コロナ禍なのに業績好調ビジネス!その秘密をフランチャイズ・ショーの会場で12社にインタビュー
「フランチャイズ加盟を検討しているけど、新型コロナが心配!」という方は必見! いま気になる新型コロナによるビジネスへの影響をFC本部にウェブリポ編集部が直撃インタビュー。コロナ禍の売り上げや集客状況などを聞いてきました。
取材会場は、日本経済新聞社が主催で2021年は3月9日(火)〜12日(金)の4日間にわたって開催された、日本最大級のフランチャイズの祭典「フランチャイズ・ショー2021」。
今回は緊急事態宣言中ということで盛り上がりが懸念されましたが、そんな不安もつゆ知らず……。153社のフランチャイズ本部・代理店が集結するだけでなく、4日間で16,000人もの来場者が訪れるなど、大きな賑わいを見せました。それでは早速レポートしていきます。
苦戦が続く外食チェーン。でも実際は昨対比超えも
まずは、連日メディアでも報道されている外食系フランチャイズ本部にインタビュー。緊急事態宣言が解除されてからも時短営業を余儀なくされるなど、今後も苦戦が強いられそうなイメージ……。いったい、どうなのでしょうか?
【名代 宇奈とと】コロナ禍で売上が落ちるも2020年全体では昨対101パーセントを達成
まず話を聞いたのは、うなぎのファストフードチェーンを展開している「名代 宇奈とと」。20年以上も続く老舗のブランドで、現在(2021年1月)、国内外に51店舗を展開中です。その魅力はやはり、550円でうな丼が食べられる圧倒的なリーズナブルさ。家食需要が高まったコロナ禍で、宇奈ととはどう生き残りをかけているのでしょうか。
「正直にお伝えしますと、時短営業により店舗の夜の売り上げは落ち込みました。一方で、宇奈ととは誰もが日々必要とする『食』をご提供する業態です。圧倒的な価格力が功を奏し、Uber Eatsや出前館などといった宅配代行サービスを利用しても安価でお届けできます。その結果、2020年は昨年対比で101パーセントの売り上げを達成できました」
なんと(!)、売り上げが落ちるどころか、2019年を上まわる売り上げを達成しているとのこと。連日メディアで飲食店の悲痛の声を聞いてきましたが、こと「宇奈とと」に関してはあまり関係ないようです。
「飲食全体ではなく、ファストフードとして考えていただけると分かりやすいかもしれません。たとえば、ファストフードといったらマクドナルドが有名ですよね。マクドナルドなども2020年の売上昨対では100パーセントを超えていて、ファストフードという業態だけで見ると全体的に新型コロナの影響は受けておらず、比較的好調なんです」
ちなみに「宇奈とと」は、コロナ禍の2020年9月にライセンス展開をスタートし、すでに22にものぼるライセンス店舗がオープンしているそう。今後も続々とオープン予定とのことなので、加盟するなら今がチャンス!?
最後に、宇奈とと加盟検討者に向けてメッセージをお願いしたところ「コロナ禍でも勝てる圧倒的な『商品力』」と書いていただきました。
【韓丼】テイクアウト比率の増加でコロナ禍でも驚異の昨対120パーセントを達成
お次は、カルビ丼とスン豆腐の専門店「韓丼(かんどん)」。関西や東海を中心に62店舗を展開中で、2021年内には70店舗に到達する予定のブランドです。競合となるブランドがほぼなく、550円というリーズナブルな価格ながら本格的なカルビ丼とスン豆腐を提供しているのが特徴です。
「コロナ禍で飲食店を経営されている方には驚かれるのですが、2020年12月の韓丼直営店の売上実績は、昨対で120パーセントを超えていて、本店の1号店では年商が過去10年間で最高(30坪40席で年商1億7,400万円)を記録しました」
「その大きな勝因はテイクアウトの割合が増えていることですね。コロナ前はテイクアウトの比率が12〜13パーセントだったのに対し、モバイルオーダーを導入するなどして、なるべく非接触でオーダーできるようにしたり、テイクアウトメニューを増やしました。現在はテイクアウト比率が30パーセントを超えている状態です」
韓丼の好調の秘密は、ずばりテイクアウト比率が増えたこと。コロナによって飲食店の明暗が分かれていますが、韓丼のようにコロナに対応した経営をすることで、大きな躍進を遂げられることが分かりました。
韓丼加盟検討者に向けてメッセージをお願いしたところ「コロナ禍でも昨対超え!※驚異の120%!」と書いていただきました。
コロナでも好調と噂の中食チェーン!話題の食パン&からあげ専門店を直撃
次に向かったのは、中食系フランチャイズチェーン店のブース。コロナ禍で大きな注目を浴びている中食のなかでも、こちらの2ブランドにお話を伺いました。
【牛乳食パン専門店みるく】牛乳屋ならではの食パンで売上好調
まずは、牛乳食パン専門店の「みるく」。全国で食パン専門店が続々とオープンしていますが、「みるく」の食パンは、水を一切使わずに牛乳だけで作っているのが特徴です。
「コロナ禍の2020年4月に直営店をオープンし、多くの方に購入いただいていますが、好調の理由は、ほかにはない商品力にあると思います。いま食パン専門店が続々とオープンしている状況ですが、『みるく』が提供している『牛乳屋さんのおいしい食パン』は、水ではなく牛乳を使うことで、コクや風味が際立ち、ほかにはマネできない食パンをご提供できるんです」
しかも、みるくを運営する「金子乳業有限会社」の本業は牛乳の販売店。おいしい牛乳を使った食パンなんて、おいしいに決まっていますよね。
「『東京みるく食パン』という商品もあって、そちらも水の代わりに牛乳を使用しています。そのほか練乳やはちみつ、生クリームなどを大量に入れておりますので、より甘い食パンに仕上がっています」
焼いてもおいしそうですが、焼かずにそのまま食べてもおいしそう。考えただけでお腹がすいてきました。
「コロナ禍ですが、テイクアウト需要や家食ブームなどで、売り上げは右肩上がりに上がっております。現在は東京に3店舗を展開していてどの店舗も好調ということで、このたび、フランチャイズ展開をスタートしました。2021年4月に4号店(フランチャイズ1号店)をオープン予定です」
最後に加盟検討者に向けてメッセージを伺ったところ「他にはない商品力」とお答えいただきました。
【からあげの匠】からあげ専門店ブームも追い風になり昨対150パーセントを達成
続いて紹介するのは、これまた話題を呼んでいるからあげ専門店。例年はフランチャイズ・ショーの会場内でもいくつか見かける程度でしたが、2021年のフランチャイズ・ショーにはじつに5ブランドのからあげ専門店が出展。盛り上がりを感じずにはいられませんでした。
その中からお話を聞いたのは、試食コーナーに多くの来場者が押し寄せていた「からあげの匠」。数あるからあげ専門店のなかでも、からあげの匠はどう差別化し、このコロナ禍を生き抜いているのでしょうか。
「売り上げはコロナ前の2019年と2020年を比較すると、130〜150パーセントにまで伸びています。ブームということもありますが、そのなかでも『からあげの匠』は商品力が最大のアピールポイントです。店内仕込みで調理することで、外はザクザク、中はジューシーな癖になる味わいが特徴のからあげに仕上がり、多くのお客さまに選んでいただいています」
実際に食べてみると、口の中で音が響くほどザクザクしていて本当においしい〜! このザクザクの秘密とは?
「油の酸化を防いでくれるフライヤーを使っているのでカラッと揚がるんです。また、常に電気で油を滞留させることで、からあげが回転しながら揚げられます。なので、時間が立ってもザクザクしているんですよ」
からあげ専門店とひと言でいっても、ブランドによって特徴はさまざま。からあげの匠は圧倒的な商品力でほかとの差別化を図り、業績を伸ばしているようです。からあげの匠の加盟検討者に向けてメッセージをお願いしたところ「店内仕込のザクザクジューシー」と書いていただきました。
明暗が分かれているドリンクチェーン店!好調を維持しているチェーンの勝因は「ブランド力」
外食、中食に続いて向かったのはドリンクチェーン店。緊急事態宣言にともなう外出自粛や時短営業の要請などにより、大手のドリンクチェーン店が苦戦を強いられている状況だけに、気になる方も多いはず。ドリンクチェーン店のコロナ禍の今とは……?
【クイックリー】中食需要への対応で影響少なめ!フードも取り入れ新需要の獲得を狙う
突撃したのは、タピオカドリンク専門店の「クイックリー(Quickly)」。台湾に本社を置き、世界20カ国に2000店舗以上を展開するブランドで、日本では沖縄にある直営店8店舗とフランチャイズ1店舗、大阪・名古屋にフランチャイズ店を1店舗ずつ、合計11店舗を展開しています。
「これまではテイクアウトのみのドリンクスタンドとして営業していたのですが、いまは台湾飲茶などといったフードも食べられるファストフードタイプの業態に変更しています。外食と中食どちらの需要にも応えられるだけでなく、すべての商品がテイクアウト・デリバリーに対応しております」
現在は出前館のみですが、今後はUber Eatsにも対応するということで、さらなる売り上げアップが見込めそうです。
「あとはブランド力ですね。何年か前にタピオカがブームになりましたが、クイックリーは沖縄で23年前から展開しているブランドです。沖縄ではクイックリーを知らない人がいないくらいの知名度で、『タピオカを飲みにいこう』ではなく、『クイックリーに行こう』というくらい日常に溶け込んだブランドです」
「スタバに行く」はよく耳にしますが、沖縄では「クイックリーに行く」なんですね。これには取材班もびっくり。ブーム前から定着していたブランド力こそ、クイックリーがコロナ禍でも売り上げを伸ばしている要因のひとつということが分かりました。
最後に加盟検討者に向けてのコメントを頂いたところ、「カフェとテイクアウト2業態の店舗形態!」があることだと書いていただきました。
閉店が相次ぐフィットネス業界……生き残りのカギは他ブランドとの差別化!?
次に向かったのはフィットネス業界。外出自粛による巣ごもりで“宅トレ”がブームになる一方で、フィットネスジムの需要低迷が叫ばれていますが、フィットネス業界の現状はどうなっているのでしょうか。
【ハイアルチ】売上が落ちるも高地トレーニングという独自性と少人数制がコロナ禍にマッチし回復傾向
最初に向かったのは、日本初の高地トレーニングスタジオをフランチャイズ展開する「ハイアルチ」。低酸素環境で運動することによって、たった30分歩くだけで2時間分の運動効果を発揮するなど、いま注目を浴びているフィットネスジムのひとつです。
「正直、コロナによって売り上げは一時的に10パーセントほど落ちましたが、2021年3月時点ですでに5パーセント減まで戻ってきています。というのも、ハイアルチは高地トレーニングスタジオということで、替えが効かないのがひとつの要因だと考えています。たとえば、筋トレやヨガなら家でも公園でもどこでもできますよね。でも、低酸素環境を用意することはできません。なので、売り上げも10パーセント減くらいにとどまり、すでに戻りはじめている状況です」
ほかにはない圧倒的な差別化ができているだけでなく、自身では用意できない特別な環境を提供しているからこそ、コロナ禍のいまでも売り上げをキープしているのでしょう。
「さらに、コロナ禍にも対応したビジネスモデルという点も集客を増やしている要因だと考えています。ハイアルチでは4〜5人の少人数制なので密にはならず、さらには必ずネットで予約をしてお越しいただくので、誰がいつ来店したのかが把握できるんです。なので、みなさん安心してご利用いただいております」
現在は全国に25店舗を展開していますが、なかでも1都3県がメインとのこと。2021年にはいっきに5店舗がオープンを予定しています。先行者利益を得るなら今が絶好のチャンスですので、気になる方はお早めに検討したほうがいいでしょう。
最後に加盟検討者に向けてメッセージをお願いしたところ「替えのきかない低酸素コンテンツと少人数完全予約制の”非”密環境でコロナ禍でも集客増!!」と書いていただきました。
【スマートフィット100】業界全体で苦戦も、利用しやすさで会員はコロナ前の95%まで回復
続いては、2015年にオープンした「スマートフィット100」。24時間営業であることだけでなく、小型のフィットネスジムとして競合と差別化を図りつつ、店舗数を拡大しているフィットネスジムです。好調をキープしていたスマートフィット100だけに、コロナ禍の現状が気になります。
「フィットネス業界全体でいうと会員数が減っている状況ですが、24時間営業のフィットネスジムは緊急事態宣言前後に比べて戻ってきていると思います。スマートフィット100に関しては、コロナ流行前に比べてすでに95パーセントまで戻ってきています」
「24時間というよりは、大手のフィットネスジムだと早くても朝8〜9時にオープンし、夜は遅くても21時〜22時には閉まってしまうんです。そうなると、たとえば会社帰りや在宅で勤務したあとに体を動かしたいってなっても行けませんよね。なので、そういった時間帯にも営業している、というのが分かれ道になっているのかと考えています」
ちなみに、今後はYouTubeを使ったオンライン配信も強化していくということで、一時的に落ちた売上の残り5パーセントを補うのも時間の問題のようです。
スマートフィット100の加盟検討者に向けてメッセージをお願いしたところ「コロナに影響されない24時間ジム」とお答えいただきました。
需要激減のレンタカー!なのに昨対100パーセント超え!
続いては、飲食業界と同様に大きな打撃を受けているレンタカービジネス。観光業をターゲットに絞ったビジネスモデルだけに、苦戦を強いられているのは想像に難くありません。そんななか、昨対100パーセント超えのレンタカー系フランチャイズチェーンがありました。
【ガッツレンタカー】観光産業が苦戦するなか、レンタカー事業で昨対比100パーセント超え
レンタカーといえば、観光客をメインターゲットにしたビジネスモデルとイメージしがちですが、こちらの「ガッツレンタカー」のターゲットは地元の客。地元民の“足”として利用することを念頭に起き、1カ月24,800円(税込27,280円)から利用できる格安長期レンタルが特徴のひとつになっています。
「一般的なレンタカー店だと12時間や24時間などの短期利用がほとんどだと思いますが、ガッツレンタカーは地元客をメインターゲットに展開しています。実際、お客さまの多くは地元の方で、全体の半分以上は長期のご利用です。最初は1カ月だけの利用の予定でも、度重なる延長が続き、結果的には1年や2年などの長期でご利用いただいております。ですので、コロナ禍ではありますが打撃を受けていない状況です」
広義では観光産業に位置するレンタカー業界にもかかわらず、打撃を受けていないとは驚きです……(!)。
「むしろ、2019年に比べて2020年の売り上げは100パーセントを超えています。公共交通機関を使っていた方も、コロナが流行し始めてからはコロナの間だけでも車で移動するような状況になっていますよね。そういったことも背景にあり、多くの方にご利用いただいております」
コロナ禍でも安定した売上を誇っているだけでなく、今後の観光客が戻ってくればさらに需要も上がっていくと思われるので、レンタカー事業を検討している方は必見です。
最後に加盟検討者に向けてメッセージを頂いたところ「コロナ禍も昨対100パーセント超え!!」と書いてくれました。
大人だけでなく子どもの生活環境も変化!教育系チェーンはコロナ禍をどう戦っている!?
緊急事態宣言時は小学校や中学校が一斉休校となるなど、子どもたちにも大きな変化が生じています。塾や習い事を展開している教育系フランチャイズチェーンはどんな影響を受け、どう軌道を回復させたのでしょうか。
【個別指導Wam】1対1の完全個別指導だからコロナ禍にも対応
まず聞いたのは直営109教室を運営し、25年間撤退ゼロの「個別指導Wam」。ストックビジネスというアドバンテージはあるものの、退塾希望者が殺到したら……。考えただけでもゾッとしますが、実際はどうだったのでしょうか。
「コロナの打撃はまったく受けておらず、むしろ毎月10教室ずつ増えているなど好調です。教室規模の問題で、なかには自粛要請により開校していない個別指導塾もあったようですが、個別指導Wamの場合は要請の基準には引っかかりませんでした。そもそも個別指導Wamの個別指導は対面ではなく先生が横について教えるスタイルなので、コロナにも対応したビジネスモデルなんです」
しかし、このコロナ禍に新たに塾を開校しても、入塾希望者がいなければ経営が立ちいかなくなるような気もしますが……。
「そこも心配はいりません。個別指導Wamでは開校時に体験生徒の30名保証をしているので、初月から黒字化させることができるんです。緊急事態宣言時に学校が休校になったので、その分を取り戻そうと、いま学校の授業のスピードがものすごく早くなっています。なので、塾に通わせたい親御さんが増えている状況なんです」
取材前の想像と反し、コロナによる打撃を受けていないどころか、教室数を加速度的に増やしている個別指導Wam。教育業界でフランチャイズ加盟を検討している方はスルー禁止です!
個別指導Wamの加盟検討者に向けてメッセージをお願いしたところ「コロナでも勝てる生徒保証30名」と書いていただきました。
【ロボ団】コロナ禍で休会が増えるも、緊急事態宣言以降1ヶ月以内にオンライン授業の体制を整えて維持
続いては、小学生を中心としたロボットプログラミング教室「ロボ団」。国内だけですでに114教室、さらには海外にも展開しています。2020年から小学校でプログラミング教育が必修化することを受け、全国各地に多くのプログラミング教室が開校しましたが、コロナ禍のいま、どのような状況なのでしょうか。
「2020年の4月に緊急事態宣言が発令された時は、少なからず打撃を受けました。というのも、そのときは学校が一斉に休校になり、ロボ団のほとんどの教室も休校になったんです。それで休会してしまう生徒さんもいましたが、それでも休会率は全体の20パーセントにとどめることができました」
休会率をわずか20パーセントに抑えられた要因のひとつはオンライン授業。ロボ団では、緊急事態宣言が発令されてから、わずか2週間で無料オンラインコンテンツを、また1ヶ月以内に通常授業の代替となる有料オンラインレッスンの開発・整備をおこなったそうです。
「ロボ団に通っていただいているのは幼稚園・保育園の年長さんから小学生のお子さんがほとんどですが、一方的に動画を見せるだけでは集中できませんよね。なので、本部から提供する動画コンテンツを随所で活用しつつ、子どもたちと関係性のある各校舎の先生方がZoomを使って、双方向のコミュニケーションを取りながら授業をすすめることで、子どもたちが退屈することなく楽しみながら学びを継続できる環境を整えました。これにより、休会する生徒さんを20パーセントに抑えられたと考えております」
まだまだ需要が伸び続けているプログラミング教室。急な事態にも柔軟に対応できるロボ団への加盟を検討してみてはいかがでしょうか。
ロボ団の加盟検討者に向けてメッセージをお願いしたところ「子どもの『やりたい!』からはじまる平均生徒数50名超え(※一般的なプログラミング教室の生徒数は12名程度)」と書いていただきました。
コロナ禍にもかかわらず過去最高の数字を記録!コロナで需要が伸びているサービス業とは?
最後は、わたしたちの生活とも密接な関わりを持つサービス業。なかでも、対面での接客が必要不可欠な結婚相談所とスマホ修理サービスを展開するフランチャイズ本部にそれぞれお話をお聞きしました。コロナの前と後では、どのように変化しているのでしょうか。
【日本結婚相談所連盟】コロナ禍にもかかわらずお見合い数も成婚数も増加
まず伺ったのは、婚活ビジネスを展開する「日本結婚相談所連盟」。2006年にフランチャイズ展開をスタートし、現在の店舗数はじつに2,700超。数あるフランチャイズチェーンの中でも、加盟数ランキングで5位(※)に入るほどの店舗数なんだそう。
※起業・新規事業の専門情報誌「ビジネスチャンス」2020年10月号「フランチャイズ加盟店舗数ランキング TOP250」より
圧倒的なシェアを誇る「日本結婚相談所連盟」ですが、コロナで大きな変化が生じているそうです。
「コロナ前は月35,000件くらいだったお見合い数が、コロナ禍になって43,000件まで増えました。それに伴い成婚数も増え、2019年で16,572人だった成婚数が2020年は19,469人まで増えました。2020年の12月には過去最高の月間成婚数を記録するなど、総じてコロナ前よりも数字は上がっている状況です」
人との接触が減っているにもかかわらず、お見合い数も成婚数も増えているとのこと。その理由としては……?
「ふたつ考えられます。ひとつは、イオングループの大手結婚相談所ツヴァイ(ZWEI)をグループ化したことで会員数が全国的に大幅増加したから。そして、コロナによりオンラインお見合いがトレンドになり、より気軽に遠方の方ともお見合いできるようになったんです。そして、対面での接客が必要不可欠といわれていた結婚相談所も大きく変化し、今では非対面(オンライン)接客もスタンダードになりました」
不況にも強い婚活ビジネスですが、日本結婚相談所連盟に加盟した際の毎月のランニング費用はたった18,800円。その内訳をお聞きしました。
「システム利用料の15,000円とアカウントの維持費の3,800円だけ。ロイヤリティはいただいておりませんので、会員さまが2人いればマイナスになることはありません。開業したら終わりでなく、オーナー向けの研修制度や定例会など、スキルを身に着けていただくためのフォローアップ体制を整えていますので、最初は副業でスタートいただいた場合も、早期に軌道に乗って本業になる方も多くいらっしゃいます」
不況にも強い「日本結婚相談所連盟」の婚活ビジネス、もうひとつの収益の柱として加盟してみてはいかがでしょうか。
日本結婚相談所連盟の加盟検討者に向けてメッセージをお願いしたところ「ロイヤリティ不要、固定費1.5万円~の低リスク」と書いていただきました。
【アイサポ】コロナ禍でショップインショップ型メインだから追加の人材、物件なしで年商2,470万円も
トリを飾るのは、iPhone修理専門店の「アイサポ」。フランチャイズ展開をスタートしてから10年目を迎えるなど業界では老舗のiPhone修理専門店で、現在(2021年1月時点)全国に205店舗を展開しています。そんなアイサポのコロナ禍の売り上げや、いかに!?
「既存前年比で売上100パーセントは上まわっています。というのも、コロナによって外出を自粛している間、その分、スマホを使う時間が増えましたよね。その結果、バッテリーが消費してバッテリー交換の需要が高まったなどの理由により、多くの方にご利用いただき、100パーセント以上をキープできている状態です」
iPhone修理専門店というと独立型の店舗をイメージしますが、アイサポの場合はショップインサービス型なのも特徴のひとつといえます。
「iPhone修理なので、テーブルひとつ分のスペースさえあれば十分なんです。直営店は専門店として展開していますが、フランチャイズ加盟店に関してはほぼすべてショップインサービス型で、CDレンタル店や買取専門店、メガネ屋さんの中に入る形で展開しています。すでにある店舗の空きスペースと雇っている人材を活用できるので、新しく場所や人を確保する必要がないんです」
すでに店舗ビジネスを運営していて、もうひとつ柱が欲しい場合などに打ってつけのビジネス。コロナで打撃を受けている経営者におすすめといえます。
アイサポ加盟検討者に向けてメッセージをお願いしたところ「0坪スタッフ0名、年商2,470万円、コロナ禍で需要増加!」と書いていただきました。
コロナ禍にもチャンスあり!市場の変化に注目して事業検討を
フランチャイズ加盟を検討している人のなかには、「コロナ禍だから……」と加盟を尻込みしている人も少なくないはずです。
もちろん、コロナによって大きな打撃を受けているビジネスもありますが、今回ご紹介した12社のように、コロナ以前とほぼ変わらない売り上げに戻ってきていたり、むしろコロナによって売り上げを伸ばしているビジネスもあります。
この記事を参考に、ぜひ前のめりで加盟を検討していただけたら幸いです。話を聞けばブランド毎のコロナの影響を詳しく知ることができたり、ビジネスのヒントが見つかるかもしれません。