレンタカー事業に興味があるという話をしていたので、覚えていてくれてたんでしょうね(笑)」(佐久間オーナー)
これだ、これを求めていたんだ̶̶——そうピンと来た彼は、すぐにガッツレンタカー本部に連絡。 その数日後には事業説明会の予約を入れるのです。2018年5月のことでした。
「ガッツレンタカーの本部がある名古屋から、福岡まで来ていただきました。分からないことに対し、一つひとつ真摯に答えてくださって信頼できる本部という印象でした。フランチャイズ加盟は初めてなんですが、もともとフランチャイズへのネガティブな印象はなく、むしろノウハウを享受できる点では、事業多角化させるためのひとつの戦略かなと思っています。飲食やコンビニなどのフランチャイズに加盟し、複数の事業を展開している知り合いの経営者も結構いるんです」(佐久間オーナー)
そうして加盟を検討するなかで次に気になるのは、ガッツレンタカーが売りとする長期のレンタル需要が本当にあるのかという点。しかし、この点についても、不安を解消するのは容易だったと佐久間オーナーは言います。
「福岡でガッツレンタカーを展開しているのは、実は、中古車販売事業で取引のある法人さんだったんです。その方に直接お話を聞いたら、思った以上に長期レンタルの需要があると話されていて。そういうのも後押しとなり、すぐにフランチャイズに加盟させていただくことにしました」(佐久間オーナー)
需要を確信! 開業からわずか1ヶ月で2店舗目のエリアを確保
そうして、「ガッツレンタカー福岡香椎駅前店」がオープンしたのは2018年12月のこと。もともと中古車販売事業を展開していただけあり、車の手配を始めとしたオープンまでの手続きは「スムーズだった」と振り返ります。
長期レンタルの需要があることは間違いない──そう信じてオープンに至った佐久間オーナー。その自信は、あまりにも早く確信へと変化するのです。
「いざオープンしたら、想像以上に多くの方にご来店いただきました。聞いた話などで需要があるとは感じていましたが、本当にこんなに需要があるもんなんだ、と」(佐久間オーナー)
そこで、オープンからわずか1ヶ月しか経っていない2019年1月、2店舗目となる熊本県のあるエリアを抑えることに(!)
「加盟前に本部の方におすすめされていたエリアなんです。需要があることは1店舗目をオープンして分かったので、2店舗目を早期に抑えさせていただきました」(佐久間オーナー)
オープン直後にもかかわらず多くの方が押し寄せたのには、レンタカー需要の高まり以外にも、ある理由がありました。
「フランチャイズだから、というのが大きいと思います。弊社も自社で中古車販売店を営んでいますが、メディアに取り上げられるようなガッツレンタカーと比べると知名度がないので、オープン当初はお客さまになかなか来店いただけません。その点、ガッツレンタカーは全国はもちろん福岡県内だけですでに7店舗を展開しているので、福岡でもある程度認知されています。それに一役買っているのが、イメージキャラクターのガッツ石松さんでしょうね。インパクトがあって印象に残りますよね」(佐久間オーナー)
チェーン店の強みを活かし、開業当初から十分な集客が見込めるガッツレンタカー。それを可能としているのは、看板の知名度だけでなく、ガッツレンタカーの得意分野であり、仕組みとして集客を支えている『Web戦略』です。
昨今の店舗型ビジネスにおいてWeb集客はマスト。とはいえ、ITに疎い中小企業には鬼門とも言える存在です。しかし、ガッツレンタカーではITに疎いオーナーが運営する店舗でも、インターネットで検索した際に上位に表示されるようにするなど、あらゆる手が施されているのです。
そういった複数の要素が身を結び、開業当初から多くのお客さまがご来店。蓋を開けてみたら、想像以上に長期レンタルの手応えを感じるなど、ガッツレンタカー福岡香椎駅前店は順調なスタートをきることになったのです。
加盟店全体でガッツレンタカーを盛り上げていく
その後も順調に売り上げを重ねていった「ガッツレンタカー福岡香椎駅前店」。オープン前に目標としていた売り上げ目標を、早期にクリアしてしまうのです。
「1年後に定めていた『月商300万円』という目標をわずか半年で達成しました。しかもこの目標は、『1年後に達成できたら上出来』という指標でした。通常、オープンから半年の店舗なんて、赤字でもおかしくないレベルなので、順調すぎるといってもいいと思います。たしかにオープン前からレンタカー需要は大いに感じてはいましたが、まさに想像以上。需要の高さに驚いています」(佐久間オーナー)
すべてが順調に見える佐久間オーナーですが、売り上げが伸び悩むなど、新規事業ゆえの苦悩や苦労もあったと言います。
「途中で売り上げが伸び悩みました。そのことを本部に相談して、営業の仕方だったり集客の仕方だったり、いただいたアドバイス通りに実践したら、伸び悩んでいた売り上げがまた右肩上がりに増え始めたんです。初めてのレンタカー事業で少なからず不安はありましたが、本部のバックアップのおかげで安心して運営していけています。やっぱり経営者って、相談する人がなかなかいないので、伸び悩んでも打開策がなかったりするんですが、ノウハウを享受できるフランチャイズであれば、気軽に相談できて頼りになります」(佐久間オーナー)
現在は、中古車販売事業よりもガッツレンタカー事業に力を注いでいるという佐久間オーナー。オープンから半年にして、すでに100台もの車を擁しているだけでなく、今後、6店舗まで拡大することを見据えています。
「ガッツレンタカーの店舗数が増えれば、その分、認知度も上がりますし、もちろん売り上げにも直結します。ですので、私は加盟店さんはライバルではなく仲間だと思っていますね。車関係の事業を展開している法人はもちろん、異業種参入の法人さんでも、本部の徹底したサポート体制と、車の専門性をわかりやすくおさえたシステムがあるガッツレンタカーであればスムーズに運営していけるはずです。ガッツレンタカーの加盟店全体で盛り上げていければいいですね」(佐久間オーナー)
※掲載情報は取材当時のものです。