ワークマンのフランチャイズを始めるには?加盟条件や費用などを総まとめ
昨今、ワークマンがテレビや雑誌といったメディアで特集を組まれるなど、非常に注目を集めています。ワークマンといえば作業着などを販売している店舗ですが、なぜここまで注目を集めているのか不思議に思う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はワークマンが話題になっている理由についてご紹介いたします。ワークマンはフランチャイズ加盟もできるので、興味がある方は是非ご一読ください!
ワークマンのフランチャイズとは
ワークマンは、現場作業用の衣類や工具など、作業関連の商品を多く扱う小規模小売店です。関東地方を中心に北海道から沖縄にまで全国で1000店舗以上もの展開をしており、作業服や作業関連用品の店舗として日本でもっとも大きな規模を誇ります。優れた機能性を持つ商品を多く取り揃えており、大量生産することで低価格での提供が可能なことなどから高い支持を受けています。
ワークマンの競合はユニクロやしまむら!?
ワークマンのような小規模の作業用品店は直接的な競合がおらず、ほとんどワークマンの独占状態といえます。あえて競合を挙げるとすれば、カインズやコーナン・コメリといった大規模なホームセンターが筆頭となりますが、じつは消費者にとっての競合は「ユニクロ」だとして話題になりました。
アンケートサービス「スパコロ」の調査によると、ワークマンでの買い物を考える際、あわせて候補に挙がるお店として、ユニクロが1位に選ばれました。ワークマンは近年、普段着としても使える服を取り扱ったり、アウトドア製品に進出するなど、ますますターゲットを広げています。その分競合も増える可能性はありますが、ワークマンならではの撥水性や収納力などの機能性に強みを持つ製品で、ますます独自の立ち位置を築いていくでしょう。
ワークマンのフランチャイズは拡大傾向
ますます幅広い商品を取り扱うワークマンは、店舗数も着実に伸ばしています。2024年3月時点の店舗数は1015店となっており、競合として挙がっていたユニクロの店舗数を大きく超えています。ワークマンのフランチャイズ率は約94%となっており、フランチャイズも堅調に増加しているといえるでしょう。
ワークマンのフランチャイズが人気な理由【ホワイトフランチャイズ】
ワークマンのフランチャイズは「ホワイトフランチャイズ」と称する独自のフランチャイズシステムです。どのようなフランチャイズシステムなのか、こちらでご紹介いたします。
ホワイトフランチャイズとは
なぜ「ホワイト」とついているのかというと、非常に快適な労働環境が理由になっています。 営業時間は朝の7時から夜20時まで、正月の三が日を含めて年間店休日は22日と、小売店のなかでは休日が非常に多くなっています。
近年はコンビニをはじめ、多くの小売店が年中無休となっています。そのため、小売店は休みがとれないと思われがちですが、ワークマンではシフト交代による休み以外に、店休日があることでしっかり休みがとれる仕組みであることが分かります。
驚愕の平均年収1,000万円超え!
営業時間と店休日からそれほど多くの利益を見込めないと思った方もいるかもしれませんが、ワークマンのフランチャイズでは1店舗の年間平均売上は1億3,800万円、実収入は年間1,000万円以上にもなります。トップクラスの店舗では年間売上が3億円を超えるところもあるそう。
理由として、ワークマンのフランチャイズロイヤリティは低率であることが挙げられます。売り上げがどれほど多くなっても60%固定なので、売り上げが増えるごとにフランチャイズオーナーの収益も高くなります。仮に1日100万円を売り上げた場合、収益は40万円ですが、150万円を売り上げた場合は収益が60万円になります。よって売り上げが増えるとフランチャイズオーナーも多くの利益を得ることができます。
年間100回以上のメディア出演
ワークマンの人気はテレビなどのメディアにも取り上げられるほどになりました。人気企業成功の秘話に迫る「カンブリア宮殿」をはじめ、テレビ番組から雑誌などメディア出演数は年間100を超えています。
特に注目したいのが、2021年の東京ガールズコレクション2021 SPRING/SUMMERに参加すると発表したことです。東京ガールズコレクションでは年に2回開催されており、およそ100人ものモデルによるファッションショーやライブが行なわれています。 これまでワークマンの客層は職人を中心とした40代以上が多くなっていましたが、若年層の顧客獲得にも本格的に動き出しています。
契約更新率は99%!?
ワークマンはフランチャイズ契約期間が6年です。しかし、驚くことに99%以上が再契約を結んでいます。解約をする人は70歳の定年制に引っかかったことがほとんどで、契約内容に不満があるなどの理由はほぼいません。
フランチャイズの契約は本部とオーナーで意見が分かれることもありますが、ワークマンではフランチャイズオーナーが納得して経営をしていることがよく分かりますね。
ワークマンフランチャイズの加盟条件
ワークマンのフランチャイズ加盟には4つの条件があります。この条件は、一般的なフランチャイズの条件よりも厳しいとされています。
①個人契約のみ(専業経営)
②25歳以上48歳未満の夫婦で店舗運営ができる
③契約者本人が専任で店舗の運営にあたれる人
④店舗の近くに住んでいる地元の人
上記の4点はワークマンの各契約タイプに共通する条件となります。これらに加えて、「#ワークマン女子」「WORKMAN Plus」への加盟を検討している場合は、一部条件が異なりますので、公式ホームページを確認してみてください。
ワークマンフランチャイズ 加盟までの流れ
STEP①:加盟店契約説明会
まずは本部の公式ページに掲載されている電話番号から本部に問い合わせを行ない、加盟店契約説明会の申込みを行ないます。申込みの際に、加盟にふさわしいのか、加盟条件にマッチするかどうかをチェックされます。事前に受け答えの準備をしてから挑みましょう。
STEP②:履歴書の審査
説明会に参加し、ワークマンのビジネスモデルについて納得できたら、正式にワークマン加盟に向けてエントリーを行ないます。本部の指示に従い、履歴書を作成・送付すると、本部による身辺調査や適正検査が実施されます。
STEP③:担当者による面接・契約事前説明
本部の担当者による面接を複数回行ない、これから行なう最終審査に向けた準備を進めます。また、フランチャイズ契約についても理解を進めます。
STEP④:部長による最終面接
いよいよ最後の関門、最終面接です。面接には、加盟店推進部・スーパーバイズ部エリア部長が参加します。この面接で、ワークマンのフランチャイズに加盟できるかどうかが決まります。
STEP⑤:オープン準備
面接を乗り越えれば、手付金の振込やフランチャイズ契約の締結などを行ないます。また、群馬県のワークマン本社にて行なわれる、9日間の事前研修にも参加します。
ワークマンフランチャイズの契約タイプ
ワークマンのフランチャイズ契約には2つの種類があります。
<Aタイプ:フランチャイズ契約>
ワークマンフランチャイズの基本契約。「荒利益額分配方式」となっており、成果報酬型で売り上げに応じて収入が増加する。荒利益額分配方式のほか、褒賞金がある。
項目 | 内容 |
---|---|
定休日 | 年間22日 |
契約期間 | 3年(再契約料 税込96.25万円) |
必要資金(総額) | 223.75万円(税込) |
<Bタイプ:業務委託契約>
※Bタイプの内容は変更されている場合があります。最新の情報は本部にお問い合わせください。
一定額の収入を保証し、一定額以上は売り上げに応じた歩合制。固定店舗運営料と歩合方式、褒賞金が収入になる。
定休日…正月の三が日
契約期間…1年(再契約料は税別25万円)※本部とオーナーの双方が合意の場合、再契約可能。
必要資金…税別で総額150万円(開店手数料25万円、研修費25万円、保証金100万円)
加盟への条件は厳しいがワークマンのフランチャイズは魅力がいっぱい
ワークマンは今後ワークマンプラスの店舗数を拡大するなど、注目度と伸びしろがまだまだ高い企業です。これからさらに若年層への普及が見込まれており、多くの顧客に必要とされる店舗経営が可能と考えられます。
ワークマンのフランチャイズ加盟はほかの企業に比べて厳しい条件ですが、働きやすい環境や高い収益から非常に魅力的といえます。加盟を考えている方は是非一度資料を取り寄せてみてくださいね。