フランチャイズ起業ならこの業種!メリットや開業の流れ、成功のコツも紹介
脱サラや独立を考えるなら、自力開業だけでなくフランチャイズはいかがでしょうか。フランチャイズはさまざまなサポートがあり、業界未経験でも開業を目指せるものもたくさんあります。独立は難しいかもしれないと悩んでいる人も、フランチャイズなら不安や問題を解決できるかもしれません。
今回は、独立や脱サラでの開業を目指す方に向けて、フランチャイズがどのようなものか、おすすめの業種と併せて解説します。新しいビジネスを始めたい方は、ぜひご一読ください。
そもそもフランチャイズとは?
まずはフランチャイズがどのようなものかを解説します。
フランチャイズとは
フランチャイズとは、フランチャイズ本部である企業(フランチャイザー)が加盟店(フランチャイジー)と契約を結ぶことで、商標やサービス・システムなどを加盟店でも提供できるようにする契約形態のことです。加盟には加盟金の支払いや、報酬からロイヤリティを支払うなどの条件が設けられています。
事業や商品についてのアイデアやノウハウがなくても独立・起業できるものもあり、高いブランド力と知名度があるので自力での開業に比べて低リスクで経営できるところが魅力です。
フランチャイズの市場規模
フランチャイズの市場規模は、2013年から右肩上がりが続いており2019年時点で26兆6,000億円を超えました。新型コロナウイルスの影響が大きかった2021年には25兆8,000億円とマイナス成長になりましたが、脱コロナとなった2024年現在、市場は回復とさらなる拡大を見せています。
フランチャイズで起業する流れ
フランチャイズで起業する流れは、簡単に説明すると5つのステップがあります。
①どんなビジネスを始めたいのか考える
②フランチャイズ比較サイト等でフランチャイザーの情報を集める
③気になるフランチャイザーは資料請求や説明会で直接話を聞く
④契約内容や店舗の収支実績などを確認する
⑤問題がなければフランチャイズ契約の締結
フランチャイズにはさまざまな企業があるので、気になる企業には積極的に資料請求をしましょう。同じ業種であっても企業によって事業内容や契約内容が異なることがあるので、必ず複数企業で比較をすることが大切です。
フランチャイズで起業するメリット
続いてフランチャイズ開業のメリットを紹介します。
開業コストを抑えられる
業種、業態によって差があるものの、開業には多くの資金がかかります。数千万円かかることも珍しくありません。
しかし、フランチャイズでは開業費用の一部を負担してくれる制度や、金融機関の相談に対応してくれるところがあります。また、これまでの経営ノウハウによって、コストを抑えて設備や材料を調達する方法が確立されていることもあるので、自分でイチから立ち上げるより開業コストを抑えられるでしょう。店舗の取得の協力を得ることで集客しやすくなり、快調な売上につながる可能性もあります。
ブランド力や知名度による集客
フランチャイズはほかの地域にも出店しているため、最初から知名度が高いこともメリットです。独自のビジネスを始めると最初は顧客が付きにくいことや、顧客との信頼関係を構築するのに時間がかかることなど、さまざまな不安があります。
しかし、フランチャイズであれば知名度の高さ、ブランド力があることで、顧客獲得のハードルを大きく下げられるでしょう。
経営ノウハウの提供をしてもらえる
フランチャイズの規模が大きいほど、多くの店舗の経営に関する情報を本部は持っています。経営経験が少ない人や、業界未経験の人であっても、効率的な経営ができるようなノウハウを教えてもらえるところもフランチャイズのメリットです。
なかには数百店舗もの加盟店を有するフランチャイザーも存在しているので、自力で開業すると得られないノウハウが得られるでしょう。
本部からのサポートを受けられる
フランチャイズでは、加盟店に対して本部がサポート体制を整えているところもメリットです。広告や集客は本部が担当してくれるところも多くあり、オーナーは経営に集中することができます。
販促活動の支援や代行は時間も費用も負担が大きいので、経営に専念できる環境を求めるのであれば、フランチャイズは最適といえるでしょう。
フランチャイズのオススメ業種3選
地域に根ざした事業なら「飲食事業」
おすすめポイント
・地域密着型の経営に最適
・業態によっては低コスト開業ができる
・テイクアウト・デリバリーなど時代のニーズにマッチした経営が可能
飲食事業は顧客を定着させるまでに1つのハードルがありますが、軌道に乗れば流行に左右されにくく長期経営ができるところが魅力です。また、顧客と接する機会が多いので、顧客はもちろん地域との信頼関係を作る醍醐味もあります。
飲食事業は初期費用として1,000万円以上かかるものの、メニューや業務形態によっては初期費用を100万円程度に抑えることもできます。
安定した収益を得たいなら「教育・塾事業」
おすすめポイント
・安定した収益が得やすいストックビジネス
・少子化でも需要は拡大傾向
・低コストで始めやすい
教育・塾事業は生徒数が収益に直結するストックビジネスなので、安定した収益が見込めるところが特徴です。十分な生徒数を獲得するには工夫が必要になりますが、十分な生徒数がいれば継続して長期的に収入が得られます。
昨今は深刻な少子化が進んでいるものの、教育に対する意欲が高まっており、教育市場は右肩上がりなので今後数十年単位で経営しやすい事業といえるでしょう。また、開業に必要な設備が少なく、開業コストを抑えられるところもメリットです。
社会貢献に興味があるなら「福祉関連事業」
おすすめポイント
・国からの給付金で安定収益が見込める
・地域に関係なく日本全国で需要は拡大傾向
・都心以外でも働きやすい
日本は高齢化社会であると同時に、障害者数の増加によって福祉関連事業の需要が全国で拡大しています。しかし、現状はまだまだ施設数が不足しており、競合が少ない領域でもあるので参入しやすい事業です。また、日本は地域の過疎化が進んでおり、地方はとくに高齢化が深刻な問題となっているので、都市部だけでなく地方でも働きやすい環境が整っています。
その他にも魅力的なビジネス多数
初期費用が安い事業…ハウスクリーニング事業
高収益を目指せる事業…買取事業
時代にマッチした事業…健康・美容事業
フランチャイズは数百~数千種類ものブランドがあり、自分にあった事業を選んで起業しやすくなっています。同じ業種・業態であっても異なる特徴があり、ワークライフバランスを確立しやすいでしょう。
また、「どんなビジネスが自分に合っているのかわからない」という方は、各フランチャイズメディアが発表している注目ビジネスランキングから探すのも選択肢の1つです。
フランチャイズ企業を成功させる5つのポイント
最後に、フランチャイズを成功に導くためのポイントを5つ解説します。
地域ニーズの調査と分析
どれほど魅力的なビジネスであっても、地域のニーズに合致していないと経営が成り立ちません。そのため、まずは開業したい地域と開業したい業種との相性を考えることが大切です。ブランドによっては、開業に適した土地や物件の紹介を行なっているところもあるので、希望するブランドがある場合は相談してみるとよいでしょう。
費用とリターンのバランス
フランチャイズでは一般的に、月々の売上からロイヤリティを支払わなければなりません。ブランドによってロイヤリティのサポートを設けているところもあるので、事前に確認しておきましょう。また、売上に対してコストが高すぎると経営が厳しくなるので、収支バランスを調べておくことも大切です。
フランチャイズ契約の細部確認
フランチャイズに加盟するということは、ブランドの看板を背負うということでもあります。そのため、フランチャイズ契約に対して、本部と加盟店の認識に齟齬があると重大なトラブルにつながりかねません。じっさいに、営業時間や販売価格などの認識が加盟店と本部で異なり、裁判に発展したケースもあります。どんな些細なことでも、加盟前には細かく確認し、疑問が残らないようにしておきましょう。
一番重要なのは「自分にあった」フランチャイズ本部を選ぶこと!
フランチャイズ加盟はブランドの力を借りることになるので、本部を上司のように考える人もいるでしょう。しかし、本部と加盟店は、ともに事業を盛り上げていく対等な立場のパートナーです。
加盟ブランドを選ぶ際は、本部と今後のビジョンや事業への思いが一致するかどうかを考えましょう。同じ目的や志を持てることが、本部との関係を続けていくうえでもっとも大事なことです。加盟前には、たとえ時間がかかっても本部の担当者と話し合い、それぞれの認識をすり合わせておきましょう。
フランチャイズは独立開業を目指す人々の心強いパートナー
これまで独立や開業を夢見ていても、難しいと諦めていた人も多いかもしれません。自力開業には多くのコストと技術が求められ、一筋縄ではいかないことがほとんどです。
しかし、フランチャイズはたとえ未経験の業種であっても、独立開業ができるような制度を設けているブランドがたくさんあります。少しでも独立開業を考えているのであれば、一度フランチャイズを検討してみてはいかがでしょうか。
フランチャイズWEBリポートでは、新しいオーナーとの出会いを求めているブランドが多数掲載されています。ぜひ、興味のあるブランドは資料を取り寄せてみてください。