ベーグル屋のフランチャイズ開業はいま狙い目?韓国発の再ブームの気配と注目ブランドを紹介

フランチャイズWEBリポート編集部 |2026年08月27日 公開
フランチャイズWEBリポートのフランチャイズに加盟されたオーナーの写真

韓国発の新しいコンセプトのベーグル専門店の人気店が増加中。ベーグル専門店がどんな業態なのか、フランチャイズで開業できるのかをまとめました。「次に来る食のブームは何か」を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

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ベーグルが再ブーム?韓国スタイルが変えた「固い」のイメージ

ベーグルの専門店が増えたのは、今回が初めてではありません。2010年代にも小さなブームがあり、行列店がいくつも生まれました。それでも食パンや菓子パンのような定番の座には届かないまま落ち着いています。

理由としてよく挙がるのが、「ベーグルは固い」という印象です。ベーグルの生地は焼きたてから冷めると固く締まります。本来は食べる前に軽く温めるものですが、そのまま口に運んで固いと感じ、それきりになった人が少なくありません。

2025年から広がった韓国スタイルのベーグルは、この印象を変えました。生地はやわらかく、温めずに食べても美味しく楽しめます。「ベーグルなのに冷めても柔らかい」という魅力があります。大ぶりで具材をたっぷり挟んだ見た目はSNSとも相性が良く、行列ができる店が各地に生まれています。

大手も動き始めた2026年

こうした静かなブームを目にして、大手チェーンも動き始めています。

セブン-イレブンは2026年2月、「もっちり食感のチーズベーグル」を167円(税込180.36円)で販売。同じ月には、外食大手のクリエイト・レストランツが、ベーグル専門店「テコナ ベーグル」を運営するDADACAを、M&Aで傘下に収めています。

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ベーグル専門店がフランチャイズ向きといわれる3つの理由

1. 客席がなくても成立する

ベーグル専門店は、テイクアウトだけで商売が成り立ちます。必要なのは商品を並べる棚とレジまわりのスペースで、客席はいりません。飲食店としては小さめの物件でも出店でき、家賃の負担を軽くできます。駅前の一等地でなくても、商店街や住宅地に入り込めるのが強みです。

2. 職人がいなくても同じ味を出せる

ベーグルづくりは、生地をこねる時間、発酵の方法と長さ、湯にくぐらせる時間、焼き上げのタイミング、どれかがずれると食感も味も変わります。

そこで、この工程を本部が引き受けるブランドが出てきました。店舗の仕事が温め直しと販売に絞られれば、製パンの経験がない人でも同じ品質を出せます。人手が集まりにくい時代に、職人を探さずに開業できるのは大きな条件になります。

3. 話題が落ち着いても「日常食」として残る

ベーグルは卵やバターを使いません。そのためほかのパンよりカロリーが低く、アレルギーがある方にも選ばれます。噛み応えがあって満足感も出るうえ、フィリングやサンドで味を変えれば毎日でも飽きません。

行列に並ぶ客と、近所のパン屋として通う客。この2種類を同時に抱えられる点が、単品の流行商売とは違うところです。

もっとも、繊細な製法を独学で身につけ、集客まで自力で組み立てるのは簡単ではありません。そこで選択肢になるのがフランチャイズです。

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ベーグルはフランチャイズで開業できる?話題のブランドを紹介

韓国スタイルの冷めても柔らかいベーグルで話題のフランチャイズが「AREUM BAGEL(アルムベーグル)」です。

AREUM BAGELの特徴

AREUM BAGELは、韓国スタイルのベーグル専門店です。プロデュースは韓国ソウルのベーカリーカフェ「Bakery Ten」。日本では2025年に東京・阿佐ヶ谷へ株式会社Seesooが1号店を出しました。

そこから店舗は急速に増え、2026年7月時点で20店舗を超えました。新大久保、横浜元町、池袋、武蔵小杉、北千住、自由が丘、藤沢、神戸元町、福岡・大名などに広がっています。このうち新大久保店や横浜店は、フランチャイズ店として運営されています。

商品は1個500円前後。本部が公表している実績では、テイクアウトのみで月商670万円を超えた店舗があります。

運営面の特徴は2つです。

  • 1. 生地の製造は本部の自社工場が担当し、店舗ではリベイク(温め直し)とトッピングだけを行う
  • 2. テイクアウトメインで省スペース開業でき、アルバイト1〜2名で回せる

[1]株式会社seesoo「AREUM BAGEL」公式ページ
[2]AREUM BAGELフランチャイズ募集ページ

AREUM BAGELの加盟プラン・初期費用

AREUM BAGELは、株式会社seesooがフランチャイズ展開する韓国スタイルのベーグル専門店です。公開情報で確認できる加盟条件は以下のとおりです。

FC本部・運営会社 株式会社seesoo
ブランド AREUM BAGEL(アルムベーグル)
募集形態 フランチャイズ
店舗形態 テイクアウト中心
店舗規模の目安 7坪から開業可能。掲載されている阿佐ヶ谷店の実績例は10坪
店舗で行う作業 リベイクとトッピングが中心。属人性の高い製造工程は本部の自社工場で対応
運営人員の目安 アルバイト1~2名で運営可能
加盟金 公開情報では確認できず。資料請求・個別面談で要確認
開業資金 金額は非公開。物件取得費、内外装工事費、設備費、初回仕入れ、運転資金を含む総額を要確認
ロイヤリティ 公開情報では確認できず。個別面談で要確認
参考売上実績 阿佐ヶ谷店(10坪・テイクアウトのみ)は、2025年6月に月商約531万円、同年7月に月商約670万円と掲載
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ベーグル屋のフランチャイズは儲かるのか?収益の鍵となる3つのポイント

ベーグル屋のフランチャイズで利益を出すポイントは、大きく3つあります。

1. 1個200円でも客単価は積み上がる

ベーグルは1個200〜500円前後の商品です。単品なら高い買い物ではありません。それでも味の種類が多いため、来店客はたいてい複数個をまとめて買います。家族の分やストック分まで買う人が多ければ会計はひとりで1,000円を超えていきます。

2. 粗利を決めるのは仕入れ数の精度

売り切れて閉店する店は話題になります。ただ、経営から見れば完売は売り逃しでもあります。工場から届く数が、その日の売上の上限になるからです。

かといって多めに仕入れれば、売れ残りが廃棄ロスになって粗利を削ります。売り切れと廃棄のあいだで、数字をどこに置くか。この判断の精度が、そのまま利益に出る業態です。

3. 立地は「毎日の導線」に乗るか

開店直後は、話題を聞いて遠方から来る客が並びます。その波が引いたあとを支えるのは、近所に住む人や通勤で前を通る人です。商店街、駅の近く、住宅地の生活動線。日常の通り道に店があれば、ブームが落ち着いても売上が残ります。

帝国データバンクの調査によると、パン屋の倒産は2025年1〜10月で15件。2024年の26件から4割ほど減りました。家計調査をもとにした推計では、2025年のパン消費額は2人以上の世帯で1日114円。コロナ前より約1割増えています。一過性のブームではない根強い人気が期待できます。

ベーグルのフランチャイズを開業前に確認したいこと

ベーグルのフランチャイズで最後に問われるのは、流行しているかどうかではありません。その商売を自分の店で再現できるかです。

説明会や面談では、次のあたりを聞いておくと判断しやすくなります。

・製造が本部工場か店内かで、必要な人員と坪数はどう変わるか
・1日に届く商品数の上限と、追加発注ができるか
・既存店の廃棄ロスの実績と、仕入れ数の決め方
・商圏保護(テリトリー制)の考え方と、近隣に別の加盟店が入る可能性
・開業から1年以上たった店の売上推移

契約面は、加盟金やロイヤリティ(本部に毎月支払う費用)だけでは足りません。原材料の仕入れ価格、契約期間、中途解約の条件、研修の内容、そして開業後の巡回支援の頻度。ここまで目を通してください。

ベーグルの専門店は、小さな箱で始められて、少ない人数で回せて、客単価も作りやすい業態です。ただし、それは条件がそろった場合の話です。資料を取り寄せ、説明会や既存店の見学に足を運んで、数字の裏づけを確かめてから決めてみてください。