フランチャイズのプロが自ら加盟!『精神と時のジム』に感じた魅力とは

宮原 史知 |2025年08月05日 公開
精神と時のジムのフランチャイズに加盟されたオーナーの写真

フランチャイズ本部の現役社員として加盟開発の最前線に立ちながら、「精神と時のジム 天神店」の経営にも携わる立花オーナー。数多くの加盟希望者をプロの目で見てきた彼が、なぜ自らパーソナルジム『精神と時のジム』に加盟する道を選んだのでしょうか。そこには、事業の仕組みや数字だけでは測れない、本部の“誠実さ”と事業の“本質”を見抜くプロの確かな目がありました。

低コストでの独立開業を目指す方にとって必見のインタビューです。ぜひご一読ください。

フランチャイズのプロが自ら加盟の道へ

――立花さんは現在、福祉関係のフランチャイズ本部で正社員として活動されているそうですね。

「はい、今も現職で続けています。日中はジムにいて、営業が終わってからFC本部の仕事をしているような感じです。割合としては7対3ほどです。朝と夜の時間を使い、ありがたいことに充実した日々を送っています」

――すごいバイタリティですね。FC本部ではどのような業務をされているのでしょうか?

「加盟契約後のオーナーさまに対して、行政への申請代行や開業までのサポートを中心に担当しています。とくに福祉系の事業は人員の基準が細かく、採用が非常に難しいんです。そのサポートをメインに行なっています」

――そもそもFC本部で働こうと思われたきっかけは?

「25~26歳頃から『起業したい』という思いが強くなりました。ただ、具体的に何をしたいか明確ではなく…。そこで、リアルな経営者の話を聞こうと、FCの会社に入社しました」

――実際にFC本部に入社されていかがでしたか?

「一言で言うと、本当に忙しくて大変でしたね…。ただ、オーナーさまとお食事に行く機会も多く、お酒の席だからこそ聞けるリアルな話は、本当にありがたい経験でした」

――ご自身でも事業をやってみようと思われたのはいつ頃からですか?

「今の会社に入社して2年目くらいです。色々なオーナーさまとお話しさせていただくなかで、『自分もやってやるぞ』と心が燃えた、という感じですね」

――一部ではフランチャイズに対して懐疑的な印象を持つ方もいます。立花さんはなぜフランチャイズを選ばれたのですか?

「私もFC本部に入社するまでは、加盟金やロイヤリティを払うことに対して、正直良いイメージがありませんでした。しかし、本部で働くなかでそのイメージは薄れていったんです。

むしろ、事業の経験や知識がなくても新しいことにチャレンジできる環境であり、私のように『起業したいけど、何から始めたらいいかわからない』という人の背中を押してくれるものだと思うようになりました」

プロが「精神と時のジム」に惹かれた理由

※画像は立花オーナーご本人ではありません

――数あるフランチャイズのなかから、どのような事業を検討されていたのですか?

「もともとジムをやりたいという思いはありました。というのも、私は理学療法士として病院で勤務した経験があり、運動が人の身体や心に与える影響の大きさを実感していました。そんな『運動』を軸にすれば、自分の熱量を注げる事業ができるのではないかと。

ただ、当初は大型マシンをたくさん置くようなジムしか知らず、資金的に難しいと考えていました」

――フィットネスジムは数千~数億円の資金が必要になるケースもあります。そんななかで「精神と時のジム」を見つけられたんですね。

「はい。初期費用が低かったことはもちろんですが、ホームページを見たら、いわゆるパーソナルジムの閉鎖的でストイックなイメージとはまったく違い、緑豊かで明るい空間に今までの固定観念を覆され、加盟を検討しはじめました」

――現職は福祉系の本部さまですが、福祉関連のFCは検討しなかったのでしょうか?

「福祉もフィットネスジムも『その人らしく生きることを支える』という点では、目指すところは同じだと感じています。その共通点を感じた上で、私はフィットネスジムというフィールドを選びました」

――立花さんはFCのプロとして、多くのブランドを見てこられたと思います。その目にも「精神と時のジム」が魅力的に映ったのですね。

「やはり多くのFC本部は、面談で売上やコスト・社会貢献性といった“良い点”を強調して話すものだと思います。しかし『精神と時のジム』の代表である山口さんは、苦労話や失敗体験にもしっかりと時間を割いて話してくれたんです。そのお話に重みがあり、『この人は本当に信頼できる。一緒に働きたい』と感じました。それが加盟の決め手ですね」

未経験の内装DIYも実現。手厚い本部サポートで4ヶ月の短期開業

『精神と時のジム』フランチャイズ本部 山口代表(右)

――開業準備は約4ヶ月と、店舗ビジネスにしては短期間です。どのような流れで進められたのですか?

「加盟契約後、物件が決まるまでに1ヶ月半ほどかかりました。その間に日本政策金融公庫からの借入準備や備品の選定を進め、入居してからは開業までずっと自分で内装工事をしていました」

――ご自身で内装を!すごいですね。

「これも山口代表のおかげです。開業資金などについて相談させていただき、自分で防音工事を施工し費用を抑える『DIY』の方法をご提案いただきました。

施工方法は、東京の店舗に足を運び、骨組みの作り方から防音対策まで、代表自ら1つひとつ丁寧に教えていただきました。未経験で不安でしたが、手厚いサポートがあったからこそ乗り越えられたと思います」

――DIYによって、コスト面での効果はどれくらいあったのでしょうか。

「業者にも見積もりを取ったのですが、防音工事だけで300万円強でした。それがDIYによって、約200万円も抑えることができたので、開業資金の負担を大幅に軽減できました。ほかにも、コストパフォーマンスの良い物件の探し方など、初期費用を抑えるノウハウを教えていただきました」

――パーソナルジムはトレーナーの採用と教育が1つのハードルになるかと思います。その点はいかがでしたか。

「ありがたいことに応募は多く、困ることはありませんでした。というのも、皆さん口を揃えて『精神と時のジムのホームページが素晴らしい』『こんなに環境の良いジムがあるんだ』と言ってくれるんです。環境面を魅力に感じて応募してくれる方がたくさんいたのはうれしい誤算でした。

また、募集要件は『未経験可』でしたが、ボクササイズの経験者など、関連知識のある方が多く集まってくれたので、質においても不安はすぐに払拭されましたね」

――教育面でのサポートはいかがでしたか。

「東京から福岡まで講師の方に来ていただき、実践的な研修を受けました。トレーニング技術はもちろん、とくに重要だと感じたのは『お客さまの楽しませ方』です。心拍数が上がったタイミングでの声かけなど、モチベーションを高めるための具体的な方法を学べたのは大きな収穫でした。

研修を終えたあとは、トレーナーのみんながとても生き生きしていて、『充実していて楽しかった』という声も。開業に向けてのやる気が一段上がったように感じましたね」

開業から1ヶ月を経て描く未来

精神と時のジム スタッフのみなさん

――現在(取材当時)は開業から約1ヶ月のタイミングですが、この1ヶ月を振り返っていかがですか?

「想像以上に楽しく、充実しています。もちろん集客など課題はありますが、トレーナーが生き生きと働く姿や、お客さまの反応を間近で感じることができ、とても刺激的な毎日です」

――今後の目標についてお聞かせください。

「まずは1年以内にトレーナーの稼働率を7割に持っていきたいです。黒字化には5ヶ月くらいかかると見ています。将来的にはこのジムを、単に身体が変化する場所ではなく、『お客さま自身の価値を高める場所』にしていきたいです。

また『トレーナーが輝ける環境』にもしていきたいと思っています。現場で働くスタッフのモチベーションが、事業の成果に直結するのは、現職で何度も見てきました。トレーナーがやりがいと誇りを持って働けることは、結果的にお客さまの満足度や継続率につながると確信しています。そのために、トレーナー同士がコミュニケーションを取れる場を作るなど、工夫を重ねています」

――FCのプロでありオーナーでもある立花さんから見て『精神と時のジム』はどんなフランチャイズでしょうか。

「現職の立場から見ても、非常に丁寧で誠実なフランチャイズだと感じています。マニュアルや仕組みが整っているのはもちろん、それ以上に本部の姿勢がとても柔軟で、現場の声に真摯に耳を傾けてくださる。とくに代表自らが加盟店を直接支援してくれるのは、拡大期である今だからこその貴重なサポートだと思います。加盟店の状況に合わせた提案をいただけるので、ほかの加盟検討者にも自信を持ってお勧めできます」

――最後に、これから加盟を検討される方に、アドバイスをいただけますか。

「アドバイスというと恐縮ですが…。やはり『なぜこの事業をやるのか』という目的を常に考え続けることが大切だと思います。そうすれば、軸がぶれず、苦しいことがあっても前向きに取り組めるはず。そして、すべての答えはお客さまの中にあります。お客さまと真摯に向き合うことが、成功への一番の近道だと信じています」

――本日は貴重なお話をありがとうございました。

<取材後記>

フランチャイズ本部の現役社員という、いわば“業界のプロ”である立花さん。その彼が加盟の決め手として挙げたのは、意外にも「代表の人柄」や「誠実さ」といった、数字では測れない部分でした。

もちろん、DIYによる徹底した初期コストの削減や、再現性の高い運営ノウハウといった仕組みの強固さも、彼の決断を後押ししたに違いありません。しかし、それ以上に「この人と一緒に働きたい」と思わせる本部の姿勢こそが、『精神と時のジム』の最大の強みなのではないでしょうか。

事業は、結局のところ「人」。とくにオーナーと本部が二人三脚で歩むフランチャイズビジネスにおいては、その重要性がより一層際立ちます。立花さんの言葉の端々から感じられた本部への厚い信頼は、これから独立を目指す人々にとって、何よりの安心材料となるでしょう。

精神と時のジムの宮原 史知

フランチャイズメディア 編集者兼ライター
宮原 史知

大阪府堺市出身の編集者・ライター。これまで100以上のフランチャイズ関連コンテンツの制作に携わる。Webプログラミングや動画編集・SEO分析をはじめとした、幅広い業務経験を活かした記事制作が強み。既知のテーマに対して新しい視点を提供し、読み手が「ワクワクする」ようなコンテンツ作りを信条としている。