テガルデリバリーのフランチャイズ本部に聞く、成功する人と失敗する人の違い
女性の社会進出や高齢化などで市場が拡大していた中食産業ですが、2019年10月より導入される軽減税率でさらなる盛り上がりが予想されています。そんな中食市場で、独自の複合型スタイルで注目を集め、フランチャイズ店舗を拡大し続けているデリバリービジネス「テガルデリバリー」。
フランチャイズは、本部からノウハウを享受でき、未経験の方でも独立・開業できるのがメリットの1つ。とはいえ、当然事業なので成功する人もいれば、失敗して撤退することがないとも限りません。もっと言えば、フランチャイズとはいえ向き不向きもあるため、本部の判断で加盟を断わるケースもあるでしょう。
今回はビジネスの成功と失敗を分けるポイントを、日々、加盟店や加盟希望者と向き合っているFCの目利き人とも言える、フランチャイズ本部の担当者に伺ってきました。
複合型ブランドデリバリー!? テガルデリバリーとは
テガルデリバリーのフランチャイズ最大の特徴は、「牛タン専門店 せんり」や「オムライスカフェ YELLOW GOURMET」、「うなぎ専門 大阪木津市場 川上商店」など、30を超える全国の有名ブランドの商品をオーナーが自由に組み合わせて運営できるデリバリー事業ということ。
一般的なデリバリーはピザならピザ、寿司なら寿司とブランドは固定されていますよね。しかし、テガルデリバリーの場合は、オーナーの裁量によって、いつでも・いくつでも取り扱うブランドを変えられるので、流行や地域に合わせた柔軟な運営が可能になります。
この「複合型ブランド」というコンセプトと、「柔軟さ」を武器にテガルデリバリーは地域No.1デリバリー事業を目指してフランチャイズ展開を進めています。
テガルデリバリーのフランチャイズ本部に話を聞いてみた
複合型デリバリー「テガルデリバリー」の直営店運営及び、フランチャイズ本部として加盟募集を行っている株式会社TGAL(テガル)の代表取締役 河野恭寛さんに、「失敗と成功のポイント」をテーマに話を伺いました。
成功する人の特徴は2つですね。
一つは経営者としてマネジメントができること。もう一つが、新しいブランドを取り入れられることです。
一番は時間管理ですね。テガルデリバリーのモデルは、大手チェーンのようなルールがなくて自由なんですよ。
たとえば、飲食業の大手チェーンとかは基本的なルールが膨大にありますよね。朝7時から夜中の12時までは営業してください、とか。そういった契約ってフランチャイズでも最近よく問題になってると思うんけど、テガルデリバリーに関しては営業時間をはじめ、服装などルールが全くないんです。
そうですね。オーナーが頑張っていただければ店は良くなりますし、当然売り上げは伸びます。
なので、管理も何もしないでマニュアルに沿っていれば売り上げがついてくる、というビジネスとは違います。たとえば最初にスタッフを育成して、そのスタッフが頑張ってくれても、オーナーがマネジメントを続けなければスタッフは目標を見失ってしまいますよね。そこでちゃんと接して管理(先導)する必要があるんです。
出前ビジネスって、とにかく時間が重要なんですよ。お客様が出前に対して求めているのは、おいしいものが食べたいっていうのと、もう一つは今すぐ食べたいっていうこと。
なので、売り上げを伸ばしたいオーナーは、配達完了までの時間を短くするために、すぐ料理を作って、すぐお届けできるように努力をします。逆にそこを頑張れないオーナーは、時間を気にせずゆっくり作ってたり、スタッフのマネジメントができていないところは、待ち時間が70分80分だったりするんですよ。
出前ビジネスは注文がくるので「待ちの体制」といったイメージがあるかもしれないですけど、実際は「攻めの体制」で売り上げを取りに行くビジネス。なのでそこに対するマネジメント管理が必要なんです。
営業時間も自由に決めていただいてかまいません。ただし、マネジメントという観点でいうと、自分たちでお店のルールを一度決めたら、きちんと継続していただく必要があります。
例えば飲食店を訪問したときに、普段と同じ時間なのに、何の看板も出ていなくていきなり休みだったりしたらお客さんは離れていきますよね。出前ビジネスも同じです。
テガルデリバリーでは出前館や楽天といった出前のポータルサイトに出店してるんですが、いつも10時から営業しているはずなのに、いざ注文しようと思ったら営業していない、ってなると信頼を失います。
たしかに厳しくルール化して、朝10時に開けてください、開けなかったら違約金取りますよってすれば強制的にみなさんやると思います。でもそれってオーナーでも経営者でもないですよね。
だからルールは経営者自身が決めて、実行していただきたいんです。
これはテガルデリバリーのビジネスの特徴でもある複数ブランドを、どんどん取り入れるということです。
そもそもなぜテガルデリバリーが30以上のブランドを用意しているのかというと、時代の変化に対応するためなんですよ。いまデリバリー市場ってものすごく伸びていて、都心部でいうと1年間で1,000以上もオープンしていて、市場規模も1年間で500億円伸びているんです。
そうなんですよ。でも、その分競合店も増えていってるんです。なのでテガルデリバリーとしては新しく参入してきた店舗に負けないように、1ヶ月に1ブランド、もしくは2ヶ月に1ブランドは新しいブランドを出しているんです。
新ブランドを直営店で実験して『売り上げが20万円増えたのでやってみませんか』とオーナーに提案するんです。すると売り上げを必死で伸ばしたいオーナーはすぐに新ブランドを取り入れますね。
いえ、それがやりたがらない理由がひとつあって、覚えるのが大変なんですよ。もちろん他の飲食店などよりも簡略化されていて、マニュアルもきちんとありますし、包丁なども使わない調理なんですけど……、それでも面倒だからやりたくないっていう方もいらっしゃるんですよね。
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そうですね。テガルデリバリーの強みは、時代の変化に対応するところなので、ブランドが増えたら入れていただくようには説明しています。
途中で止まって流行に遅れていくと売上も停滞してしまいますし、結果として利益が出ず赤字になってしまいますから。もちろん、赤字の店舗には新しいブランドを入れたり、古いブランドとの入れ替えを提案していますが、二の足を踏まれるオーナーもいます。
これは、1つ目のマネジメントとも関わってくるんです。
マネジメントができてないオーナーの特徴として、スタッフとコミュニケーションが取れてないので、現場のことを知らないんですよ。だから、現場のスタッフに新ブランドを入れたいと言ったところで「また覚えないといけないし、管理も大変だからできない」って嫌がられてしまうんです。
もちろん、コンビニみたいに新商品が出たら必ず仕入れる、という制度にすれば、確かに全店売り上げは上がると思います。
でも、そこはオーナーとして活躍していただきたいので任せているんです。やっぱり時代の流れを感じ取って変化に対応し、常に新しいことにチャレンジするのが経営者だと思うんです。なにより、上から言われてやる仕事って面白くないですよね。言われてやるんじゃなくて自分で考えて仕事をするから楽しいんです。
フランチャイズなのでルールは作ってますが、そこ以外のところで自分のやりたいことをやるっていう面白みがでてきますからね。その象徴でもないんですが、じつはブランドってオーナーが勝手に増やしてもいいんですよ。
そうなんですよ。自分でブランドを作ってるオーナーもいますし、ある大阪のオーナーさんは何百年という歴史のある鰻屋さんを口説いてブランドとして取り入れたんです。
しかも、その鰻屋さんブランドを全国でやろうと提案していただいたので、これから全国のテガルデリバリーで取り扱えるようになるんですよ。こういうのってすごく楽しいですよね。
そうですね。もっと大きいチェーンになったら厳しいルールとかも必要になってくるのかもしれないですが、いまはまだオーナーと本部が一緒に考えて、一緒によくしていきましょうってスタンスでいます。
フランチャイズだからといって、本部のいいなりにやってれば儲かるってことはないので、オーナーが自ら考えてやっていただくことが大事だと思います。
テガルデリバリーへの取材を終えて
デリバリー市場ひいては中食市場の拡大から、事業参入も増加傾向にある熱いデリバリービジネス。そのなかでも、複数のブランドを選べるという他にない強みをもつテガルデリバリー。
フランチャイズでありながら、オーナーの裁量に任されている部分が多いため、いかに自分でルールを決めれるか徹底できるかが、成功と失敗の分かれ目になりそうです。そんなテガルデリバリーの加盟について少しでも興味をもたれた方は、無料で開催しているテガルデリバリーのFC事業説明会(試食あり)に足を運んではいかがでしょうか?