大好きな地元で家族と働ける仕事がしたい

「妻と一緒に大好きな地元・守谷市で働きたい。それが、独立のきっかけでした」(横田オーナー)
かつて、大手信販会社の営業職として勤務していた横田オーナーは、群馬県の病院や茨城県のゴルフ場など様々な仕事を経験。遠方での業務や単身赴任をする中で、地元の守谷市に対する愛着が強くなり、守谷市で働きたいという思いが募っていきました。
「単身赴任など地元に帰れず、妻と一緒に過ごせる時間が少なかったため、「2人で一緒に働ける仕事があると良いね」と夢を語り合っていました。そんな時に偶然見つけたのが、ローソンの加盟店オーナー募集の説明会があるという新聞広告だったんです」(横田オーナー)
開催場所も地元の守谷市近郊ということで、ローソンのオーナー募集の広告を見てすぐに、気軽な気持ちで説明会に参加。そこで、コンビニエンスストアでの独立という道に興味が湧くようになったといいます。
「以前から人に必要とされる仕事がしたいという気持ちが強かったんです。なかでもコンビニエンスストアは、今や人々の生活に無くてならない社会インフラとなっていますからね。それに、他に調べたコンビニFCと比べて、ローソンは“健康”というキーワードを重視しているので、これからの社会で一番求められるようになるのではと思いました」(横田オーナー)
そして、独立への気持ちが高まったころに、ローソンの担当者から守谷市でオーナー募集していると紹介され、タイミングに運命的なものを感じて加盟を決断したのです。
しかし、これが初めての独立開業。横田オーナーの不安は尽きませんでした。
「不安を数えればキリがありませんでしたね(笑)。イニシャルコストが多くかかるのではと思っていましたし、会社に行けば給料がもらえるという世界から離れることも正直怖かったです。また、人手不足でクルーが集まらずオーナーが長時間働いたり、休めないのではという思いや、クルーたちの面接・教育もうまくできるのかという思いなど、何から何まで不安でしたよ」(横田オーナー)
オーナーは店舗業務を行なうだけでなく、会社員時代には人事や経理といった専門部署が行なっていたような管理業務も自ら行なうため、必要なスキルは多岐に渡ります。そのため、フランチャイズを活用する場合でも、本当に未経験で大丈夫なのか不安になる人は多いでしょう。横田オーナーもそんな不安を持つ一人でしたが、その不安はローソンのある制度によって解消されたのです。
「私が活用したのは、ローソンのFOI(FCオーナー・インターン制度)ですね。ヘルスケアローソン研修店舗のインターン生として、働きながら実践的な店舗運営を身につけられるだけでなく、加盟金が免除されてイニシャルコストを大きく軽減することができる制度なんです」(横田オーナー)
ローソンで実施しているFCオーナー・インターン制度は、契約社員として1ヶ月から3ヶ月間の店舗勤務を体験する制度。加盟金の全額免除や20歳から35歳に奨励金55万円(税込)の支援があるだけでなく、毎月25万円の給与をもらいながら現場の様々なノウハウを得られるため、未経験でも安心して開業することができるのです。
「独立前に働かせていただいた経験が、私にとって大きな支えとなりました。オーナーの仕事を具体的にイメージできていなかった私に、“オーナーの仕事は人財を育てて、任せられる存在を作ること”と教えてくれた方の言葉が、今でも私の柱となっています。資金、スキル、メンタル、どの面においてもFOIを活用したことは、私のオーナー人生にとってとても大きなことでした」(横田オーナー)
クルーとともに作り上げる店舗

その後FCオーナー・インターン制度を終え、奥さんとともにローソン守谷松並庚塚店をオープンした横田オーナー。実際に自ら店舗を運営し始めて、ある気づきがあったといいます。
「運営に自信がついて、店舗の収益を伸ばすために何をすべきかクルーたちと一緒に考えた時に、一人のクルーが「おでんの販売強化」を提案してくれました。ただ、おでんはセールの時期だけ好調で、廃棄の多い商材というマイナスイメージを抱いていたんです」(横田オーナー)
おでんの販売強化に対して懐疑的だった横田オーナーですが、クルーの提案を信じて実施。POPの制作・設置や声かけなどを強化し、店舗一丸となって取り組んだところ、目に見えて販売数が伸び、エリア内でのランキングもどんどん上がっていったといいます。
「『もっとおでんを食べてほしい』という気持ちが伝わったんでしょうね。今まではできるだけ廃棄を出さないようにするため、商品数を制限していました。でも、せっかくセールのときにおでんの味を知ってもらえても、セールが終わった途端に商品数が減っていたら、お客さんはがっかりしますよね。なので、セール後も継続して買っていただけるよう変わらぬ品ぞろえでお迎えする気持ちが大切だと思いましたね」(横田オーナー)
取り組み一つでも、気の持ち方で行動や結果が変わることを体感した横田オーナーは、販売強化を提案してくれたクルーに今も感謝していると語ります。
そんな横田オーナーが人財育成で気を付けていることは、「目線を合わせること」です。高校生からシニア世代まで幅広い年齢層が応募してくるコンビニで、全員に同じ育成方法は通用しないと考えています。
「会社員時代と違って、年齢や考え方など色々な特性を持った人財を育てるので、一人ひとりに合った教え方を模索することが大切なんです。もちろん私の教え方もそうですが、教育担当の割当についても、この人にはこの人が教えた方がいいなど相性やと適材適所で考えています。また、資格取得など目標を具体的に設定してあげることも、成長の後押しとなると感じています」(横田オーナー)
日々成長を実感し、やりがいに溢れた毎日を送る

販売強化や人財育成など、フランチャイズオーナーとして順調な滑り出しを成功させた横田オーナー。日々の仕事をこなしていく中で、ローソンオーナーならではのやりがいを強く感じていると話します。
「お店の収益が向上したり、採用・教育をしたクルーさんがどんどん仕事を覚えてくれるなど、自分自身はもちろん、店舗全体のレベルが上がってきた時にやりがいを感じます」(横田オーナー)
しかしその一方で、成長に甘んじることなく、謙虚な姿勢と次なる一手への種まきも忘れません。
「成長してきたからと言って安心してしまうと、それが慢心へと繋がり、良くない結果をもたらさないとも限りません。ただ、ローソンではSVさんをはじめ本部の方が、さらに成長するためのヒントやアドバイスをくれるので助かっています」(横田オーナー)
また、オーナーになってからは、会社員時代と比べて気持ちの余裕が生まれたとも言います。
「前職の信販会社では、完全に大人相手の仕事でした。そのため、対面でコミュニケーションをとっていても数字に繋げるようなイメージで、どことなく壁を感じていました。しかし、現在ではクルーともお客さんとも、素直に仲良くなることを目的としたコミュニケーションがとれるようになり、世間話なども楽しめるようになりました」(横田オーナー)
会社員時代と比べ、仕事内容はもちろん、コミュニケーションに対する向き合い方や感じ方に至るまで、すべてが変化した横田オーナー。その一つひとつが充実感に繋がっており、やりがいに溢れた毎日だと笑顔を見せてくれました。
オーナーにしかできない仕事

横田オーナーは、ローソンオーナーとして順調な成長を実現する中で、将来の目標についてもより明確になってきたと語ります。
「フランチャイズを始めた時から、多店舗展開は目標としていていました。現在は2店舗を経営していますが、まずはローソンを5店舗経営まで拡大して、事業の安定化を図りたいと思っています」(横田オーナー)
人手不足や24時間問題などコンビニオーナーが苦労している話題も多く、多店舗経営をしたら業務の幅が拡がり、オーナー自身の負担が増してしまうのではないかと思う方もいるでしょう。しかし、コンビニオーナーは必ずしも激務というわけではありません。
「オーナーが絶対にシフトに入って店舗業務をしなければならないわけではありません。むしろオーナーがやるべきなのは、経営者として社長業に集中すること。店舗業務については、しっかりとした人財育成ができれば、クルーさんでも問題なく回していくことができます。しかし、その土台となる人財育成の方針や店舗の方向性を決める『決断』はオーナーにしかできませんから、いかにそこに力を注ぐことができるかを考えるのが重要ですね」(横田オーナー)
現状に慢心することなく、自らのやるべきことを見極めて、次の一歩を踏み出そうとする横田オーナー。柔和で物腰の柔らかい見た目に反し、想いは強く、熱いものがあります。
「私は人生を終えるその時に、「自分の人生は楽しかった」と思いたいんです。そのためには、自分を信じ、自らの人生を切り拓いていかなければなりません。ローソンオーナーであれば、自分の経験・スキルが活かせるため、このセカンドキャリアにはとても満足しています。自分の人生を自分で決めるためにも、本部と対等な関係を築きながら、後に続くオーナーの皆さまと一緒に頑張っていきたいですね」(横田オーナー)
横田オーナーはこれからも、ローソンオーナーとしてのセカンドキャリアを積み上げ、人生におけるさまざまな成功を私たちに見せてくれることでしょう。
※掲載情報は取材当時のものです。