ファスト風土化する日本(書名)
(ファストフードカスルニッポン)
出版社:洋泉社
著者名:三浦展
定価:760円+税
初版発行日:2004年9月20日
副題には、「郊外化とその病理」。そして本の帯には「ファスト風土が日本を蝕む!」と惹句がおどります。これらは編集者の仕事かも知れませんが、本の中身にはこれらの言葉を検証するための数字や表やグラフが次々と現れます。
地方都市の駅前と言えば、一昔前は繁華街の中心であるか、或いは繁華街と隣接していました。その近くには官庁街も広がっていたりしていました。
しかし、今はどうでしょう。駅前を歩いても何だかがらーんとしていて、活気が感じられません。よく見ると駅前から続く商店街にはところどころシャッターが下りて営業されていない店も見受けられます。人通りもまばらです。いわゆるシャッター通りとなってしまったようです。
では、あれらの活気はどこへ行ったのでしょうか。無くなってしまったわけではありません。
郊外に広がる幹線道路に移っていきました。そこには、誰でも名前を知っているような大型ショッピングセンター、チェーン店、ファミリーレストラン、ファストフード店が立ち並び、マイカーでやってきたお客を吸い寄せています。
それまでの中心市街地の小売店などを駆逐し、全国一律の風景がそこには広がっています。
角度にもよりますが、日本の風景は変わったと言っていいでしょう。
風景を変えてしまった小売店の大半はいわゆるチェーン店です。そこにはフランチャイズチェーンも含まれています。
この本は、社会学的な側面からフランチャイズを考察するには身近な一冊でしょう。もう一冊同じような指向を持った本として「マクドナルド化する社会」があります。
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