【本部取材】カフェ・ベローチェがフランチャイズ募集を開始!出店戦略とサポート体制を伺いました

宮原 史知 |2025年03月21日 公開
C-United株式会社 藤田氏 長谷氏

2025年2月14日、カフェ・ベローチェがフランチャイズの募集を開始すると発表しました。これまで直営での出店を続けてきたカフェ・ベローチェが、なぜ今、フランチャイズ展開へシフトしたのか。フランチャイズWEBリポート(通称ウェブリポ)が、C-United株式会社の藤田氏と長谷氏に、背景と今後の出店戦略を伺いました。

カフェ・ベローチェのフランチャイズ展開の背景

C-United株式会社 東日本FC開発部マネージャー 藤田登さん
――まずは「カフェ・ベローチェ」FC募集開始の背景について教えてください。

藤田氏:株式会社シャノアール時代より、カフェ・ベローチェは直営店舗のみを出店する戦略をとっていました。2023年3月に弊社C-United株式会社が運営主体となったタイミングで、エリア拡大・全国展開をしていくための検証を重ね、この2025年2月よりフランチャイズ募集を開始したという経緯になります。

――これまで直営出店のみとしていた理由は何ですか。

藤田氏:シャノアールのこだわりとして、全店で統一されたサービスを提供するため、直営店舗のみにしていたと聞いております。またビジネスモデルとしても、低価格帯で回転率を高める「薄利多売」モデルを採用していたので、FC展開をしても、オーナー様にとっての加盟メリットが十分ではありませんでした。

まずは、どんな店舗でも安定して収益が見込めるビジネスモデルの試行錯誤を繰り返し、ようやく確立ができました。そのタイミングでフランチャイズ募集を始めたという流れです。

――「店内環境の見直しでグループ全体の利益が1.3倍に」という報道もありましたが、そういった取り組みも大きかったのでしょうか。

藤田氏:そうですね。メニューの拡充や店内環境の改善、テーブルレイアウトの最適化などを進めてきました。現在の体制になり約4年かけてトライを続けた結果、ようやく正解が見えてきたところです。

今後の出店戦略について

C-United株式会社 店舗開発本部開発戦略部シニアリーダー 長谷咲栄さん
――今後の出店戦略としては、どの地域を重視されているのでしょうか。

長谷氏:まずは既存店があるエリアのドミナント化や、グループ店の実績があるエリアから徐々に広げていきたいと考えています。たとえば九州ですと、複数出店している福岡を中心に宮崎・熊本・鹿児島などにも展開できればと考えております。

様々な地域の方からお問い合わせをいただいておりますが、離島などになると、物流の問題があるのでいきなりは難しいのが現状です。まったくの未開拓エリアに飛び込むのではなく、徐々に広げていくイメージです。

――同じグループの別ブランド(珈琲館、カフェ・ド・クリエ等)との競合を心配する加盟検討者もいるかもしれません。そこはどのようにお考えですか。

藤田氏:もちろん「コーヒーを扱う」という点で多少の被りはございますが、基本的には客層が異なると考えています。たとえば、カフェ・ベローチェはビジネスパーソンの利用が期待できる都心部かつビジネス立地への出店が多くなっております。一方、珈琲館も都心部への出店はありますが、比較的年齢層が高めで目的来店が多い、などの違いがあります。

実際に、福岡ではカフェ・ベローチェとカフェ・ド・クリエが隣接しているケースもありますが、ベローチェは男性のお客様、クリエは女性のお客様に多くご利用いただくなど、うまく棲み分けができているようです。

カフェ・ベローチェ カフェ・ド・クリエ
――競合となる大手カフェチェーンとの差別化ポイントも教えてください。

長谷氏:細かなコンセプトの違いがありますが、とくに競合他社様とは店舗のレイアウトが異なると考えております。

他社様はコンパクトな物件での出店が多い傾向ですが、カフェ・ベローチェは少し広めの物件を選んでおります。また、現在は背の高い椅子やテーブルをできる限り控えて、飲食しやすく・多少の作業もしやすい店内空間をご用意しております。

――2028年までに70~80店舗を展開する計画も発表されています。

藤田氏:弊社の経営戦略として、2030年までにグループ全体で1,000店舗という中期計画を掲げています。5年後に向けて、カフェ・ベローチェではフランチャイズも含めて、今期10店舗、来期30店舗というペースで加速度的に増やしていくつもりです。

海外にもうまく出店していきたいです。韓国などアジア圏からの問い合わせもありますが、今は慎重に調査している段階です。インドは2年ほど調査していますし、かなり前向きに検討を進めている段階です。

加盟条件とサポート体制

珈琲大学の仕組み
珈琲大学の仕組み(C-United公式採用サイトより)
――どういった方に加盟してほしいとお考えでしょうか。

長谷氏:カフェ・ベローチェの出店にはある程度の資金が必要になってきますので、比較的規模の大きい法人様を対象と考えています。店舗数の目標をはっきりと発表したところですので、一緒に出店を加速していけるような法人様をお待ちしております。

――加盟店向けのサポート内容について教えてください。

藤田氏:一番は教育体制だと考えております。出店までの研修期間を2か月ほど設けていて、オーナー様や店長候補の方も含め、未経験の方でもきちんと学べるようにしています。

また『珈琲大学』という教育システムも用意しており、弊社の社員も全員、一度は入学してコーヒーの知識からピープルマネジメント、店舗運営などを幅広く学べます。そこに、FC店舗のオーナー様や社員、アルバイトの方もご参加いただいております。もちろん開業前には、開業店舗でのスタッフ研修も実施しております。

――現在、どの業態も物件不足が叫ばれていますが、その点の支援はありますか。

藤田氏:基本的にフランチャイズ本部が物件をお探しします。また、オーナー様が自社物件をお持ちの場合は、弊社で調査して売上シミュレーションを立てたり、希望のエリアがあればそこで適切な物件を探すこともできます。

――開業後のフォロー体制はどのようになっていますか。

長谷氏:担当のスーパーバイザーが必ずついて定期的に店舗を訪問いたします。売上が伸びないとか販促を打ちたいなどの悩みがあれば、個店施策チームが市場調査も含めて最適な施策を提案しています。直営店もFC店も、全店施策と個店施策をそれぞれ専門のチームが考えて提案してまいります。

カフェ業界の今後とまとめ

――近年、原材料費の高騰などでカフェ業界全体が難しい局面を迎えているように感じます。業界の未来をどのように捉えていますか?

藤田氏:2024年からコーヒー豆の原価が2~3倍に高騰したこともあり、体力がないところは厳しいかもしれません。また人件費が上がっている影響もあり、各社とも価格転嫁している傾向にあります。

その分、サービス面での満足度向上によって支持を得ていく必要があると考えています。価格競争だけではない部分で勝負していかなければなりません。おもてなしなどのサービス面はもちろん、席のレイアウトやコンセント・Wi-Fiなど、付加価値でご満足いただくことも重要と考えています。

――最後に、加盟を検討されている方へメッセージをいただけますか。

長谷氏:カフェ業界は流行り廃りが少ないため、長く商売をしていきたい方には適した業種だと考えております。

弊社代表の言葉を借りれば、私たちは『打ち上げ花火をあげるような店ではなく、街の財産となる店を作る』ことを念頭においています。地域に根差してビジネスを行いたい想いをお持ちのオーナー様と一緒に頑張っていければと思っております。

以上、カフェ・ベローチェが新たにフランチャイズ募集を開始した背景や出店戦略、そしてオーナー向けのサポート体制についてお伝えしました。長期安定を重視し、“街の財産”となる店舗を作りたいと願う企業にとっては、注目すべきフランチャイズだといえそうです。

カフェ・ベローチェの宮原 史知

フランチャイズメディア 編集者兼ライター
宮原 史知

大阪府堺市出身の編集者・ライター。これまで100以上のフランチャイズ関連コンテンツの制作に携わる。Webプログラミングや動画編集・SEO分析をはじめとした、幅広い業務経験を活かした記事制作が強み。既知のテーマに対して新しい視点を提供し、読み手が「ワクワクする」ようなコンテンツ作りを信条としている。

C-United株式会社 藤田氏 長谷氏

記事は気に入っていただけましたか?
「いいね!」で応援よろしくお願いします

新着情報をお届けします♪