「ローソン」が中四国中心に展開するコンビニ「ポプラ」と資本提携
コンビニ業界二位の「ローソン」は、地方での店舗展開を強化するため、中四国を中心に650店舗展開しているコンビニチェーン「ポプラ」と資本提携することになりました。
今回の資本提携のねらいとしては、両社が共同で商品仕入れを行うことで安く商品を調達すること、出店に関する情報共有などがポイントとして挙げられます。
ポプラの特徴は、製販一貫体制と店内炊飯
ポプラは、広島県広島市に本社があり、店舗数で言えば業界9位のコンビニチェーンです。1974年に創業していましたが元は、小さな酒類卸売業を営んでいました。フランチャイズ展開は1983年スタートですが、フランチャイズ展開する前は、弁当・惣菜の製造販売を1976年にスタートしています。
そのため、お弁当や惣菜の小売業としてのカラーが強いコンビニエンスストアとも言えます。店内で炊いたごはんを詰められる『ポプ弁』というのがあって、店内に炊飯釜も置かれています。
また、弁当の製造から物流まで一括しておこなう「製販一貫体制」も特徴です。メーカーとしての性質が強く、手作り感が強いのが特徴ですね。
ローソンはスーパーマーケット「成城石井」の買収を決定
9月30日、首都圏や関西などに展開しているスーパーマーケット「成城石井」の買収をローソンは決定しています。成城石井は、多店舗展開にふみきったあとに2011年に三菱商事系の投資ファンドである丸の内キャピタルの傘下として経営を続けていました。
ローソンの取締役会長である新浪剛史氏が三菱商事出身であることも関係していて、今回の買収に至ったと考えられますが、成城石井独自の高級食材販売が好調でありそれが魅力だったのでしょう。富裕層に強い成城石井ですが、互いのPB商品を取り扱うことはないというのが不思議な点です。
※今まで「ナチュラルローソン」の方で、ワインやチーズなどの流通や仕入れを成城石井とは協業していたようです。
買収後は、物流や店舗開発、顧客データ分析のノウハウを成城石井に提供するとのことで、今までのフランチャイズ展開のノウハウも活かされていくと考えられます。
ポプラとローソンのPB商品はこれからどうなるのか
こちらに関してはまだ情報が公開されていません。ポプラでもPB商品があって、おにぎりには「おむすび日和」、パンには「ベーカリーストリート」、スイーツには「hitotema」などの名前がついたブランドがあります。今後こちらのブランドがどうなるかにも注目です。