学研×河合楽器が資本提携。音楽教室を2015年内に40店舗フランチャイズ展開
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河合楽器製作所は2015年7月31日、学研ホールディングスと業務資本提携契約を結んだことを発表しました。約6億円ずつを投じて発行済株式の2~3%を取得するとのことです。
業務資本提携契約にはどのような狙いがあるのでしょうか。
学研×河合楽器が株持ち合い、音楽教室の国内展開・海外展開を目指す
河合楽器製作所と学研ホールディングスとの業務資本提携契約には、情報共有や人材交流を深め、音楽教室のフランチャイズを国内、海外で展開するねらいにあり、国内では今年中に40店舗ほどを展開目標にしています。
今まで河合楽器は、直営店での音楽教室展開を主としてきましたが、フランチャイズ展開のノウハウを持つ学研との提携には積極的だった様子です。というのも、少子化によって子ども向け音楽教室運営に危機感を持っていたともされています。
学研の学習教室に、音楽コースを加えてフランチャイズ教室を展開
今後当面取り組んでいく、国内のフランチャイズ教室では、学研の学習教室に音楽コースを加えることとしているようです。学研の講師に河合流のピアノ指導法や経営法のノウハウを伝授するようですが、学研側としてもサービスの内容が増え、生徒募集にも優位に働くことが予想されますね。
国語も算数も一緒に学べる音楽教室の体験学習受付中、としてカワイ音楽教室のHPにもPRが既に始められていました。「様々な教室に通うための移動がなくなる」というメリットを打ち出しているのも印象的ですね。
ちなみに海外では、中国や東南アジアへの進出をはかっているようで、海外向けにアレンジした教室を展開していく構えのようです。アジア展開も見据えて、フランチャイズ展開ノウハウに長けた学研と組んだとやはり考えられます。