50歳を目前に脱サラ!トータルリペアにFC加盟して得た安定収入とさらなる目標

幸谷 亮 |2022年08月28日 公開 (2024年10月24日 最終更新)
50歳を目前に脱サラ!トータルリペアにFC加盟して得た安定収入とさらなる目標

2020年にトータルリペアのフランチャイズに加盟して独立を果たした岡本智宏オーナー。独立前は、印刷会社でグラフィックデザイナーとして20年以上のキャリアを歩んでいました。

そんな岡本オーナーがなぜ独立を志し、数あるなかからトータルリペアのフランチャイズに加盟したのでしょうか。加盟後から現在にいたる赤裸々な収益事情や、収益が安定するまでに実施したリアルな営業手法とともにお聞きしました。

30秒でわかる「トータルリペア」とは

トータルリペアは、住宅や家具、車の内装、ホイールなど複数のリペア種目のなかから、オーナーそれぞれが自由に選び、組み合わせてリペア事業を開業できるフランチャイズ。本部が25年以上も積み上げてきた技術とノウハウを提供してもらえるので、資格や知識、業界経験は一切必要ありません。

作業スペースさえ確保できれば自宅での開業も可能。店舗を構える必要もなく、車1台、オーナー1人で開業できるので、「初期費用を抑えて開業したい」という個人の加盟者が多いのも特徴です。

50歳を目前に早期退職して独立を決意

トータルリペアの幸谷 亮

トータルリペアカワトキ オーナー
岡本 智宏

美術系の大学を卒業後、ディスプレイデザインを手がける会社でキャリアをスタート。その後、印刷会社でグラフィックデザイナーとして20年以上の経験を積んだのち、2020年にトータルリペアのフランチャイズに加盟。住宅・家具リペアとインテリアリペアの2種目を選択。東京都の調布・稲城・狛江・多摩の4市をおもなエリアに活動中。

──まずは独立を志すきっかけから教えてください。
トータルリペアの幸谷 亮

岡本オーナー

トータルリペアのフランチャイズに加盟する前は、20年ほど印刷会社でグラフィックデザイナーとして働いてきました。“業界あるある”だと思いますが、デザインの仕事をしていると「独立してなんぼ」みたいな風潮があるんです。なので、転職も含めて常に次のステップを探していました。

とはいえ、なかなかそんなチャンスもなくズルズルと会社員を続けているなか、会社から「経営のほうに携わらないか?」という内示があって。ずっと東京勤務だったのですが、経営にも携わるポジションに就くとなると大阪にある本社に転勤しないといけない。50歳を手前にして岐路に立たされたんです。

──経営に関わるポジションとなると、そのまま定年まで働く覚悟も必要になってきますね。
トータルリペアの幸谷 亮

岡本オーナー

はい。ただ、社内の制度上、東京から大阪の本社に転勤となると収入が減ってしまうんです。子供が大学生ということもあり、このタイミングで収入が減るのは家計的にも厳しい。体力的にも、50歳手前のこのタイミングで次のステップに進んだほうが賢明だなって。そこで早期退職し、退職金を元手に独立することにしたんです。

家族に相談したところ、反対はされませんでしたが「会社員時代の生活水準を落とさなければ好きにしてOK」という感じでした。いい意味で放置されているので、好きなようにさせてもらっていますね(笑)。

唯一無二のブランドだから、ほかを検討せずにトータルリペアに加盟

──前職がグラフィックデザイナーということですが、なぜトータルリペアのフランチャイズを選ばれたのでしょうか。
トータルリペアの幸谷 亮

岡本オーナー

壊れたものを直すのが好きというか、息を吹き返してまた使えるようにすることに喜びを感じる性格なんです。
小さい頃から絵を描いたりプラモデルを作ったりするのが好きで、小学生の頃には壊れたテレビやビデオデッキを分解して修理していました。車の免許を持つようになってからは、今度は壊れた車やバイクを引き取ってきて直して乗っていましたね。

なので、トータルリペアのフランチャイズには以前からずっと興味があって…10年くらい前に1度、事業説明会に参加したこともあるんです。

──トータルリペアのフランチャイズに加盟するべくして加盟した感じですね。
トータルリペアの幸谷 亮

岡本オーナー

はい。大好きなリペアをすることを生業にできることがすごく魅力的で、10年前にトータルリペアの事業内容を詳しく聞いたときに「革製品がこんなにきれいに補修できるんだ!」と衝撃を受けたんです。しかも、トータルリペアは教育制度がすごくしっかりしているので、業務経験がなくても問題はないと聞いていました。手に職にできるような技術を教えてもらえれば、定年を気にせずいつまでも働けますからね。

同業で他社があればほかのフランチャイズを検討したかもしれませんが、私の知る限りトータルリペアは競合がなく唯一無二のブランド。なので、ほかは検討せず2020年10月にトータルリペアのフランチャイズに加盟することにしました。

自信満々に望んだ開業前研修で大きな挫折を経験……

──その後は研修という流れでしょうか。
トータルリペアの幸谷 亮

岡本オーナー

そうですね。トータルリペアでは「ウッド&サッシリペア」と「インテリアリペア」「マニキュアコート」など5つのリペア種目を組み合わせられるのですが、私は「ウッド&サッシリペア」と「インテリアリペア」の2種目を選んで加盟しました。

研修期間は1種目につき45日間程度が目安です。私はそれぞれの研修をクリアするのに2ヶ月ずつかかったので、トータルで4ヶ月ほど。当時は東京の練馬区に住んでいて、研修センターのある埼玉までバイクで片道2時間くらい。雨の日も風の日も往復4時間毎日通って、朝から夕方までみっちり研修を受けていました。

研修はじっさいの道具を使いながら商品知識から技術講習までを網羅
研修はじっさいの道具を使いながら商品知識から技術講習までを網羅
──小さい頃からリペアに慣れ親しんでいたとおっしゃっていましたが、研修内容はいかがでしたか。
トータルリペアの幸谷 亮

岡本オーナー

ひとりではなく何人かで合同の研修なのですが、お恥ずかしい話、「ほかの人よりはできる」という上から目線な気持ちで参加していたんです。でも、じっさいに研修がスタートしてみたらそんなことはありませんでした。

たとえば、調色といって塗料を混ぜ合わせて色を作る技術があるのですが、正直、印刷会社時代にさんざんやってきたこともあって、調色なんて目をつぶってでもできると思っていました。でも、いざやってみるとほかの研修参加者のほうが早く合格していくんです。

──研修がはじまってすぐに出鼻をくじかれたのですね。
トータルリペアの幸谷 亮

岡本オーナー

はい。研修では未経験の人が調色をしてもできるようにロジカルに教えてくれるのですが、私は下手に経験があるので変なクセが付いていたり、色の合わせ方のセオリーが印刷会社時代とは違ったりしていて……。

自信満々で研修に参加したのですが、むしろほかの参加者よりも合格までに時間がかかってしまうなど、早々に挫折を味わいました。

──フランチャイズあるあるかもしれませんね。オーナー側に実務の経験があると、それが邪魔をして成長を遅らせたり、なかなか売上を伸ばせなかったり…なんて話はよく聞きます。
トータルリペアの幸谷 亮

岡本オーナー

それを痛感しました。それだけトータルリペアの開業前研修が内容・質ともにしっかりしています。もちろん、研修期間中にすべてのリペア技術を習得できるわけではありません。あくまでも基本的なリペア技術になるので、開業後も常にリペアについて研究したり練習したりする必要はあります。

現在でもそうですが、毎日必ず反省をして「次はこうしよう」などとイメトレをするようにしていますよ。

ヤフオク!でバッグなどを購入し、日々、練習に励んでいるそう
ヤフオク!でバッグなどを購入し、日々、練習に励んでいるそう

営業研修もあるのがトータルリペアのフランチャイズの魅力のひとつ

──リペア以外の内容も研修には含まれているのでしょうか。
トータルリペアの幸谷 亮

岡本オーナー

リペアのほかに営業研修があります。新卒の営業パーソンが教えてもらうような基本的な内容なのですが、営業経験がないと開業後にどう営業していいのかすら分かりませんよね。営業についても研修してくれるのは、トータルリペアのフランチャイズに加盟するメリットのひとつだと感じました。

──加盟を検討している人のなかには、営業について不安を抱えている人も多いと思います。トータルリペアでは具体的にどのような営業方法を実施するのでしょうか。
トータルリペアの幸谷 亮

岡本オーナー

「本部が作ってくれるパンフレットと名刺を持って週に1回ひたすらあいさつ回りをする」という、かなりシンプルなものです。1回だけでなく、2回でも3回でも5回でも10回でも何回でも訪問する。シンプルですが、仕事をいただけるまで週に1回ひたすら顔を出すんです。

というのも、いくら職人が「うちは技術がすごいですよ」「きれいに補修できますよ」などといっても、結局は信頼関係になってきますよね。なので、信頼関係が築けるまでひたすら顔を出し続けるんです。

──かなり地道な営業方法ですね。どういうところに営業するのでしょうか。
トータルリペアの幸谷 亮

岡本オーナー

選ぶリペアの種目によっても変わってくるとは思いますが、私は住宅展示場や工務店、建築会社、中古車ディーラーなどに営業しています。もちろん、顔を出し続けても見込みがなさそうなところもあるので、そういう場合は新たな訪問先をリストに加えて、能動的に活動するようにしています。

少しずつ信頼関係が築けてくると、そのうちお客さんのほうから何か聞いてきたりしてくれて依頼につながるんです。営業方法としてはシンプルですが、トータルリペアにはこの方法が合っていると思います。

月の収益が10万円以下になるも、大手メーカーとの継続契約を獲得

──リペア技術だけでなく、営業研修も盛り込まれているのは嬉しいですね。開業後はその営業スタイルで順調に案件を増やしていった感じですか。
トータルリペアの幸谷 亮

岡本オーナー

はい……と言いたいところですが、開業後の半年間くらいはかなり苦戦しました。さきほどお伝えしたとおり、基本的には信頼関係を築いたうえで受注につながるので、案件の数が安定するまである程度の時間が必要なんです。

とはいえ、独立するときに家族と約束した、会社員時代の生活水準を落とさないようにするためには、生活費や事務所の家賃、融資の返済やフランチャイズの月会費、ガソリン代、材料の仕入れなどで月60万円くらいの支出が発生する。なので、最低でも60万円は売り上げないといけないなか、月8万円やそこらの売上が続くとさすがにノイローゼになりそうでした(笑)。

開業直後は苦戦を強いられたと語る岡本オーナー
開業直後は苦戦を強いられたと語る岡本オーナー
──ならなくて良かったです。でも、その後にターニングポイントとなる出来事が起きたとお聞きしています!
トータルリペアの幸谷 亮

岡本オーナー

はい、開業してから半年ほど経ったころに転機が訪れたんです。開業以来、週に1回の訪問を繰り返していた大手のハウスメーカーさんから連絡があって「うちと契約して欲しい」とお声がけいただけました。

──どんな契約内容だったんですか?
トータルリペアの幸谷 亮

岡本オーナー

ハウスメーカーなので住宅を建てますよね。工事中に大工さんが木材などをぶつけたり、職人さんがモノを落としたりして傷がつくんです。なので、施主に引きわたす前に現場監督が住宅内をくまなく検査をして補修箇所を洗い出し、補修屋さんが補修をする。

トータルリペアはリペアのお店なので、本来は補修の依頼だけを受けるのですが、補修だけでなく、現場監督がやるはずの検査業務も含めてお願いしたいという内容でした。ハウスメーカーも人手不足で検査まで手が回っていないみたいなんです。なので、施主に引きわたす前に自分で補修箇所を見つけて、自分で補修をする。そんな内容の契約でした。

コンパクトカーのトランクに荷物を積んで現場に向かう
コンパクトカーのトランクに荷物を積んで現場に向かう
──それはスポットではなく継続の契約になるんですか?
トータルリペアの幸谷 亮

岡本オーナー

はい。コンプライアンス上の都合もあるみたいで、スポットではなく継続を前提とした外注業者契約でした。なので、そのハウスメーカーが手掛けた住宅が完成したら、現場に行って検査と補修をする。具体的には、午前中に担当監督と一緒に検査をして、午後から補修作業に入るといった感じです。

大きい住宅だと検査で1日、補修に2日かかることもあるので、それだけで3日分の仕事をいただける。開業から半年かかりましたが、この契約をきっかけにようやく収益が安定しました。

開業後半年で月の売上は60万円オーバーも、さらに上を目指す

──月でどれくらいの売上を上げられるものなんですか。
自宅とは別に1Kアパートを借り(家賃は月5万円)、作業や活動の拠点としても使用
自宅とは別に1Kアパートを借り(家賃は月5万円)、作業や活動の拠点としても使用
トータルリペアの幸谷 亮

岡本オーナー

そのハウスメーカーからの依頼を中心に1ヶ月ほぼ休みなく仕事をしても、月の売上は60万円ほど。開業前の「生活水準を落とさない」という目標は達成できました!

──ひとまずは一安心、ということですね。
トータルリペアの幸谷 亮

岡本オーナー

そうですね。とはいえ独立して頑張れば頑張るほど収入増を見込める環境なので、次は月商120万円を目標に頑張っています。

先月はハウスメーカーからの依頼にプラスして、車のインテリアリペアの案件がスポットで入ったので月の売上は80万円くらい。目標の120万円まではまだ届かないので、もっと効率よく売上を積み重ねられるようなスタイルにしていこうと考えています。

──月の売上120万円を達成するための具体的な戦略や計画はありますか。
トータルリペアの幸谷 亮

岡本オーナー

いまは案件に追われていて営業ができていない状況ですので、まずは案件もこなしつつ営業も再開しないといけないですね。あと、前職の繋がりを活かしたサービスを、トータルリペアで得られる案件と組み合わせるなどして相乗効果を狙っていきたいとも考えています。

そうすれば、月120万円も見えてきます。まだまだこれからなので、すこしずつステップアップしていきたいですし、いろいろ試行錯誤しながら早めに目標を達成したいですね。

「トータルリペア」のオーナー取材を終えて

岡本オーナーのように、モノを作ったり自分の手で修理をしたりするのが好きな人は世の中にたくさんいる一方で、それを生業にしている人はそこまで多くないように感じます。

トータルリペアには25年の経験とノウハウがあり、フランチャイズに加盟すればそのすべてを享受できます。業務経験の有無にかかわらず、事業をスタートできるまでにリペア技術を習得できる。技術に不安があるなら、開業後に何度でも再講習を受けられるなど、トータルリペアには徹底したサポート体制が整っています。

「好きを仕事にしたい」「手に職をつけて自由に働きたい」「定年を気にせず働き続けたい」方にはぴったりなフランチャイズだと感じました。気になる方は事業説明会に足を運んでみてはいかがでしょうか。

トータルリペアの幸谷 亮

株式会社Wordeal 代表取締役
幸谷 亮

10年の雑誌編集部経験を経て、2016年にフリー編集者・ライターとして独立しました。その後の2023年にオウンドメディア支援(記事制作代行)をメイン事業とする「株式会社Wordeal」を設立。“上位表示だけでなくCV獲得まで伴走型でサポート”をモットーに、フランチャイズWEBリポートをはじめ多くのWEBメディアで記事を制作しています。


50歳を目前に脱サラ!トータルリペアにFC加盟して得た安定収入とさらなる目標

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