飲食業界に参入するなら中食が有利!消費増税で注目が集まるビジネス
2019年10月より、消費税増税と軽減税率が始まりました。当初、テイクアウトのサービスを行なっていない飲食店では経営に大きな影響が出ると考えられていましたが、現在はどうなっているのでしょうか?
大手飲食チェーン店のなどでは、増税後も変わらない価格で商品提供を行っていますが、個人経営や店舗によっては難しいですよね。
テイクアウトが有利?飲食店業界で生き残るためのポイント
テイクアウトに注目!
博報堂が発表している2020年ヒット予測では、「テイクアウト・中食」は12位にランクインしています。 たとえば500円のランチを平日の昼に毎日食べると考えた場合、イートインでは消費税10%が課され550円×20日、1か月11,000円になります。 一方、500円のランチをテイクアウトした場合は軽減税率が適応され消費税8%なので、540円×20日で10,800円になり、200円テイクアウトでは浮かせることができますよね。 1年になるとイートインは12か月×11,000円で132,000円、テイクアウトは12か月×10,800円で129,600円と、どんどん差が開いていきます。
利用者にとって、イートインのみなのか、テイクアウトもある店なのかは、同じような飲食店でとなるでしょう。
現在のテイクアウト利用者の割合
直近のデータとして、マイボスコム株式会社が行なった『テイクアウト・お持ち帰りに関するアンケート』を参考にしてみると、アンケートを回答した人のうち、2019年の1年間でテイクアウトや中食を利用した人は7割を占めていました。
まだ軽減税率や消費税増税が行われていない1月~9月を含めて考えても、既にテイクアウトはかなり人気があるということですね。すぐに食べない場合や、自宅でリラックスして食べることができるという点も、テイクアウトが人気である理由のようです。
[PR]宅配・フードデリバリービジネス特集
加速するテイクアウトサービスの利便性
現在、テイクアウト・中食を中心に飲食業界は大きな変化を遂げつつあります。利便性向上のために便利なアプリが開発されたり、今までテイクアウトをそこまで利用しなかった層にも浸透しつつあり、テイクアウトでの顧客層拡大が狙われています。
ウーバーイーツで人件費を削減しながら、顧客を獲得!
飲食関連に興味のある方にとって既に聞きなれたサービスかもしれませんが、「ウーバーイーツ」というアプリがあります。
ウーバーイーツは、アプリによって簡単に商品の注文、デリバリーが行えるサービスです。 ウーバーイーツの配達業務を行うのは、空いた時間を利用した一般人であるということがポイントです。飲食店側でデリバリー用のスタッフや車などを所持する必要がないため、飲食店側にもメリットが大きくなっています。注文が入ると、もっとも現場から近い配達可能な人に連絡が入るので、注文後スピーディーに商品を届けることが可能です。
元々ウーバーイーツは海外で開発されたアプリで、まだ課題もあります。しかし、これから日本の文化や生活スタイルに合わせて、どんどん改良されていくと期待されています。現在は都市部にサービスが集中していますが、今後は更なる地域の拡大が見込まれています。
外食も中食・デリバリーの時代に突入
一般社団法人日本総菜協会の『惣菜白書2019年版』によると、中食業界は10年間で大きく成長を遂げており、2008年から2017年の間に122.3%比になっています。2017年の時点で中食業界は10兆円を超える市場規模に成長しており、2018年以降もどんどん市場規模を広げていっていることがわかります。
共働き世帯の多い日本において、時短と利便性が重なり、消費税増税と軽減税率が中食・テイクアウトを大きく後押ししています。飲食業界は外食のみではなく、今後中食やデリバリー、テイクアウトにも適応していく必要があるでしょう。これから新規で飲食業界に参入を考えるのであれば、中食・テイクアウト層の顧客獲得をできるかが大きなポイントです。
[PR]集客力に違いがある
飲食業界に新規参入するなら今がねらい目!?
市場規模の成長から見ても、デリバリーやテイクアウト・中食を取り入れた飲食業界に参入するメリットは大きいといえます。日本の高齢世帯、共働き世帯の多さから見ても、利用者は今後更に増大すると考えられます。
日本の家庭環境の変化から見る飲食業界のこれから
厚生労働省が発表した平成30年版(2017年版)『国民生活基礎調査の概況』によると、2018年の時点で共働き世帯は1200万世帯を超えています。消費増税の影響を受け、共働き世帯は今後も更にテイクアウト・中食を利用する機会が増加するでしょう。
子供のいる家庭での共働き世帯では、家事と仕事の両立を図るためにテイクアウトは既に欠かせない存在です。
アプリの充実とキャッシュレス決済で顧客も店舗側も便利に
2020年の6月まではキャッシュレス決済の還元もあり、飲食業界に参入するベストな時期は現在といえるのではないでしょうか。 また、今はウーバーイーツが飲食業界で有名なアプリではありますが、飲食業界の大手では独自のアプリを導入することで、差別化を図っています。ウーバーイーツ以外にもデリバリーサービスのアプリは既に存在しており、今後も数を増やしていくことが予測されます。 アプリとキャッシュレス決済の導入で、飲食業界への新規参入も行いやすくなっているのではないでしょうか。
中食ビジネスを始めるならフランチャイズも選択肢に
どれだけ忙しくても、生きている限り食は欠かせない存在です。 忙しい現代人にとって、手軽に利用できるテイクアウト・中食は経済的にも時短的にも非常に効率的であり、上手に取り入れることがゆとりのある生活を生むのではないでしょうか。 アプリで簡単に注文ができて、希望する時間帯を指定できるようなテイクアウト・中食の市場拡大は現代人を支える大きな力になっているといえるでしょう。
アプリやサービスが多様化を始めている今、飲食業界では独自のサービスを取り入れることで競合他社との差別化を図っています。アプリやサービスが充実すれば、その分知名度も上がり、顧客獲得のチャンスを増やすことに繋がります。 飲食店の参入を考えるのであれば、ブランド知名度、充実したアプリやサービスを利用できるフランチャイズへの加盟を視野に入れてみることも、一つの選択肢になるのではないでしょうか。
[PR]買取ビジネス