お手軽ニーズ到来! 準備・片付け不要の贅沢アウトドア「グランピング」とは?

フランチャイズWEBリポート編集部 |2018年02月12日 公開 (2021年11月18日 最終更新)
グランピング

団塊世代の定年などの後押しもあり、キャンピングカーの保有台数は2016年に10万台を突破し、マーケットが拡大するなど、いまキャンプブームが再燃しています。

そのなかでトレンドになりつつあるのが、「お手軽」ニーズ。当サイトでも紹介しているBBQコンシェルジュサービス「BBQ太郎」は、食材、準備、後片付けまで不要を謳い、従来の大変というイメージを払拭。2018年2月に開催されたフランチャイズ・ショー2018でも注目を集めていました。

そうした変化の1つがグランピングです。ここでは、近年キャンプ市場を盛り上げているグランピングについて解説していきます。

アウトドアの進化系?そもそもグランピングとは

「グラマラス(魅惑的・豪華)×キャンピング」を合わせた造語。魅惑的なキャンプとして、ラグジュアリーで優雅なキャンプ体験ができることです。 2015年くらいにメディアで取り上げられて始めてから、日本でも全国にグランピング施設が増えています。 準備や片付けが要らず、虫や気温といった煩わしいことから解放された「良いところ取りの自然体験」として世界各地で注目を集めています。

グランピング

グランピングの歴史

1100年代、起源はモンゴルのゲル?

大草原で移動式の家の中に家具を置いて生活したモンゴル「ゲル」が原型ではないかと言われています。ゲルはモンゴル遊牧民の伝統的な移動式住居のことです。中央に暖炉がありベッド、ソファー、テーブルなどがあり、組立や移動が簡単になっています。(2~3人がかりで1時間程度組み立てることが可能です。)

ゲル

1900年代、貴族が宮殿の代替品として過ごしたテント

イギリスやフランス、イタリアのお金持ちの貴族がアフリカなどの植民地に赴任する際に、宮殿ができるまでの住まいとして豪華なテント暮らしをしていました。これらの荷物を運ぶためにルイヴィトンが作った大きなトランクが人気だったそうです。

トランク

2005年頃、グランピングという言葉が誕生

このようなところから派生して現在の「自然のなかに都会の生活空間を持ち込む」といった意味合いに変化していきました。

グランピングという名が使われ始めたのは2005年頃のイギリスで、そこから諸外国の著名人が評価したりと爆発的に広まったようです。

日本では2015年に星野リゾートが日本で初めてグランピングリゾートとして「星のや 富士」開業してから全国各地でグランピング施設が開設されました。

どういう人が利用しているの?

グランピング

・リゾートホテルが好きだが、快適性を損なわずに自然を感じたい人
・昔は凝ったキャンパー(キャンプする人)だったが、年と共に準備や片付けが負担になった人
・キャンプはしてみたかったが衛生や不便さ、面倒さがあり避けていた人

上記のように、自然体験をしたいが準備や片付けなどが負担となって避けていた層が、気軽にキャンプをできることから人気が上昇しているようです。