アフターコロナを迎えたフードデリバリーのフランチャイズ本部が語る今後の事業戦略とは?
こんにちは、ウェブリポ編集部です!今回は、2023年3月1日~3日に東京ビッグサイトで開催された「フランチャイズ・ショー2023」で、株式会社TGALの池田取締役と、株式会社グローズバル吉田代表にインタビューした様子をお届けします!
アフターコロナの新たな戦略として掲げる「福よし」と「Mr.Chicken(以下、ミスターチキン)」の2つのフランチャイズブランドについてお聞きしました。ぜひご一読ください!
YouTubeでもインタビューの様子を公開中!
登場人物紹介
株式会社TGAL(テガル)は、ゴーストレストランなどのフードデリバリーや、テイクアウト店など中食事業を中心に、数多くのフランチャイズを提供している企業。フードデリバリー事業はコロナ禍以前から提供を開始しており、とりわけ有名飲食店のメニューをゴーストレストラン形式で販売できる「テガルデリバリー」は業界トップクラスの導入店舗数を誇ります。
本日は、そんな株式会社TGALの取締役として、FC事業の第一線で活躍する池田取締役に、アフターコロナで気になる「フードデリバリー」の今後や、TGALの戦略などをお聞きしました。
また、今回はTGALから新たに実店舗型でFCを募集することになった「福よし」を提供する、株式会社グローズバル 吉田社長も同席!福よしの魅力なども併せて伺っていきます!
1984年生まれ。ホテル学校を卒業後、飲食業界へ。独立志向が高かった20代前半で新卒入社の会社を退職し営業職へ転職。しばらくして同社が立ち上げた飲食コンサル部門へ転籍。その後飲食業界に戻り、海外駐在4年、東証一部上場企業のAPAC担当を経て、2018年2月よりTGAL Singapore立ち上げから海外事責任者として参画。1年の駐在後、日本国内のFC事業、Virtual Restaurant事業の責任者を経て2021年取締役に就任。
1975年生まれ。高校卒業後、電気技師としてデベロッパーの企業に就職。6年間の勤務後、ITビジネスを志し、勉強を開始。そのときに始めた飲食のアルバイトが飲食業界への入り口となる。3年間の勤務後、180坪のレストラン&バーを買い取り、飲食事業をスタート。現在は、「福よし」を始めとした飲食ブランドを展開し、なかでも「とろけるハンバーグ」は全国的に知られる商品となっている。「従業員満足度日本一」×「顧客満足度日本一」=「日本一の飲食企業」を目指し業務改善に力を入れている。
1991年、京都府生まれ。大学卒業後、プロサッカー選手としてポーランド・ラトビア・インドでプレー。引退後、東証一部(現:プライム市場)上場の人材系企業にてセールス業務の経験を積む。現在は、フランチャイズWEBリポート編集部員として、アーリーステージのフランチャイズから、数百店規模の大型フランチャイズまで、幅広いFC本部の加盟店募集を支援している。
業界をリードするTGALが今後力を入れる事業とは
本日はよろしくお願いします!
TGALさんといえば、コロナ禍でフードデリバリー事業の業績を大きく伸ばしたという印象があります。
TGALという会社は、コロナ前からフードデリバリー事業を行なっていましたが、コロナ禍で我々のサービスや社名が一気に広まりました。
おかげさまで、今では約1500店舗さまにTGALのブランドを導入いただいています。
2023年、ようやくコロナが収束したあとは、爆発的な伸びから緩やかな伸びになっていき、市場自体は衰退しないと考えています。
なので、今後もフードデリバリー事業を強化しながら、我々の強みであるブランド力を活かしていきます。
今後力を入れていく事業としては大きく2つあります。1つが、レストラン事業の強化。いま隣に座っている吉田代表の「福よし」を、TGALが一緒にFC本部として広めていきます。
2023年3月現在は全国に13店舗を構えているので、今後5年以内に47都道府県で100店舗にしていくというビジョンを掲げています。
なるほど。
そして2つ目が、冷食(冷凍自販機)の事業を強化していくということです。
ありがとうございます。
フランチャイズ・ショー2023のTGALさんのブースにも、冷食用の自販機が展示されていますので、後ほどそちらも見せていただきたいと思います。
外食事業の強化に「福よし」を選んだ理由
まずは外食事業の強化として「福よし」を実店舗型で拡大させていくとのことですが、なぜ「福よし」を選ばれたのでしょうか。
我々TGALは2013年の創業から10期目を数えているのですが、2015年からハンバーガー屋さんを展開しました。そのときに立ち上げたブランドが、「BURGERS CAFE GRILL FUKUYOSHI」の「とろけるハンバーグ」を使ったハンバーガー屋さんだったんです。
そのときからお取引があるのが、福よし(株式会社グローズバル)の吉田社長なんです。
ただのハンバーグではなく「とろけるハンバーグ」なんですか?
とろけちゃいます!
弊社の代表が20年前に焼肉屋をやっていて、1人前8,000円とかするシャトーブリアンを取り扱っていたんですね。
その味を、もっと多くの人の提供したいという思いがあって、ハンバーグならシャトーブリアンと同じような食感で安く提供できるんじゃないかと開発したのが「とろけるハンバーグ」です。もう20年前から提供しているんですよ。
20年!それはすごいですね。
そんなTGALとの縁も深い吉田社長の「福よし」を、外食事業を拡大させるスタートに選んだわけですね!
冷凍自販機を見学!「ミスターチキン」の魅力を深掘り
お次は、さきほどもお話いただいたミスターチキンの「冷食事業」について、詳しく教えてください!
もともとミスターチキンというブランドは、TGALのフードデリバリーのブランドとして約100拠点で取り扱っていただいている飲食ブランドとなります。
Uberさんや出前館さんでも販売していて、とくにリピーターが多いブランドなんです。
Mr.Chicken(ミスターチキン)とは
本場韓国のシェフが開発した韓国チキンを、冷凍自販機で販売できるライセンスビジネス。韓国直送のパウダーとソースを使用した、油調理済みの本格韓国チキンは、UBER EATSリピート部門大賞受賞の実績もあります。
それだけ人気のあるミスターチキンを、フードデリバリーのお客さま以外にも食べてほしいと思うようになりました。
そこで、フードデリバリー以外の販路として考えたときに、ラーメンや餃子などで既に人気のあった冷凍自販機での販売を、このフランチャイズ・ショー2023をきっかけに始めることにしました。
「福よし」「ミスターチキン」に向いているのはどんな人?
それでは次に、「どういった方に加盟いただきたい」といったような加盟者像があれば教えてください。
まず実店舗型の「福よし」についてですが、福よしのハンバーグは本当に「とろける」ハンバーグなんです。それにお店のオペレーションもすごくシンプルです。
だからこそ、ハートフルな接客が重要となります。「この美味しいハンバーグを家族や地元に広めたい!」といった、「福よし愛」が重要なので、そういった方に加盟していただけたらと思っています。
冷凍自販機の「ミスターチキン」は、なにか加盟者像はありますか?
都内では冷凍自販機をよく見かけるようになりましたが、今後は郊外のほうが需要があると考えています。
それに、地方ではミスターチキンのような本格的な韓国チキンは、デリバリーぐらいでしか接する機会がありません。なので、そういった地方のコインランドリーやガソリンスタンド・飲料自販機を置いている隣などに設置できる方に加盟いただきたいですね。
加盟者に求める心構えとは
TGALさんは、実績やノウハウが豊富で、サポートも充実されていると思います。しかし、加盟すれば100%儲かるといったわけではないですよね。
そこで、加盟にあたって「これだけは覚悟しておいてほしい!」といった点があればお願いします。
まず冷凍自販機(ミスターチキン)のほうですが、これは3年4年と永続的に売れ続ける保証はない事業です。
では何が一番大事かというと、「キチンと売り切れがない状態を作る」ことが前提です。そして、もし売上が下がったときに本部にご相談いただければと思います。
本部に相談すれば、業績改善の糸口がつかめると。
具体的にどういったサポートをしてくれるのでしょうか。
今は冷凍自販機でミスターチキンを提供していますが、今後は「福よし」を始めとして、我々のブランド力を活かした商品展開を行なっていきます。
ですから、まずは我々に相談いただければ、商品の入れ替えや自販機のラッピングのご提案などをさせていただきます。
冷凍自販機のビジネスというと「置けば儲かる」と思われがちですが、流行などの影響は受けてしまいます。もしそういった要因で売上が落ちてしまった場合は、本部が商品の開発・入れ替えをしてくれるんですね。
では、福よしのほうがいかがでしょうか。
福よしに関しては、オペレーションが非常に簡単です。ですが、シンプルにすればするほど、消費者の方は飽きてしまいます。
いま国内で展開している13店舗は、本当にリピーターがすごく多いんです。リピーターの数でいうと…
8割がリピーターです!
8割ですか!?リピーターが!
はい。なぜ8割もリピーターがいるのかというと、味が美味しいのはもちろんですが、最初に「食べ方が分からない」というお客さまがものすごく多いんです。
そういった方、とくに最初のお客さまにキチッと親切に食べ方をお伝えすることが、すごく重要な点だと思います。ですから、簡単なオペレーションだからと手を抜くのではなく、シンプルななかにこだわりを持っていただくのが大事だと思います。
味には自信があるしオペレーションも簡単。 しかしサービス業ですから、目の前のお客さまに美味しさへのこだわりをキチンと伝えなければリピーターにはなってもらえませんよ、ということですね。
本日はありがとうございました!
さいごに
池田取締役は以前にもインタビューさせていただきましたが、やはりフードデリバリー業界の一線で活躍されているだけあり、冷静な目線で業界の未来を見られているなと感じました。市場にあわせてどんどんサービスを変化させていく株式会社TGAL。今後の成長や拡大が非常に気になるFC本部でした!
現在ウェブリポでは、TGALさんのブランドを複数掲載中です!少しでも気になった方は、ぜひそちらもご覧ください。
大阪府堺市出身の編集者・ライター。これまで100以上のフランチャイズ関連コンテンツの制作に携わる。Webプログラミングや動画編集・SEO分析をはじめとした、幅広い業務経験を活かした記事制作が強み。既知のテーマに対して新しい視点を提供し、読み手が「ワクワクする」ようなコンテンツ作りを信条としている。