未経験で初月利益100万円!ハウスクリーニングの代理店に加盟した30歳オーナーの挑戦
女性の社会進出や高齢化社会を背景に、コロナ前から需要が増え続けているハウスクリーニング。コロナ以降も巣ごもり需要などからニーズが急激に伸び、低投資で始められることから脱サラや独立を目指す方からも大きな注目を集めているビジネスです。
なかでも「おそうじ名人」の代理店は、初期費用80万円〜という圧倒的な安さでありながら、案件はすべて本部から紹介してもらえるので営業活動が不要。さらに、加盟後に14日間の研修が用意されているなど、未経験の加盟検討者にもおすすめのビジネスといえます。
この記事では、2021年10月に「おそうじ名人」の代理店に加盟し、神奈川県相模原エリアを拠点に働く甲原貴大(こうはら・たかひろ)オーナーに、加盟の経緯やリアルな収益事情、おそうじ名人の代理店ビジネスに加盟して良かったポイントなどをお聞きしました。
スキルを広げるために「おそうじ名人」の代理店に加盟
「おそうじ名人」の代理店に加盟するまで、4年ほど地元の大分県で電気工事の仕事をしていました。ただ、勤務時間が8時〜17時なので夕方の時間を持て余していたんです。
そんなとき、前の職場の先輩が「おそうじ名人」の代理店に加盟して神奈川県で忙しくしているのを知って。「何か手伝えることはないですか?」と聞いたら、エアコンの取り付けの仕事を紹介してもらえることになったんです。
大分県出身、1991年8月生まれ。高校卒業後、5年間工場に勤務したのち、電気工事技術者として資格を取得。電気工事の職務経験を経て、おそうじ名人の代理店として独立を果たす。
そうですね。「おそうじ名人」の代理店本部は株式会社エニシングという会社なのですが、ハウスクリーニングでエアコンの清掃などをしていると、エアコンの取り付けをご依頼いただくことも多いみたいなんです。それで、先輩を通してエアコン取り付けの仕事を紹介していただきました。それが2020年10月ごろになります。
はい。なので、そのときは副業というか「お手伝い」という形で、2〜3日くらい神奈川県に行って仕事をさせていただきました。じつはその2〜3日で電気工事の月給よりも多くのお金を稼げてしまって。それをきっかけに、翌2021年5月に神奈川県に引っ越して、まずは電気工事の業務で独立しました。
自分の仕事の幅を広げるのが1番の目的ですね。というのも、独立するときに電気工事だけでなく、のちのちはハウスクリーニングもできるようになって網羅的にできたらいいなと考えていました。
なので、スタートこそ電気工事ですが、ハウスクリーニングの繁忙期になる年末前には、「おそうじ名人」の代理店に加盟するつもりでいました。電気工事もハウスクリーニングも繁忙期と閑散期が異なるので、どちらの業務もできれば年間を通して収益を上げることができますから。
リペア系のビジネスも検討はしましたが、電気工事と横展開できる事業となるとハウスクリーニングのほうがシナジーがあると思ったんです。あと、先輩オーナーに売上などの実績を見せていただいて、「結構紹介案件があるんだ」「これならやっていける!」と確信できたので、ほかは検討しませんでした。
そうですね。おそうじ名人は案件を紹介しますってうたっていますけど、実際にどのくらいの紹介をもらえるかわからないと不安ですし、せっかく加盟しても仕事を紹介してもらえず収益を得られないのでは生活すらできませんから。
先輩オーナーのおかげで、しっかりと案件を紹介してもらえて稼げるというのが加盟前に知れたので、「おそうじ名人」以外のフランチャイズや代理店は検討しませんでした。
リスクを抑えて開業できるのも「おそうじ名人」のメリット
初期費用の安さも「おそうじ名人」に加盟した大きな理由のひとつです。備品などを含めて実際に初期費用としてお支払いしたのは100万円くらいだったので、借り入れせず自分でなんとか用意できました。
大手フランチャイズのハウスクリーニングだと、初期費用で500万円近くすることもあって、加盟のハードルが高いんです。同じハウスクリーニングで開業する場合と比べても初期投資が安く、リスクを抑えて開業できる点は「おそうじ名人」の代理店のメリットだと思います。
いえ、加盟後の研修が14日間ありました。初日の1日が座学、大手企業登録研修が4日間、残りの9日間は実際の現場で掃除の研修でした。実際にご依頼いただいたお客さまのご自宅で研修できたのはありがたかったですね。
まったく違うと思いますね。というのも、人間の手で作られた汚れと、実際に生活をしてできた汚れはやっぱり違いますから。リアルな現場で研修できたのでかなり勉強になりました。しかも、指導員の方も実際の現場に出ている方なので、マニュアル通りのやり方だけでなく、汚れごとに適した掃除の仕方をていねいに教えていただけました。
はい。研修ではエアコンはもちろん、キッチンやお風呂場など、基本となる6箇所を重点的に教えていただきました。ハウスクリーニングのフランチャイズや代理店では研修が3日程度で、あとはマニュアルを見ながら試行錯誤するしかない、といったことも珍しくないみたいなので、14日間も教えていただけるのはありがたかったですし、自信にもつながりました。充実した研修は実際に「おそうじ名人」の代理店に加盟して良かった点のひとつです。
もちろん最初から完璧なわけではなく、分からないところは本部や先輩オーナーに聞いたり、YouTubeを見て掃除のやり方を研究したり、少しずつ覚えていくような感じでした。
というのも、ひとつとして同じ現場はありませんからね。汚れている場所が異なれば、汚れ具合もまったく異なります。さらに言うと、気になっている場所もお客さまによってまったく違うんです。それを現場で判断し、お客さまにご満足いただけるように今も毎日試行錯誤しています。
休みなく働いて初月から月100万円の利益を実現
がっつり働いて・がっつり休むワークスタイルが僕の理想なんですが、おかげさまで、本格始動した2021年11月から年末までは休みがないほど案件を紹介していただきました。
これを加盟してすぐに実現できたのは、案件をすべて本部から紹介してもらえる「おそうじ名人」だからこそだと思います。自分で営業して、案件を探してこないといけないフランチャイズや代理店だと、まずは営業活動からスタートするので開業当初から案件に恵まれることはなかなか難しいですからね。
そうですね。もちろん、閑散期は毎日朝から晩まで案件が入ることは難しいのかもしれませんが、そういったときには、「おそうじ名人」ではなくオリジナル事業の電気工事のほうで補えればと考えています。この辺は、一般的なフランチャイズでは難しいと思いますね。
また、この働き方の部分は個人の自由なので、僕みたいに休みなく働くこともできますし、繁忙期でも週に2日休むこともできますよ。
はい。2021年11月も12月もざっくり月100万円くらいの利益になりました。ここから手数料で15パーセント引かれるので、手元に残る金額としては80万〜90万円ほどです。それでも大分県で電気工事の仕事をしていたときの月給の数倍なので、収益の面でもかなり満足しています。
先程からお話しているように営業活動がなく現場に専念できたのと、私が休みなく働いたというのはありますが、ハウスクリーニングは経費がほとんどかかりませんからね。
ハウスクリーニング事業でかかる経費といったら洗剤代くらいで、あとは案件ごとにガソリン代と高速代が必要なぐらい。トータルしても売上の10パーセントに届くか届かないくらいなので、ほかの業種と比べると利益率がかなり高いんです。ちなみにエアコン取り付けの場合は30〜50パーセント弱くらいが経費で飛んでいきます。
当初の予定では、春夏は電気工事で、秋冬はハウスクリーニングで稼ぐ予定でしたが、利益率などを考えてハウスクリーニングの比率を増やそうと考えています。また、従業員を雇って規模を広げていくのはもちろん、もっと事業を多角化して、さらに網羅的に業務を請け負えるような体制をつくっていきたいですね。
「おそうじ名人」の代理店オーナーの取材を終えて
初期投資80万円から加盟できて、開業後はすべて本部から案件を紹介してもらえる「おそうじ名人」の代理店ビジネス。営業活動が不要なので、営業が苦手な方はもちろん、加盟後に甲原オーナーのように働き方によっては月100万円を稼ぐこともできるなど、夢のあるビジネスだといえるでしょう。
女性の社会進出や高齢化社会を背景に需要が伸びているだけでなく、コロナによる巣ごもり需要などでハウスクリーニングのニーズがさらに高まっています。未経験でもリスクを抑えて開業したい方は検討したいビジネスといえそうです。
10年の雑誌編集部経験を経て、2016年にフリー編集者・ライターとして独立しました。その後の2023年にオウンドメディア支援(記事制作代行)をメイン事業とする「株式会社Wordeal」を設立。“上位表示だけでなくCV獲得まで伴走型でサポート”をモットーに、フランチャイズWEBリポートをはじめ多くのWEBメディアで記事を制作しています。