吉野家の「吉呑み」、全国で10店舗に!今後目指すは400店舗
二階建ての「吉野家」は夜になるとお客が入らず、閉めている店舗もある。この有効活用?ともとれる「吉野家」の新たなビジネスとして、吉呑みというのが最近人気なようです。メディアでも話題の吉呑みに今回迫ってみます!
吉呑みはリーズナブルな居酒屋と同価格帯。長く飲むのは辛いという層にハマる?
「吉呑み」は単価としても、他のリーズナブルな居酒屋と同価格帯で牛すじ煮込みやまぐろ刺身が350円で食べられるのだとか。これがなぜ牛丼チェーンの「吉野家」で安く提供できるのかというと、姉妹ブランドの物流をうまく利用している様子。
「はなまるうどん」「ステーキのどん」「京樽」など有名チェーンが同グループにあるので仕入れ値もほとんど変わらないのだそうです。
そして、居酒屋で二、三時間とか長く飲むのはちょっと・・という時にも、気軽に飲んでさっと帰りやすいという気軽さがサラリーマン中心に好評なようです。
平日の会社帰りなどに、ちょい飲みがしたい!という層が多かったのかこの新業態はどうやら成功をおさめているようです。今のところ全国10店舗ほどで展開していますが、今後は400店オープンを目指しているそうです。
1階は牛丼をもくもくと食べていお客がいて、2階には飲みの空間ができあがっているという今までの牛丼チェーンには見られなかった光景が巻き起こっているのでしょうね。
吉呑みができる店舗数は現在約35店舗。目指すは400店舗
2015年3月2日時点では、全国に約35店舗。およそ半年ほどでの店舗数です。主に関東と関西が中心ですが、北海道や福岡、岡山などにも出店されていました。見ているとアーケード街付近や酒場が比較的多そうなエリアが多いですね。そこからまずはせめていく戦略でしょうか。
平日の17:00~22:30まで営業ということで、本当にサラリーマンの仕事帰りをねらっていますね。 今後は駅チカや二階がある吉野家などでの導入をはかっているようなので、ますます増えるかもしれません。
吉呑みもいいけど、朝型メニューにウケる企画も必要?
外食業界では近年、客数の伸び悩みに関する課題があるようです。2014年4月の消費増税にともなって、なるべく節約し、たまに贅沢品を楽しむ。
そんな消費者の動きもありますが、日本人が朝型になっているという事実もまたあるようで、夕食時間帯の売れ行きが落ちていることを同じ飲食チェーンのモスバーガー社長、桜田厚会長ももらしていたのだとか。(日経電子版より)
そんな消費者の動向もあるので、プチ贅沢+体が喜ぶ朝メニューの企画もあったりすると、牛丼業界の王者、吉野家は客数の壁を破るのではないかと考える編集部でした。