2024年「独立開業」意識調査!1年を振り返り見えてきた動向とは

フランチャイズWEBリポート編集部 |2025年02月18日 公開
フランチャイズWEBリポートのフランチャイズに加盟されたオーナーの写真

2024年は、円安や物価高、さらには衆議院選挙やアメリカ大統領選挙など、多くの要因が複雑に絡み合った1年でしたが、独立や開業を考える人々の意識にはどのような変化が起きたのでしょうか。飲食業界やリユース市場などの分野では、新たなビジネスチャンスが生まれ、多くの人が独立の可能性を模索しています。
本記事では、2024年の独立開業に関する意識調査をもとに、今後注目されるであろう業種や課題、成功のヒントを探ります。

2024年 独立開業意識調査

2024年は、多くの業界で新たな成長の兆しが見られた年でした。飲食業界やインバウンド関連ビジネス、介護、ペット関連産業、リユース市場などがとくに注目される一方で、円安や物価高の影響を受け、サービス業や国内旅行、小売業などの一部は苦境に立たされています。

このような「脱コロナ特需」の景気動向の中、2024年後半には衆議院選挙やアメリカ大統領選挙など、国内外で国の未来を左右する重要な出来事もありました。これらの要素が複雑に絡み合う中で、人々は独立開業についてどのような意識を持ち、どんな将来像を描いているのでしょうか。今回の意識調査では、独立開業への関心や不安要素、人気業種などを探ることで、2025年以降をどのように過ごすべきかを考察していきます。

今回の調査は、2024年11月に独立や開業に関するアンケートを、4299名を対象にインターネットリサーチにて実施しました。 ※調査の詳細は記事の最後に記載しております。

働き方への満足度と独立意識

独立や開業への興味は、現在の働き方や収入への不満が強く影響しています。本調査では、独立に興味を持つ理由や動機を掘り下げ、現代の働き方の課題と独立志向との関係性を明らかにしました。

今の働き方に満足していますか?

2024年のアンケート調査では、現在の働き方に「満足している」と「どちらかといえば満足している」方が合わせて57.5%という回答結果でした。2023年の独立開業意識調査でも「56.2%の方が、現在の働き方に概ね満足している」という結果でしたので、ほぼ変わらない傾向となりました。

独立に興味を持つ理由は「収入」がトップ

独立や開業に興味を持った理由

独立に興味を持つ理由として最も多かったのは「収入を増やしたい」という回答でした。独立に興味を持つ理由として最も多かったのは「収入を増やしたい」という回答でした。続いて、「やりたいことがある」「スキルを試したい・活かしたい」という回答も上位にランクインしました。この調査でも、前回の2023年の独立開業意識調査と同じ傾向となりました。円安や物価高が続く中、現状の収入に不満を持つ人々の間で、独立開業が収入アップの手段として注目されているようです。 また、「やりたいこと」を重視する方も多いことから、フランチャイズビジネス選びでは「自分らしい店づくりや経営」を実現できるような契約や柔軟な運営方法が求められていきそうです。

10人に1人がすでに副業をスタート

副業に興味はありますか?

「すでに副業を行なっている」と答えた人は9.0%に達しました。また、副業への関心が高い人は全体の50%以上を占め、柔軟な働き方を模索する傾向が明らかになっています。副業から始めて独立につなげたいという計画を持つ人も増えているようです。

資金調達や収入面が独立の大きな障害に

開業で不安なこと

独立開業を検討する際、開業後の収入や資金調達などのお金の面に不安を感じている方が多い結果となりました。フランチャイズに加盟する場合は、収益モデルや資金計画をきちんと練り、具体的な集客支援や研修を提供してくれるかどうかの確認が重要視されます。また、未経験でも安心して始められる研修制度や開業後のサポート体制が充実しているかも大切です。不安を解消するためには、本部が提供する支援の具体性や信頼性をしっかり見極めていきましょう。

早い段階からスキルの習得を始めるのがオススメ

経済的不安に加え、AIやIT技術の急速な発展が進む中、独立を考える人の間で「スキルを身につけたい」というニーズが高まっています。政府も「リスキリング」を推進しており、オンライン講座や研修制度を活用することでスキルアップを目指していくのが今後の成功のカギとなるでしょう。

政府が行なっているリスキリングの例としては、以下のようなものがあります。

経済産業省のリスキリング支援

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業
キャリア相談、リスキリング講座、転職支援を無料で提供。
ウェブデザインやプログラミング講座の費用は最大40万円助成。転職後1年就業でさらに16万円助成。

高等教育機関での共同講座創造支援事業
企業と大学が共同運営するデジタル・グリーン分野の講座を支援。
費用を最大3000万円補助。

デジタル人材育成プラットフォーム
ポータルサイト「マナビDX」でデジタル講座情報を提供。

四次産業革命スキル習得講座認定制度
AIやデータサイエンスなどの講座を経産大臣が認定。給付金制度対象も多数。

厚生労働省のリスキリング支援

教育訓練給付金
資格取得や講座費用を支援(上限10〜20万円)。幅広い対象で利用可能。

人材開発支援助成金
企業が従業員の職業訓練を実施した場合、費用の最大75%助成。

公的職業訓練のデジタル重点化
デジタル分野の資格取得コースに委託費を増額。受講者には月10万円の給付金支給。

キャリアコンサルティング
国家資格を持つ専門家によるキャリア相談やスキル整理の支援。

文部科学省のリスキリング支援

マナパス
大学や専門学校の講座検索ポータルサイト。

リカレント教育推進事業
デジタルやAI分野の人材育成プログラムを大学などで展開。

専修学校リカレント教育事業
業界ニーズに応じた最新スキルの講座を提供予定。

資金調達の壁をどう克服するか

資金調達の壁を乗り越えるためには、融資機関や各種制度についての知識を深めることが重要です。また、初期費用を抑えられるビジネスモデルを選ぶことでリスクを軽減することも可能です。たとえば、フリーランスとしてスタートする場合、オフィスを持たない形態を選ぶなどの工夫が考えられます。

主な資金調達の例としては、以下のようなものが挙げられます。

融資
対象機関:日本政策金融公庫、信用保証協会、金融機関。
特徴:事業計画書や返済能力の証明が必要。多くの起業家が利用する一般的な方法。

補助金・助成金
特徴:返済不要。ただし、採択には条件があり、申請には手間がかかる。

出資
特徴:会社の株式を発行して資金を調達。個人事業主は利用できないため、法人向け。

クラウドファンディング・ビジネスコンテスト
特徴:アイデアや事業内容を公開して支援を募る方法。認知度を高める効果もある。

独立検討者が選んだ人気業種|オンラインサービスが1位

独立を考えているまたは興味を持っている業種

調査結果によると、独立を検討している人が最も興味を持っている業種は「オンラインサービス」でした。とくに、コロナ禍で需要が拡大したECサイト運営やデジタルコンテンツ制作などが人気を集めています。他には、飲食業・教育サービス・リユース関連ビジネスなども注目されています。

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フランチャイズが独立開業に選択肢に

独立開業を目指す際、フランチャイズの仕組みを利用する人も増えています。

60%以上が「フランチャイズも選択肢に入る」と回答

フランチャイズでの独立や開業も選択肢となりますか?

フランチャイズとは、ある企業が培ってきたビジネスモデルを第三者が利用できるようにする仕組みのことです。身近な例としては「コンビニ」などが挙げられます。本調査では、フランチャイズ開業に興味を持つ人が、全体の60%以上にのぼることが分かりました。

未経験でも始められる点が魅力

多くの関心を持たれているフランチャイズという選択肢ですが、どのような印象を持っている方が多いのでしょうか。「フランチャイズに対する印象」のアンケートで、多く選ばれた回答を紹介します。

フランチャイズに対する印象

「スキル不足」を独立の障害と考える人が多い中、フランチャイズの研修制度やノウハウ提供は大きな強みです。とくに、飲食業やサービス業においてはフランチャイズの仕組みを利用することで、リスクを抑えながらビジネスを軌道に乗せやすいといえます。

一方で「よく分からないけど悪いイメージ」も

フランチャイズに対して、「よく分からないけど悪いイメージがある」という回答も多く見られました。長時間労働や経営リスクがクローズアップされるニュースの影響で、慎重な姿勢を取る人も一定数いるようです。フランチャイズとしては、そういった誤解やイメージを払拭するため、正確な情報提供と働き方の改善が求められています。

独立開業の検討者に人気の業種5選

ここからは、独立開業に人気の業種を5つ紹介します。それぞれの業種のフランチャイズWEBリポート掲載フランチャイズブランドもあわせて紹介。フランチャイズWEBリポートでは各ブランドの詳細に関して資料請求することもできますので、気になるブランドがあった方はぜひ一度お問い合わせください。

【1位】ネットショップ

とにかく始めやすいのが人気の理由です。初期費用が低く、商品やサービスに自分のアイデアを反映しやすい点が魅力です。とくにデジタルツールを活用した運営が一般的で、時間や場所に縛られない働き方を実現できます。

【2位】IT・通信関連

ネットショップと同様、低コストで始められるのが人気の理由となっています。スマートフォン修理や格安SIMの販売代理など、技術やノウハウを習得すれば比較的短期間で開業可能です。ITの進化とともに需要が増加している分野でもあります。

【3位】高齢者生活支援

福祉サービス全般の市場が拡大しており、高齢化社会のニーズに応える事業として注目されています。中でも高齢者向け配食サービスや日常生活のサポート事業が人気。地域に根ざしたサービスが求められるため、やりがいを感じやすい分野です。

【4位】リフォーム関連

リフォームや修繕といったスキルを身につければ、個人でも開業が可能です。地域密着型のビジネスで、固定客をつかむことで安定した収入が見込めます。DIYや建築に興味がある人にはとくに適した業種です。

【5位】ファストフード

資本力が必要ですが、フランチャイズ契約を通じて個人事業主として始められるのが特徴です。モスバーガーはとくにサポート体制が手厚く、開業初心者でも安心して開業できます。地域で知名度の高い店舗を運営したい人に選ばれています。

2024年の独立開業の意識調査から見える未来

2024年の独立開業に関する意識調査では、働き方への不満や物価高、収入不足といった背景から、独立や副業への関心が高まっていることが明らかになりました。とくに「収入の増加」や「理想の働き方の実現」を目的とした動機が多く、オンラインサービスや高齢者生活支援など、需要が伸びている業種への注目が集まっています。一方で、資金調達やスキル不足といった課題が、独立への大きな障壁となっている点も浮き彫りになりました。

これらの課題を克服するためには、政府が提供するリスキリング支援制度や補助金制度を活用し、必要なスキルを早めに身につけることが重要です。また、フランチャイズなどの仕組みを利用することで、開業リスクを軽減する選択肢もあります。今後、安定的な収入基盤の確保とスキルアップを両立させることが、独立開業成功の秘訣となるでしょう。

調査概要

あなたご自身に関するアンケート

■調査方法:インターネットリサーチ
■実施期間:2024年11月13日~
■回答数:4299人

独立や開業に関するアンケート

■調査方法:インターネットリサーチ
■実施期間:2024年11月18日~
■回答数:1100人

フランチャイズWEBリポートのフランチャイズWEBリポート編集部

Webライター・編集者
サカイシュウジ

2020年から転職を機に、ライター活動開始。さまざまな企業のコラム記事の執筆・構成を担当し、現在はライティングと併せて編集・校正・校閲作業やSEO施策にも携わっている。趣味は読書とバンド活動。文章を通して、クライアントの要望に最大限応えられるよう、日々奮闘中。フランチャイズについても勉強しながら楽しく書いています。

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