「からあげ専門店 鶏笑 山吹神楽坂店」長谷川哲郎オーナーと長男の千将さん
鶏笑のロゴ

50代の脱サラ・コロナ禍開業も売上好調!鶏笑のフランチャイズで、からあげ専門店経営に親子で挑戦

コロナ禍まっただ中の2020年7月に「からあげ専門店 鶏笑 山吹神楽坂店」を東京都新宿区にオープンさせ、長男の千将(かずまさ)さんとともに切り盛りする長谷川哲郎オーナー。新卒で入社した商社で26年ほどのキャリアを歩んでいた彼がなぜ起業を志し、なかでも「からあげ専門店 鶏笑」のフランチャイズに加盟したのでしょうか。コロナ禍のリアルな営業実態とともにお話します。

26年働いた商社を辞め、リスクを抑えるためにフランチャイズで独立

鶏笑のからあげ
メディアにも取り上げられ、からあげブームの一端を担っている鶏笑

「コロナ禍でのオープンでしたが、当初の売上目標も達成して好調です。リピーターも多く、秘訣はやはりおいしさだと思います。加盟前に10店舗以上のからあげ専門店を食べ歩いて比較しましたが、なかでも『鶏笑』は本場の中津醤油に24時間漬け込んでるだけあって、味がしっかり染みてておいしかったですね」(長谷川オーナー)

そう話すのは、「からあげ専門店 鶏笑 山吹神楽坂店(東京都)」の長谷川オーナー。「鶏笑」といえば、からあげブームで大手居酒屋チェーン店も続々とからあげ事業に参入するなか、日本からあげ協会が主催する「からあげグランプリ」において、2012年から9年連続で“金賞”を受賞するお墨付きのお店。2021年3月にTBSで放送された「坂上&指原のつぶれない店」をはじめ、数々のテレビ番組で紹介されるなど、からあげ戦国時代の昨今においても大注目のフランチャイズチェーンです。

長谷川オーナーの背中に刻まれている中津からあげ 鶏笑の文字
長谷川オーナーの背中に刻まれている中津からあげ 鶏笑の文字

そんな「からあげ専門店 鶏笑」のフランチャイズに長谷川オーナーが加盟したのは2019年のこと。それまでは、大学卒業後に入社した建材をメインに扱う商社の営業パーソンとして、じつに26年のキャリアを歩んでいました。入社から順調に昇給を重ね、いわゆる部長クラスの役職に就いていた長谷川オーナーでしたが、かねて抱いていた独立への思いが湧いてくるのです。

「親父が商売をやってるんですよ。生まれた頃から商売をやってる親父を見てきたので、自分も将来的には独立して何か商売をやりたいとずっと思ってました」(長谷川オーナー)

そうして26年も勤めた商社を退職した長谷川オーナー。いまは「鶏笑 山吹神楽坂店」の店長を務める長男の千将さんと、一緒に起業の選択肢を模索している時に出会ったのが「鶏笑」です。

「最初は軽貨物の配送なども検討しました。でも、配送は基本1人でやる仕事なので息子と一緒にはやれないですし、息子は料理が作るのが好きなんです。それならふたりで開業できる飲食に的を絞りました」(長谷川オーナー)

そんな長谷川オーナーがフランチャイズを選び、数ある飲食業態からからあげ専門店に加盟した理由をこう語ります。

「飲食経営のノウハウがないので、いきなりお店をオープンしてもお客さんが来るとは限りませんからね。リスクを抑えるためにも、ノウハウを享受できるフランチャイズに加盟するのがベストだと考えました」(長谷川オーナー)

ロイヤリティは0円!ランニングコストを抑えて運営できるのも「鶏笑」の魅力

10店舗以上のからあげを食べ比べた長谷川オーナーが選んだ鶏笑のからあげ

未経験でもリスクを抑えて起業できるのがフランチャイズのメリット。ノウハウはもちろん、本部が長年かけて培ったブランド力や知名度なども活用できるので、早期から集客が見込めるのがメリットの1つです。しかし、数ある飲食業態からなぜからあげ店を選んだのでしょうか。

「結構シンプルで、ふたりともからあげが好きだったから。というか、日本人でからあげが嫌いな人ってそんなにいないですよね(笑)。しかも、テイクアウトのからあげ専門店ならふたりで切り盛りできるなって」(長谷川オーナー)

しかし、世はからあげ戦国時代。コロナ禍のテイクアウト需要と相まって、多くのからあげ専門店が軒を連ねている状態です。そんななか、「鶏笑」に加盟した理由をこう話します。

「加盟前は福岡に住んでいたのですが、からあげで有名な大分の中津や、食の台所として飲食店が集まる大阪などにも息子と一緒に食べにいきました。でも、中津の有名店はそもそもフランチャイズ展開をしていませんでした。そんななか、『鶏笑』を見つけて大阪まで食べにいったんです。食べてみたら味が染みわたっていておいしいだけでなく、衣がザクッとしていて好きなからあげだなって。ひと口目の食べたときの印象がものすごく良かったんですよね」(長谷川オーナー)

「鶏笑」では、一番人気で定番のムネ肉をはじめ、さまざまなからあげのラインナップを揃えています。なかでも人気のムネ肉は48時間、モモ肉は24時間もタレに漬け込んでいるので、しっかりとした味わいが特徴です。しかも、秘伝のタレはからあげの本場・中津のこだわり醤油やしょうが、にんにくをベースに野菜やフルーツ、オーガニックハーブなどで風味付けし、長時間熟成で仕上げるなど超本格派のもの。そのタレを大分中津の工場から各店舗に配送され、漬けているので、10店舗以上のからあげ専門店を比較した長谷川オーナーのお眼鏡にかなうのも不自然ではありません。

鶏笑のからあげに使われている秘伝のつけダレ
鶏笑のからあげに使われている秘伝のつけダレ(左)。タルタルソース(右)も自家製であり、鶏肉も国産のもののみを使用するなどこだわり抜いている

「最初に検討していた大分中津とのつながりもあり、フランチャイズ展開もしているということで、鶏笑の加盟資料を請求し、加盟金やロイヤリティなどを確認しました。すると、加盟金は100万円とほかと比べて安いだけでなく、ロイヤリティに至っては払う必要がないんです。コンビニとかだとロイヤリティだけで売上や利益の何パーセントを本部にお支払いしますよね。でも鶏笑はロイヤリティゼロなんです。初期費用はもちろん、ランニングコストを軽減できるので、リスクを抑えた経営ができると感じましたね」(長谷川オーナー)

本部の「オーナーに自由に楽しく経営してもらいたい!」という空気感が加盟の決め手

2020年7月にオープンした「からあげ専門店 鶏笑 山吹神楽坂店」
2020年7月にオープンした「からあげ専門店 鶏笑 山吹神楽坂店」

そうして、「からあげ専門店 鶏笑」のフランチャイズに加盟した長谷川オーナー。その後、物件選びなどにコマを進めた当時のことをこう振り返ります。

「本部の方たちがみなさん親切なんです。とくに感じたのは、フランチャイズとはいえ『オーナーから金を巻き上げて儲けてやる』みたいな雰囲気がないんです。鶏肉や米の仕入れ先なども自由ですし、むしろ『オーナーに自由に楽しくやってもらいたい』という空気感があって。鶏笑のからあげがおいしかったのはもちろんですが、そういった本部の“考え方”みたいな点に一番魅力を感じました。いまも何かあったら気軽に相談できて、関係性も良好ですね」(長谷川オーナー)

物件も無事に決まり、「からあげ専門店 鶏笑 山吹神楽坂店」がオープンしたのは2020年7月。初期費用を抑えて開業できるのがからあげ専門店の魅力のひとつです。一般的な飲食店だと最低でも1000万円、居酒屋だと最低でも2000万円程度が必要と言われるなか、長谷川オーナーは実際どれくらいの費用を準備したのでしょうか。

「初期費用は全部合わせて700万円くらいだったと思います。加盟金が100万円で研修費が30万円。研修費は息子と2人でも30万円のままでした。残りは物件取得費と工事費で、神楽坂という都心の立地なので物件取得費はそれなりにかかりましたが、工事は自分で依頼する業者を決めたので200万円くらいに収まりました。地方で家賃の安いエリアでしたら、700万円もかからずに開業できると思いますよ」(長谷川オーナー)

フランチャイズでは店舗のデザインを共通にする目的から、工事業者や什器の仕様などを本部が指定するケースがあります。一方、「鶏笑」では業者の紹介こそするものの、その後の業者選びはオーナーの自由。よって、無駄な費用をかける必要はなく、初期費用を抑えられるのです。

そして気になるのがオープン後の集客。2020年7月なので緊急事態宣言こそ解除されていましたが、コロナ禍まっただ中のオープンで、思うような集客ができたのでしょうか。

「儲けたい!」よりも、「お客さまを喜ばせたい!」という気持ちが何よりも重要

仕込みや調理、販売などを分担して行なっているオーナーの長谷川さん(左奥)と長男の千将さん(右手前)
仕込みや調理、販売などを分担して行なっているオーナーの長谷川さん(左奥)と長男の千将さん(右手前)

「オープン初日は多くのお客さまにお越しいただき、1日で15万〜16万円の売上を記録しました。でも、オープン特需みたいなものですし、関東は地方と違ってオープン当初はスロースタートだと本部にも言われていました。自分で作った売上計画の最低限はクリアしていますが、オープンから急激に売上が上がったわけではなく、なだらかに上がり続けている感じですね」(長谷川オーナー)

ちなみに客単価は、1人あたり平均800円〜1300円ほど。一番人気の「骨なしミックス」が100グラム300円と考えるとかなり高めのような気もしますが、どういった利用客が「鶏笑」を訪れるのでしょうか。

「神楽坂はオフィス立地でもあるので、平日の昼間は弁当を買いにくる方が90パーセント。弁当は500円〜600円なのでこの時間帯は単価が安くなります。一方、夕方は主婦やビジネスパーソンが多く、食卓のもう一品や晩酌のつまみに買いにくる方が多いですね。全体的にはからあげ単品で買いにくる方が6〜7割くらい。リピーターさんが7割と多く、昼間にいたっては9割くらいがリピーターさんです。いまはウーバーイーツなどデリバリーも1日10件ほど注文があります」(長谷川オーナー)

デリバリーを頼んだお客様に1枚ずつ手書きのメッセージを入れたりしている
デリバリーを頼んだお客様に1枚ずつ手書きのメッセージを入れたりしている

どうしても売上や集客が気になりますが、長谷川オーナーはそれ以上に重要視していることがあるといいます。

「もちろん売上も重要かもしれませんが、お客さまが鶏笑のからあげを食べて『おいしい』と言っていただくのが一番嬉しいですし、重要だと思いますね。鶏笑は『鶏』に『笑』と書いて『鶏笑』と読みますよね。クレームも含めてお客さまの声に耳を傾けないといけない。儲けたいという気持ちも重要ですが、最後はやっぱり人と人。接客業ですからクレームが来ることもあるかもしれませんが、そういった声にも耳を傾け、お客さまに満足いただきたいという気持ちが何よりも重要だと思います。コロナ禍でもそういうスタンスのお店は、多くのお客さまが来ていますよね」(長谷川オーナー)

右肩上がりで売上を上げているのは、長谷川親子のそういった思いがお客に伝わっているから。だからこそ、コロナ禍のオープンでも順調をキープしているのです。

そんな長谷川オーナーの次なる目標は、からあげも提供するバルをオープンすること。3年以内での横展開を見据えていますが、お客のことを第一に考えた彼のマインドなら、達成するのも時間の問題でしょう。


50代の脱サラ・コロナ禍開業も売上好調!鶏笑のフランチャイズで、からあげ専門店経営に親子で挑戦(2021.4.18公開)
※掲載情報は取材当時のものです。



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鶏笑は、全国に200店舗以上展開するからあげ専門店です。「日本唐揚協会からあげグランプリ」では最高金賞を獲得し、大手ハンバーガー店やコンビニともコラボ商品を出す実力派。テイクアウト専門だから数坪で運営でき、ロイヤリティも0円とローコスト経営ができるのが魅力です。

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