2015-02-20 小説で起業ノウハウを学ぶ!FCビジネス起業物語
フランチャイズ研究会 中小企業診断士
角田 博 |
フランチャイズ研究会執筆『未経験の脱サラ・リペア起業。お客様に感謝される仕事がしたい』
フランチャイズ加盟の決断へ。開業前研修に悪戦苦闘!
起業物語の登場人物
鎌田一平:妻子をもつ36歳。PCサポートを担当するサラリーマン。将来に不安を感じている中、ふとしたきっかけでリペアFCでの起業に興味をもつが・・・
一平は、先日相談にのってくれたコンサルタントの高山氏によるアドバイスをもとに加盟する本部についての検討を進め、次第に加盟するチェーンは固まりつつあった。
それは奇しくもリペアフランチャイズを知るきっかけとなった「グレートリペアA」ブランドを展開するA社だった。
手に職をつけたいと希望する一平にとっては、開業前・開業後の技術指導に強いこだわりをもったA社が一番合っていると感じていた。
面談したA社社長は、全身から意欲が周囲に滲み出てきているような、そんな印象だった。
「20年前、あるお客様から両親の思い出が詰まった家を修復してほしいと依頼を受けました。出来るだけ元の雰囲気を損なわないように工夫して仕上げたところ、涙を流して感謝されました。
そこで気付いたのです。古く傷ついた物でも綺麗に修復することで、捨てたり壊したりせずに、生き返らせることができる、と。
それから新たな技術をどんどん取り入れ、開発を続けて、今のサービスが生まれました。全国に提供したいためにフランチャイズ展開を始めたのです。
我々はまだまだ優れた技術、新たなサービスを貪欲に開発していきますよ。加盟者の方々と一緒に、お客様の不満を笑顔に変えていきたいのです」
一平は、社長の言葉ひとつひとつに圧倒された。
(この人はあの優れた修復技術を高い志で実現してきている!)
続いて、社長自らはもちろん、同席した担当からもA社の経営理念やビジョン、フランチャイズチェーンの将来像や、理想の加盟店像を説明された。質問にも丁寧に答えてくれた。
(この人達と一緒に仕事をしてみたい!!)
そうした気持ちが一平に強く生まれていた。