オープン初月から売上170万!大手通信キャリアを辞め「ラダシア」にFC加盟したワケ

幸谷 亮 |2024年10月28日 公開
LadaSia 関 信也

健康ブームから需要が高まっているリラクゼーションサロン。なかでも「ラダシア」が提供するタイ古式は、“世界一気持ちいいマッサージ”と称されるなど、リラクゼーション業界で注目を浴びている業態のひとつです。

この記事では、2024年6月に「ラダシア鴨居駅前店」をオープンしたソルゼスト株式会社の関信也オーナーにインタビュー。「ラダシア」のフランチャイズに加盟した経緯や、オープン後の収益などについて赤裸々に語っていただきました。

30秒で分かる「ラダシア」とは

ラダシア」はタイ古式とバリニーズアロマの専門店。なかでもタイ古式はユネスコ無形文化遺産に登録されているほか、日本でも大手美容サイトの検索ワードで上位にランクインするなど、今後の成長が見込めるビジネスといわれています。 「ラダシア」では月の売上が100万円を超えるまでロイヤリティが免除されるだけでなく、開業準備から採用、集客まで本部が代行するなど、手離れが良く、法人の新規事業はもちろん副業にも選ばれています。

家族との時間を捻出したくて独立を決意

Ladasiaの幸谷 亮

ラダシア鴨居駅前店 オーナー
関 信也

ソルゼスト株式会社 代表取締役。15年ほどITエンジニアとしてキャリアを積んだのち、2024年3月に「ラダシア」のフランチャイズに加盟。2024年6月に「ラダシア鴨居駅前店」をオープン。

──関オーナーは「ラダシア」のフランチャイズに加盟するまで、会社員をしていたとお聞きしています。以前はどんな仕事をしていたのか教えてください。
Ladasiaの幸谷 亮

関オーナー

15年ほどITエンジニアとして働いていて、前職では大手通信キャリアで20人ほどの組織のチームリーダーとして、進捗管理やメンバーの育成などを担当していました。

──大手通信キャリアというと、誰もが知る有名な企業だと思います。いわゆる“安定”した職場環境のように推測しますが、それを捨ててまで独立しようと思ったきっかけは何なのでしょうか。
Ladasiaの幸谷 亮

関オーナー

いま、小学生の子供が2人いるのですが、仕事が激務で家族との時間を捻出できなかったんですよね。ときには夜勤で16時間も拘束されるような日もありました。給料には満足していたのですが、子供との時間を増やしたかったのが大きなきっかけになりました。

──わが子の成長を楽しめるのは人生の一時期だけといいますからね。もともと独立思考などはあったのでしょうか。
Ladasiaの幸谷 亮

関オーナー

ありました。これまでも何回か独立を考えたことはあったのですが、子供が生まれたり住宅ローンを組んだり、「タイミング的に今ではない」と判断してなかなか独立できずにいました。ただ、妻がアパレルで働いていたのですが、勤務先の店舗が2024年3月で閉店するということで、このタイミングで自分も会社を辞め、妻と一緒にできる事業で独立しようと考えました。

──関オーナーの意思決定にご家族が大いに関わっていることが伝わりました。すぐに「ラダシア」へのフランチャイズ加盟は決定したのでしょうか。
Ladasiaの幸谷 亮

関オーナー

いえ、ほかにも検討した事業があります。子供の頃からサッカーをやっていて、いまも子供向けのサッカーチームを持っているのですが、本当はサッカースクールを運営したかったんです。でも、横浜や川崎のあたりはすでにサッカースクールがたくさんあって、強いチームも集まっているような地域で、スクールを開くにも場所がないことがわかりました。

──横浜と川崎にはそれぞれJリーグチームもありますし、サッカーが盛んな街なんですね。
Ladasiaの幸谷 亮

関オーナー

はい。場所がないなら自分でサッカーコートを作って、そこでスクールを開くのも選択肢のひとつですが、規模によっては何億と費用が必要です。いますぐにサッカースクールを開校するのは諦めて、将来的にサッカーコートを作ってスクールを開くために資金を貯めようと考えました。

親身に相談に乗ってもらった「ラダシア」に魅力を感じて加盟

──さまざまなフランチャイズビジネスがあるなか、「ラダシア」のフランチャイズに加盟した理由を教えてください。
Ladasiaの幸谷 亮

関オーナー

子供との時間を大切にしたいので手離れのいいビジネスを探していて、最初は「ラダシア」ではなく、ほかのタイ古式チェーンで検討していました。たまたまフランチャイズのマッチングサイトを見ていたら、夫婦で経営しているタイ古式チェーンのオーナーがいて、なんとなくいいイメージが湧いて興味を持ったというのがきっかけです。

──自分と同じような境遇のオーナーがいると親近感が湧いて興味を持ちますよね。
Ladasiaの幸谷 亮

関オーナー

はい。そして、2024年1月にそのフランチャイズ本部まで足を運んで事業について話を聞きました。悪くはなかったのですが、本部所在地との距離が遠くて、運営面に不安を感じてしまいました。また、開業したいエリアのことを話しても土地勘がないのは致し方ないとしても、すでに店舗があって開業できないとのことだったので、加盟までは至りませんでした。

──物理的に距離があると、“手離れ”という意味でも不安に感じてしまいます。近いほうが何かあったときに安心感がありますよね。
Ladasiaの幸谷 亮

関オーナー

そうですね。同じタイ古式で探していたときに「ラダシア」を見つけて、話を聞いたらすごく親身になっていただいたのが印象的でした。「サラリーマンは辞めないほうがいいですよ」「加盟していただきたいですが、焦らずにじっくり決めましょう」などといってくれて、すごく信頼できたんですよね。

──フランチャイズ本部としてはほかに加盟されないようにいますぐ加盟してもらいたいのが本音ななか、焦らずじっくりと考える時間をいただけるのはありがたいですね。
Ladasiaの幸谷 亮

関オーナー

本当にそう思います。最初に話を聞いたタイ古式のフランチャイズチェーンは店舗がたくさんあって、知名度もあるので集客できてビジネス的には優位性があるかもしれませんが、やっぱり「ラダシア」のほうが物理的な距離も近く、何かあったらすぐに頼れますからね。しかも本部の三上代表はフランクに相談できて、加盟後も親身になって加盟店のことを考えてくれそうだと感じました。

──本部との良好な関係性もフランチャイズビジネスをするうえでは重要な要素になります。
Ladasiaの幸谷 亮

関オーナー

そうですね。しかも「ラダシア」の施術を実際に受けたら本当に気持ち良かったんですよね。競合店のほうの店舗にも行ったのですが、技術力はもちろん、店内の雰囲気や広々とした施術部屋など、すべてにおいて「ラダシア」のほうが上に感じました。あと、個人的には「ラダシア」が施術前にする足湯が気に入って、やっぱり施術を受ける側としては足の臭いなどが気になりますからね。足湯によってその辺がクリアになるので安心して施術を受けられたのは良かったですね。

──「臭いんじゃないかな…」と不安に思っていてはリラックスなんかできなさそうです。
Ladasiaの幸谷 亮

関オーナー

はい。私は普段からマッサージ店にも行くのですが、「ラダシア」はほかよりも少しだけ価格が高いんです。それでも、「ラダシア」に行きたいと思えて、技術力の高さなどトータルでほかよりも優位性がある「ラダシア」のフランチャイズに加盟することにしました。2024年3月のことです。

本部によるフルサポートでほぼ手を掛けることなくオープン

──加盟後の流れを教えてください。
Ladasiaの幸谷 亮

関オーナー

物件こそ本部から教えてもらったノウハウを参考に探しましたが、それ以外のオープンまでのほぼすべては本部が代行してくれました。ベッドやマット、冷蔵庫などの備品は本部が一括で購入してくれましたし、セラピストも本部経由で1名決まったおかげで6月27日に「ラダシア鴨居駅前店」をオープンできました。私が実際に作業したことといえば、本部の三上代表と一緒に下駄箱を作ったのと、あとはiPadを買ったくらいです。

──つまりはほぼ本部が準備してくれるということですね。初期費用はどれくらいかかりましたか。
Ladasiaの幸谷 亮

関オーナー

オープンまでにかかった費用としては1500万円くらいです。通常は1000万〜1200万円くらいで開業できるようですが、スケルトンの物件だったこともあって内装で600万円ほどかかったので、通常よりも高くなったと聞いています。

──セラピストは何人採用したのでしょうか。
Ladasiaの幸谷 亮

関オーナー

4人のセラピストが在籍しています。業務委託でも良しとしていますが、やはり正社員のほうが帰属意識もあり、それがサービスにつながってリピートにも直結します。また、正社員なら基本的には週5で出勤してもらえるので、安定した売上が見込める点も正社員を採用している理由のひとつです。

──通常、リラクゼーションサロンは業務委託のセラピストが多いと聞いたことがあります。
Ladasiaの幸谷 亮

関オーナー

そうみたいですね。でも、業務委託だと帰属意識が低く、何か嫌なことや不満があったら短期間で辞めてしまうことも少なくありません。「ラダシア」は離職率が低く、全店舗で1年以内に退職したスタッフは3人だけ。累積でも6人しか辞めていないと聞いています。条件を手厚くして長く働いてもらったほうがモチベーションも上がってサービスに反映され、リピートにつながって売上も上がりますからね。

──スタッフにとっても会社にとっても、そしてお客にとっても良いことづくめですね。

集客も本部が代行、手離れが良すぎて新たなビジネスをスタート

──集客も本部が担ってくれるとお聞きしていますが、どのようにサポートしてくれるのでしょうか。
Ladasiaの幸谷 亮

関オーナー

メインの集客は大手美容サイトからで、掲載する文章や写真、クーポンなどをすべて本部で設定してくれます。オープン前に周辺エリアにチラシを撒きたいと提案したのですが、「あまり意味がなく、費用が無駄になる」とのことで撒きませんでした。

──本部が運営してきた実績から、チラシを撒くよりは大手美容サイトの文章や写真などを最適化して集客したほうが効果的という結論に達しているのでしょうね。ポスティング代が無駄にならないのはありがたいです。
Ladasiaの幸谷 亮

関オーナー

そうですね。実際、オープンしてすぐの2024年7月の売上は170万円を超えました。オープン月に100万円を超える店舗は今までもあったようですが、そのなかでも私の店舗は最短で100万円を超えたとお聞きしています。

──「ラダシア」では売上が100万円を超えるまでロイヤリティが無料になるはずですが、その恩恵を受けることはなかったわけですね。
Ladasiaの幸谷 亮

関オーナー

そうなります。三上代表も「100万円はすぐ超えられますよ」とおっしゃっていて、本当にそうなりました。しかも8月はキャンペーン抜きにすると180万円で、オープン前の想定通りに積み上げています。ただ、私の店舗では人件費や家賃、広告費などで月に150万円ほどは出ていくので、早めに200万円を超えたいですね。

──この調子なら200万円もすぐに超えそうです。どういったお客が多いですか。
Ladasiaの幸谷 亮

関オーナー

30代から50代の方が多いですね。男性がメインですが、女性のお客さまも3割くらいいらっしゃいます。オープンしてからまだ3ヶ月しか経っていませんがリピートしていただくお客さまも多く、リピートのお客さまで成り立っていると実感するくらいですね。なかには、ドリンクなどを箱で差し入れしていただくお客さまもいらっしゃいます。

──箱で差し入れはすごいですね(笑)。
Ladasiaの幸谷 亮

関オーナー

ありがたいですね。いいお客さまばかりで、セラピストたちも「気持ちよく働ける」と喜んでいますよ。

──そういった点も離職率の低さに関係しているのかもしれませんね。手離れの良いビジネスということで「ラダシア」のフランチャイズに加盟したと思いますが、関オーナーの「ラダシア」への関わり方はいかがでしょうか。
Ladasiaの幸谷 亮

関オーナー

ほぼゼロですね。開業前研修に参加するのもセラピストだけですし、オープンしてからも週に1回だけ売上金を回収しにお店に行くくらいです。最初はセラピストたちとお菓子でも食べながら和気あいあいと店舗運営するのかとイメージしていたのですが、セラピストたちはそんなことをするほど暇ではありませんからね。いい意味でイメージと違って、いまはもう完全に手離れしています。

──オープンから3ヶ月で完全に手離れしているのはすごいですね。
Ladasiaの幸谷 亮

関オーナー

そうなんです。ほかにも事業をしないとあまりにも時間を持て余してしまうので、2024年10月からはビルクリーニングのフランチャイズに加盟し、私自身がプレイヤーとして働くことにしました。もともと掃除が好きで、「ラダシア」に売上を回収しに行ったときも、トイレ掃除などをして帰ってくるくらいなんです。

──ご家族との時間を作りたいともおっしゃっていましたが、「ラダシア」にプラスでビルクリーニングの事業をスタートしても叶いそうでしょうか。
Ladasiaの幸谷 亮

関オーナー

そうですね。ちなみにいまは土日祝は完全にオフですし、平日も夕方以降は家族と過ごしています。子供の夏休み期間中はずっと一緒にいすぎて、逆に大変なくらいでした(笑)。ビルクリーニングは基本、朝〜午前中には終わるスケジュールです。まずは私がプレイヤーとして土台を作って、将来的には従業員も雇って効率化していく想定ですので、今後も家族との時間は優先していきたいです。

──最後に、「ラダシア」の事業での目標を教えてください。
Ladasiaの幸谷 亮

関オーナー

将来的には3店舗くらいには拡大したいと思っています。2025年の春までに安定して黒字が続けば、2店舗目の物件を探し始めて夏ぐらいにオープンできたらいいですね。そして、いま子供が小学4年生と2年生なのですが、子供が小学生のうちにサッカーコートを作り、スクールも開けたらいいですね。

──ありがとうございました。

取材を終えて

通常、独立したてで事業をはじめたばかりのタイミングだと、休みがないくらいに忙しくしているイメージですが、関オーナーはまったくの逆パターン。あまりにも手離れが良く、時間を持て余しすぎてほかの事業をはじめちゃうくらいでした。

しかも、タイミングを見ながら「ラダシア」の2号店や3号店オープンも視野に入れているなど、スピーディーに会社を拡大していこうとしている様子が印象的でした。「ラダシア」なら本業が手いっぱいでも事業を拡大していけるくらい手離れの良いビジネスなので、メイン事業を展開しながら第二の柱が欲しい法人にもピッタリなビジネスだと感じました。

Ladasiaの幸谷 亮

株式会社Wordeal 代表取締役
幸谷 亮

10年の雑誌編集部経験を経て、2016年にフリー編集者・ライターとして独立しました。その後の2023年にオウンドメディア支援(記事制作代行)をメイン事業とする「株式会社Wordeal」を設立。“上位表示だけでなくCV獲得まで伴走型でサポート”をモットーに、フランチャイズWEBリポートをはじめ多くのWEBメディアで記事を制作しています。


LadaSia 関 信也

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