福岡に地盤を置くうどん店ウエスト、そば中心に年4倍の店舗を出店
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北部九州中心に展開しているうどん店「ウエスト」(本部名は株式会社ウエスト)のフランチャイズ展開についてせまります。
うどんの聖地、福岡がほこるウエストがそば店中心に出店拡大
北部九州中心に展開しているうどん店「ウエスト」(本部名は株式会社ウエスト)。今までは地元密着型のチェーンであった印象の強い同チェーンですが、どうやらフランチャイズ展開を加速させる動きのようです。
それも、うどんではなく手打ちそば店の「生そば あずま」メインに加盟店を募り、年間30~40店舗出店するようです。(従来の3~4倍のペースなのだとか!)
また海外では、現在出店している韓国だけでなく東南アジアでもフランチャイズ展開をスタートするようです。
ターゲット層はシニア。客単価もうどんよりそばが350円高い
「生そば あずま」というチェーン名で、今後手打ちそば専門店をフランチャイズ展開していくウエスト。うどん店のときにはサラリーマンや家族客、学生と幅広い客層に元々受け入れられているチェーンでした。
しかし、シニア層は意外と獲得できていなかったため、「生そば あずま」を展開することで新しい顧客層が見込めるとされています。
また価格帯で言うと、客単価は920円程度。うどん店より350円ほど高い価格帯となっているようです。
“シニア消費100兆円”という言葉もありますが、シニア消費の度合いを示した記事があったので引用します。
2011年の60歳以上の消費は101兆2000億円とのことだ。一方、国連の「世界人口予測 2010年改訂版」によれば、2011年の日本の60歳以上の人口は3930万1153人となっている。
これらの数値をもとにすると、2011年の60歳以上1人当たりの年間消費推計額は257万4988円、月当たり21万4582円となる。シニア消費100兆円というと、いかにも巨額に聞こえるが、1人当たりにすれば月21万4600円程度である。
(ダイヤモンド社書籍オンライン「シニアシフトの衝撃 超高齢社会をビジネスチャンスに変える方法」村田裕之氏執筆)
シニア層×高単価、ということで今後の利益率にも注目ですね。
「生そば あずま」店舗展開のこれから
現在、福岡や千葉に10店舗ほどの直営店を持つ「生そば あずま」。うどん屋の店舗が多い北部九州ではエリアに限りがあるため、フランチャイズ展開をすることに。まずは、鹿児島県内で年間5~10店舗を出店する計画があるようです。
海外展開にも積極的で、先にも述べましたが東南アジアでの展開もはかっています。 うどんチェーンでは直営店展開だったのが、そばチェーンではフランチャイズメインに。
地元密着型本部から、全国展開型のフランチャイズ本部へと変化を遂げるフランチャイズのひとつということで紹介しました。