【独占】エックスモバイル初の加盟店勉強会! FC加盟店が語る『格安スマホ販売』成功の秘密
総務省が中古スマホの「SIMロック解除」を2019年9月から義務化することを発表するなど、世間の注目度が高い格安スマホ。そんな格安スマホ業界において、加盟店数・店舗数ともにNo.1を誇る「エックスモバイル 」。そのフランチャイズビジネスの最大の特徴は、契約いただいたユーザーの毎月の通信費のうち、15パーセントが永続的に入ってくるストック型ビジネスということ。
2013年の事業スタートからわずか5年で65店舗まで拡大するなど、順調に事業を拡大しています。そのなかでも成長著しいのが、兵庫県・豊岡市に店舗を構える「エックスモバイル豊岡店」。2017年11月のオープンからおよそ7ヶ月で118回線の契約を取得。順調に回線数を増やしているだけでなく、SNSをメインに駆使して地域での認知度を確実に上げるなど、2018年内には黒字化する見込みだといいます。
そこで、来たる2018年7月23日、エックスモバイル豊岡店のこれまでの取り組みなどを全国のエックスモバイル加盟店に向けて紹介する勉強会を大阪で実施。新進気鋭の加盟店ということで、当日は、全国の加盟店が30名ほど参加。その一部始終をレポートします! 「オープンするまでにどんな準備をしたのか」「いかにして契約を取得したのか」など、既存の加盟店はもちろん、これから加盟を検討している方にも必見の内容になっていますので、じっくりご覧ください。
「エックスモバイル」初となる勉強会
フランチャイズ加盟店が大阪に集結
勉強会の会場となったのは、大阪は心斎橋駅から徒歩5分の場所にある「アーバンBLD心斎橋」の9階。スマートフォンアプリ開発を学べるプログラミングスクール「Rainbow App」のスペースを借りて行われました。1階にはアップルストアが店舗を構えるなど、とてもオシャレなオフィスビルです。
エックスモバイルの勉強会がスタート
「豊岡市は日本海に面した場所にあり、神戸市へは車で2時間ほどの場所にあります。面積としては東京23区内よりも広い一方で、人口はわずか8万人ほどの町です。株式会社タカアキですが、PORTER(ポーター)のカバン製造をメインに、介護機器のレンタルや訪問マッサージなど、全部で10事業くらいを展開している会社になります」
エックスモバイル豊岡店を運営する株式会社タカアキの宮岡会長から、「豊岡というエリアについて」、そして「株式会社タカアキの紹介」から勉強会はスタート。
「エックスモバイル豊岡店」が年内の収益化を見込んでいるということで、2019年には鳥取県内にも店舗を構えることを予定しているともおっしゃっていました。加盟から8ヶ月たらずの加盟店がすでに多店舗展開を見据えるなど、業界No.1の店舗数を誇るエックスモバイルのパワーを感じずにはいられません!
エックスモバイル豊岡店が実践している「格安スマホ販売」のすべて
続いて登壇したのは、エックスモバイルカラーの黄緑色のネクタイが印象的な「エックスモバイル豊岡店」の大橋店長。
【大橋店長のプロフィール】
大橋 秀明(おおはし・ひであき)
兵庫県・豊岡市出身の39歳。事務機の営業を経て、4年ほど前に株式会社タカアキに入社。入社から3年後にエックスモバイル豊岡店の店長に抜てきされる。3歳と2歳のお子さんを持つパパとしての一面も持つ。
自己紹介からはじまり、下記の6項目をテーマにお話してくれました。
1.エックスモバイル豊岡店について
2.エックスモバイル豊岡店の実績
3.オープン準備
4.回線取得の営業活動
5.今後の取り組み
6.まとめ
1. 30〜40代の主婦が主なターゲット!豊岡店について
「まず立地としては、大手3キャリアが近くにあります。しかも、エックスモバイル豊岡店は奥まった場所にあるので、1日数十人程度しか人通りはありません」(大橋店長)
SNSを有効に活用しているエックスモバイル豊岡店。店舗までのアクセスを撮影した動画をSNSにアップすることで、立地的なハンディキャップを克服しているそうです。近年、SNSに動画をアップするマーケティング手法がポピュラーになりつつありますが、エックスモバイル豊岡店も積極的に導入しているとのことでした。
「お客さんの層については、豊岡市のかたが8割ほどで、男女比が男性55:女性45くらい。そのうち、配偶者を持つかたが6割程度となっていて、年代としては30代〜40代くらいのかたが圧倒的に多いのも特徴のひとつです。こういったデータから、エックスモバイル豊岡店は結婚している30代〜40代の主婦層に多くご来店していることが分かりましたので、こういった層をターゲットにどのような形で営業展開していこうかという課題が見つかりました」(大橋店長)
いまや、老若男女が興味を示している格安スマホですが、エックスモバイル豊岡店では地域の特性を敏感に感じ取り、ターゲットを絞り込むことで多くの契約を獲得する動きをしていくそうです。
2. オープンからおよそ8ヶ月間の実績を赤裸々に公開
「2017年11月のオープンから8ヶ月で総回線数は118回線。月平均でいうと14回線ほど取得しています。そして、スマホ修理の件数が60件ほど。8ヶ月ほど店舗運営してみて、契約を取得するのにかなりの努力を要するんだなっていうのを感じております」(大橋店長)
現在1日1回線、月に30件の取得を目標にしているエックスモバイル豊岡店。まだ目標に到達したことはないそうですが、日々ブラッシュアップを図りながら「どうすれば30件に到達するのか」を考えながら試行錯誤しているそうです。
「ちなみに、7月は23日現在で11件の契約。来週も来店予約が入っているので、月内の契約は増えていくと予想しています。また、商談からの成功率としては58パーセント。商談していただいた方の約6割は契約にいたっています。6月は少し落ち込みましたが、最近は月平均の14件を上まわる回線数を取得しています」(大橋店長)
店舗によっては、スマホ修理やアクセサリー販売、中古スマホの下取り、ガラスコーティングなども請け負っているエックスモバイル。豊岡店でもこれらを取り扱っているということで、これも大きな収益源になっているとおっしゃっていました。
「スマホ修理の多い月は、その分、売上も上がります。ここ最近は、月平均で10件くらいの修理の依頼があります。じつは、4月くらいからスマホ修理の依頼が増えはじめたんですが、これには仕掛けがあって。のちほども詳しくご説明させていただきますが、地域情報誌にエックスモバイル豊岡店の情報を掲載したことで増えてきました」(大橋店長)
続いては、この日のテーマの3つ目である「オープン準備」について。大橋店長もスマホ販売の経験がない状態での店長抜てきということで、未経験からの加盟を検討している方にとっては参考になるお話だと思います。
「11月9日のグランドオープンに向け、実際に動き出したのが9月26日。なので、オープン準備の期間は1ヶ月と少し。まずは、本部主催の加盟前研修に参加しました。iPhone修理研修1日、それと、実際の店舗(東京・浅草店)で2日研修を受けさせてもらいましたので、研修としては合計3日間になります」(大橋店長)
研修が終わり豊岡に戻ってきてからは、エックスモバイル本部が用意してくれたタスクリストを豊岡店用に修正し、「豊岡店計画書」を作成したそうです。
「具体的には、オープンまでにどういう動きをしたらいいのか、期限はいつまでにするべきなのかなど。いま、どういう状況なのかというのを誰が見ても分かるように記入することで、自分自身が何をしないといけないのかというのを会長にも共有できるように作成しました」(大橋店長)
そして、この「豊岡店計画書」をもとに、研修で学んできた内容をマンダラートでまとめ、今後の具体的な動きについて宮岡会長と話し合ったそうです。米大リーグで活躍する大谷翔平投手が「8球団からドラフト1位指名されること」を目標に書いたマンダララート、いわゆる目標達成シートが話題を集めましたが、エックスモバイル豊岡店では、「戦略・戦術」をテーマに以下の8項目でマンダララートを作成したそうです。
1.店舗
2.営業
3.二次代理店
4.大手事業者
5.iPhone修理
6.付加価値
7.SNS
8.従業員
作成したマンダラをもとに、次は「情報収集」と「宣伝準備」を行っていったという大橋店長。まずは様子を見るために、オープン時は宣伝広告費にそこまでの費用をかけずに宣伝できるような工夫をしていたとおっしゃっていました。時には泥臭い営業も必要、ということですね。
「実際にやったのが、近隣の企業を1件1件まわって『今度エックスモバイルという格安スマホのお店をやります〜』という案内をしました。これと同時に近隣の地域にチラシをポスティングしましたが、これは1日とか2日しかやっていないので、トータル500部くらいかと思います」(大橋店長)
ポスティングの際に使用したチラシは、ネット印刷の「ラクスル」に依頼することで、印刷コストを抑えられたことについても言及していました。オープン当初はあまり費用をかけられない加盟者も珍しくありませんので、とくに加盟検討者は参考にしてもいいかもしれませんね。
このほかにも、折り込みチラシや地元の新聞に掲載するなどの施策を行ったそうですが、驚くことに、これらは一切のコストを要さなかったとのこと。そのカラクリとは?
「地元で3600部ほどを発行している『北近畿経済新聞』というのがあるんですが、こちらに『北近畿初のエックスモバイル 』という記事を掲載していだきました。なぜ掲載していただけたかというと、『取材してほしい』という形で連絡をしました。ほかにも朝日や読売などにもお願いしたんですが、営利目的ということで取材していただくことはできませんでしたが、地元にある新聞社や知り合いのツテであれば、無料で記事にしていただける場合があります」(大橋店長)
実際、北近畿経済新聞の記事を読んで来店したお客さんが2人もいらっしゃったそうなので、宣伝にコストを掛けられないオーナーには目からウロコの情報だったと思います。
こういった情報を加盟者同士で共有できるのも、エックスモバイル本部がこうして勉強会を開催しているからこそ。みなさん、前のめりになって大橋店長のお話を聞いていました。
4. 新規回線契約獲得する方法
続いては、この日の参加者である既存加盟店がもっとも気になる「回線取得の営業活動」。つまり、エックスモバイル豊岡店はいかにして新規回線契約を取得したのか、という部分の説明です。これまでの店舗運営でエックスモバイル豊岡店は、下記の8パターンで新規回線契約を取得しているようです。
1)紹介してもらう仕掛け
大橋店長が圧倒的に紹介が多い」というように、全契約118件のうち、紹介から発生した契約が84件。じつに、全契約の74パーセントほどが紹介による契約です。
「来店していただいた方には必ず何を見てご来店いただいたのかをお聞きします。そして、どこからいらしたのかなどのコミュニケーションをして共通の話題で盛り上がったら、お帰りの際には必ず『どなたか紹介をぜひお願いします』と伝えています。ぜひこれは言っていただいたほうがいいと思います」(大橋店長)
その結果が数字として如実に現れています。自身がよく知る家族や友人からの紹介(口コミ)というのは、スマホの契約のみならず、大きな契約動機(来店動機)につながると言われています。
「さらに、契約していただいたお客さまの写真を撮影させていただきます。しかも、契約者さまだけではなく、私も一緒に入って撮影させていただきます。みなさん恥ずかしがりますが、意外と撮影させてくれます。そして、店内に『今月の超お得になったお客さま』という形でご紹介させていただいています」(大橋店長)
実際に契約したお客さんの料金比較を画像と一緒に紹介することで、親近感のようなものが湧き、「じゃあ、わたしも契約しようかな〜」という契約動機につながるのかもしれませんね。
2)SNS活用(Instagram、Facebook、Twitter)
続いて大橋店長が紹介していたのが「SNS」です。近年、SNSマーケティングという言葉をよく耳にすることからも、SNSを使った営業活動をはずすことはできません。
エックスモバイル豊岡店では、InstagramをベースにFacebook、Twiter、アメブロと連動させたSNSマーケティングを実施。その結果として、SNS経由で来店した方が16件。うち、実際に契約したのは4件だそうです。
「木野社長と『毎日1投稿を目指しましょう』という約束をしました。ですので、私の休みの日以外は毎日アップしています。来店数16件、契約数4件と聞くと決して多い数字ではありませんが、SNSを続けることで潜在層に豊岡店の存在をアプローチすることができるんです」(大橋店長)
お話の途中、SNSのことを「生き物」に例えていたのが非常に印象的で、「毎日、息を拭き込んであげることで、見ていただきやすい環境ができるのかなと思います。HPにしてもそうですが、めっちゃいいHPを作ったとしても、そこから何も更新がないと誰も見に来てくれない」とおっしゃっていました。
確かに、更新されていないSNSやHPを見ると、「ここのお店、やってるのかな?」という気持ちになるのは納得ですよね。
ちなみに、大橋店長がSNSに投稿する主な内容は以下の5パターン。
・お客さまとのツーショット画像
・お客さまのご紹介
・自撮り画像、自己紹介、動画でのサービス紹介(動画は30秒以内)
・社内での打ち合わせ風景
・エックスモバイル豊岡店のサービス紹介
動画に関しては、より多く拡散されることを目的に、「おもしろい」「ためになる」「感動する」のいずれかの要素が含まれるように作成し、投稿しているそうです。
もはや、SNSマーケティングはマストの時代です。エックスモバイル豊岡店のこういった成果を見ていると、「苦手だからSNSはやらない」「投稿するネタがないからSNSはやらない」なんて言っている場合ではないのかもしれませんね……。
3)二次代理店からの集客
回線取得の営業活動の3番目に紹介していたのが「二次代理店」。現在、エックスモバイル豊岡店では12社の二次代理店を有しているとおっしゃっていました。
「二次代理店を通じての来店者数は53件で、そのうち17件が契約まで至っています。二次代理店を通して契約者さまが発生したら、1契約ごとに5000円を二次代理店にお支払いしています。とはいえ、二次代理店の方にエックスモバイルの紹介をしていただくことは一切なく、『豊岡店に来てもらえるように誘導してください』と伝えています」(大橋店長)
広告代理店や飲食店、理髪店、ネイルサロン、個人の方などに二次代理店としての契約を結んでいるそうですが、特に「影響力のある企業や個人」にアクションをして二次代理店を獲得しているそうです。
「二次代理店の契約を結ぶことはありませんでしたが、地元の銀行にもアプローチしました。一方、成功した例としては『広告代理店』。豊岡でも一番訴求力があり有名な情報誌を発行している広告代理店で、その情報誌にエックスモバイル豊岡店のことを掲載していただいています。また、二次代理店契約を結んだことで、通常であれば5万円ほどもする掲載料を無料にしていただいています」(大橋店長)
このほかにも、二次代理店としての契約をしたことで、新聞折り込みの情報誌に「スマホに関するプチ情報コーナーを連載してほしい」という広告代理店からの要望があったという大橋店長。そこでは、オススメアプリとしてInstagramを紹介したり、スマホがフリーズした際の対処法を紹介したり。エックスモバイルの認知度を高めることはもちろんですが、それよりも、読者にとってためになるようなスマホ情報を紹介しているそうです。
今後も二次代理店を増やしていくつもりだという大橋店長。加速度的に契約数を増やしていくには効果的な施策のようです。
4)積極的なイベント出店
「紹介」「SNS」「二次代理店」に続く4つ目は「イベント」です。エックスモバイル豊岡店では、積極的に地域のイベントに参加しているとのこと。その目的とはいったいなんなんでしょうか?
「ズバリ、エックスモバイル豊岡店の宣伝です。地元の小さい祭りはもちろん、ボランティアなどにも積極的に参加しています。宣伝だけではなく、ボランティアに参加することで地域社会にも貢献できますし、人とのつながりが増え、結果的にエックスモバイルの宣伝にもつながると考えています」(大橋店長)
5)スマホ勉強会
そして、新規回線取得の営業活動の5つ目に挙がった「勉強会」は、エックスモバイル豊岡店を運営している株式会社タカアキの社内のスタッフを中心に開催しているそうです。
「勉強会を開催する目的は、なんでも相談できる人間関係作りです。『スマホに困ったらエックスモバイルに行く』と考えてもらえるように、まずは社内ではなく外部向けに『スマホ代を圧倒的に安くするセミナー』を開催しました。このセミナーの参加者は8名。そのうちの2名の方に後日ご契約いただきました。参加人数としては決して多くはありませんでしたが、契約いただいた割合としては良かったかなと思っています」(大橋店長)
このほか、定期的に「iPhoneの簡単な操作方法」を社内向けに開催しているようですが、今後は社内に留まらず、外部向けにも頻繁に開催していくことで、より間口を広げていきたいと意気込んでいました。
6)法人営業
続いて「法人営業」です。オープン当初は、法人営業に力を入れて新規回線契約を取得しようとしていたという大橋店長。しかし現在は、法人での大口契約というよりも、「法人で働く従業員」にターゲットを絞って営業活動をしているそうです。
「最初は法人営業でバンバン獲得しようと動いていましたが、契約に至るまでにいくつかハードルがあるんですよね。違約金や事務手数料、そしてクレジットカードを持っていない場合もあって……。ひと通り説明をしても、『考えておきます』で終わるパターンが多かったんです」(大橋店長)
そこで、法人単位ではなく、法人の従業員を対象に営業活動を実施するようになったとのことでした。
「弊社の会長や社長とつながりのある企業、そして、前職でつながりのあった50名以上従業員がいらっしゃる企業をターゲットに、エックスモバイルのプレゼンをさせていただいています。まずは、企業のトップや上層部向けにプレゼンさせていただき、その後、従業員向けにプレゼンをさせていただいています」(大橋店長)
企業を相手にしたプレゼンの際に使用するのは、2016年2月にTBS系列の「がっちりマンデー」でエックスモバイルが特集された動画。この動画をまずは見てもらい、だいたいの概要をつかんでもらうそうです。
その後に、「エックスモバイルについて」「格安SIMについて」「大手3キャリアとの比較」「事例紹介」「豊岡店の付加価値」「二次代理店の仕組み」などを、動画も含めておよそ50分で紹介するのが企業プレゼンの流れとして紹介していました。
また、デモ機となるスマホを持っていき、実際に通信速度などを体感してもらうことで、よりイメージを膨らませてもらう工夫も行なっているとのことでした。
7)失敗しても次々に繰り出すキャンペーン
新規回線取得の営業活動の7個目として挙げていたのが「キャンペーン」です。「大手3キャリアを含めて各社さんいろいろ考えてらっしゃるので、参考程度に聞いてください」と前置きしたうえで、大橋店長がエックスモバイル豊岡店で実際に実施したキャンペーンを紹介してくれました。
【1】お友達紹介5000円キャッシュバック
内容:紹介してくれた方に5000円キャッシュバック
期間:2017年11月13日〜12月30日
契約:5件
【2】夏・お友達紹介2000円キャッシュバック
内容:紹介してくれた方と紹介された方に2000円ずつ(合計4000円)キャッシュバック
期間:2018年6月12日〜7月31日
契約:11件
「5000円とか4000円と聞くと高額に感じますが、1件契約するごとに3500円の事務手数料がバックで入ってくるので、5000円をキャッシュバックしても1500円マイナスなだけなんです。しかも、エックスモバイル本部からの回線インセンティブが1回線あたり600円入ってくるので、3ヶ月もあればペイできちゃう。なので、キャッシュバックキャンペーンを行なっても十分に元が取れる仕組みになっています」(大橋店長)
【3】ガラスコーティング半額キャンペーン
内容:エックスモバイルご契約の方、ガラスコーティング半額
【4】サッカー日本代表応援キャンペーン
内容:フロントパネル交換1000円引き、バッテリー交換500円引き
サッカーのワールド杯が開催された2018年6月。日本代表のユニフォームを着て接客もしていた大橋店長ですが、その盛り上がりにあやかって「サッカー日本代表応援キャンペーン」を実施したそうです。ちなみに、このキャンペーンはInstagramで告知したそうですが、実際に来店につながった件数は0件。
「正直、キャンペーンを実施したことによる効果はありませんでしたが、『こういうことをしてます』ということは伝えられたかなって。フロントパネル1000円引きなどで来店を促すのであれば、InstagramよりもLINE@のほうが効果的かと思います。LINE@のほうが即効性がありますからね。今後は豊岡店でもLINE@を使ったキャンペーンなども検討していこうと思います」(大橋店長)
【5】キティフォンを探せキャンペーン
内容:SNSにアップした画像のなかからキティフォンを見つけた方にうまい棒をプレゼント
【6】父の日・母の日キャンペーン
内容:店内商品10パーセントオフ、モバイルルーター格安販売
こちらも、直接の来店にはつながらなかったと自虐的にお話ししてくれた大橋店長。ただ、来店こそなかったものの、キャンペーン終了後に「あれって売れたんですか?」「あのキャンペーンでお客さんは来ましたか?」など、キャンペーン告知を見た方から質問があったことで、見ていただいている方がいることを実感できたそうです。
こちらも日本代表応援キャンペーン同様、実際に来店につながったことはないようですが、違ったアピールにもつながっているということで、これからも続けていくとお話ししていました。大橋店長がいう“違ったアピール”とは何なんでしょうか?
「SNSで毎日アップしていると、正直ネタ切れになっていくんですよ。最初は、ただ単に『キティフォンはどこだ?』って感じでアップしていたんです。実際にこれで来店した方はいらっしゃいませんが、盛り上げるためにやっているのが現状です。豊岡市の観光スポットなどにキティフォンを持っていって撮影をし、SNSにアップすることで、地域貢献のような要素も含めてシリーズ化していきたいと思っています」(大橋店長)
8)独自サービス
最後となる8番目は、iPhone修理やCケアサービスなどの「独自サービス」。大橋店長が冒頭でもおっしゃっていた通り、最近ではiPhone修理の件数が増えているとのこと。
この理由のひとつに、豊岡市ないでiPhone修理を請け負っている店舗は、エックスモバイル豊岡店のほかに1店舗しかないそうです。スマホの所有台数に比べ、修理ができる店舗が少ないことで、遠方からも足を運んで来店するお客さんがいるともおっしゃっていました。
「スマホ修理が売上収益の確保につながります。また、iPhone修理を入り口にご来店いただき、『うち、格安スマホもやってまして』と軽く説明すると、『修理が終わったら詳しく聞かせてください』という流れにもなったりするんです。エックスモバイル のすべての店舗がiPhone修理を請け負っているわけではないと思いますので、もし、まだiPhone修理をされていない店舗は、ぜひ取り入れてみてください」(大橋店長)
オープンからの8ヶ月でiPhone修理の依頼件数がトータルで60件。そのうち格安スマホの商談につながったのが10件。さらに、10件のうち2件が契約に至っています。割合としては決して高くありませんが、入り口を増やすことで、Instagramなど普段はリーチできない層にも届けることができるのでしょう。
続いて、エックスモバイル豊岡店の独自サービスの一つである「Cケアサービス」について説明してくれた大橋店長。
「こちらは2018年5月26日にスタートしたサービスです。目的としてはお客さまにさらにお得、便利、快適にご利用いただけるようにという思いを込めて、独自に特典付きのサービスを展開しています。内容は大きく分けて4つのコースに別れています」(大橋店長)
ブロンズ: 500円/月
シルバー:1500円/月
ゴールド:2000円/月
プラチナ:2500円/月
「シルバーからプラチナコースがスマホ端末付き。あとはスマホ修理や店内商品が割引になったり、お米をプレゼントしたり。コースによって受けられる特典の内容が変わってきます。実際にご契約いただいているのはまだ1件だけですが、エックスモバイルに変えたことで発生する差額よりも安い月額料金に設定しています。それでいて、最大で15の特典を受けられますので、今後はアプローチ方法を変えなどの試行錯誤をして増やしていきたいと考えています」(大橋店長)
新規顧客へ向け、さまざまな手法でアプローチしているエックスモバイル豊岡店。待ちの姿勢を貫くわけではなく、1)〜 8)といった能動的な営業活動を仕掛けていくことで、少しずつ回線数を増やしているようでした。
5. エックスモバイル事業と他の既存事業につなげる
次は、この日の勉強会の5つ目のテーマである「エックスモバイル豊岡店の今後の取り組み」です。まず、エックスモバイルの事業を通し、運営元の株式会社タカアキが目的の一つとているのが「ビッグデータの収集」であるとのこと。最終的には、エックスモバイル事業を通して得たビッグデータを、タカアキが展開しているほかの事業の顧客ともリンクさせていくことを想定しているそうです。
「唐突に、『どこにお勤めなんですか?』と聞いたところで教えてくれるわけがない。話の流れのなかでキーワードを拾い、『あの辺だったらこんな工場とかありますよね?』みたいに話を展開し、『そこで働いていきます』のような感じで地道に情報収集をしていくことで、最終的には莫大なデータが蓄積されます」(大橋店長)
また、現在は考案中としながらも、今後は防犯カメラの販売も予定しているという大橋店長。こちらもビッグデータを収集することが目的であるといいます。
「個人宅に防犯カメラを設置しにいくことにより、どこの個人宅がどういう家族で構成されているかなどといったことがデータとして収集できると考えています」(大橋店長)
また、タカアキが製造している本革スマホケースを店舗内で販売することで、販路拡大や収益拡大につなげたいともおっしゃっていました。事業を「個」として考えるのではなく、それぞれをリンクさせることでスピード感を持って収益を拡大していく。これが株式会社タカアキが多くの事業を展開している理由の一つなのでしょう。
6. この8ヶ月で感じたこととは?
最後に大橋店長から「本日のまとめ」が発表されました。この8ヶ月間、エックスモバイルに携わった感想として、以下の4つが重要だったと感じているとのこと。
1)お客さま・エックスモバイル本社・仕入先との良好な人間関係
エックスモバイル本社がお客さんになるかもしれない、仕入先がお客さんになるかもしれない。また、コミュニケーションをとることで、融通を効いてくれたりすることも大いにありえるわけです。なので、まわりとの人間関係は非常に重要かなと思います。
2)店長とオーナーの良好な関係
そして、大橋店長は、自身が雇われ店長である立場であることから、このように感じているとお話ししていました。
「SNSでいろいろ自由にアップしていますが、会長からダメ出しをされたことはない。『もっとやれ』といって好きなようにやらせてもらえてる。自分が好きなように好きなことをできると、『次はどんなおもしろいことを仕掛けようかな?』といった感じで、やってる本人は楽しくなってくるんです。それが結果となり、収益につながるのかな、と。そして、要所要所でアドバイスをいう関係性がいいと感じています」(大橋店長)
3)お客さまとの共通言語を見つけ、コミュニケーションをとりまくる
3つ目は、ビッグデータ収集の際にも言及していた「コミュニケーション」。大橋店長は、コミュニケーションを“とりまくる”ことが重要だとお話ししていました。
「接客の際、自分自身も緊張しますが、ご来店いただくお客さんもそう。共通の話題が一つでも見つかれば、それにより緊張がほぐれることもある。『今日あついですね〜』でもなんでもいいので、とにかくコミュニケーションをとりまくるのが大事かな、と。豊岡は田舎なので、お客さんと話をしていたら知り合いの知り合いがうちの妹だった、みたいなこともあるんですよ。そうなると、今度は誰かを紹介してくれるなどといったこともあるんです」(大橋店長)
4)今できることを精いっぱいやり続ける
そして、最後となったのが「今できることを精いっぱいやり続ける」ということ。SNSやキャンペーンをはじめ、あらゆるアプローチ方法で営業活動を実施しているエックスモバイル豊岡店。なかには、効果を得られなかったものもあるというお話しでしたが、いまできることを精いっぱいやり続けることで、将来的には結果につながるということでした。
まとめ
こうして、エックスモバイル豊岡店による勉強会が幕を閉じました。途中、15分の休憩を挟んだものの、2時間にわたる長時間ながら、参加者が終始、大橋店長の話を食い入るように聞いている姿がとても印象的でした。
このあとは、繁華街に場所を移動して懇親会が開催されたそうです。普段はそれぞれのエリアで店舗を運営しているフランチャイズ加盟店同士が集まる滅多にないチャンス。加盟店同士も一丸となることで、エックスモバイル本部の木野社長が掲げている「格安スマホ業界でナンバー1のキャリア」になる日も、そう遠い未来ではないのかもしれません。
エックスモバイルは全国でフランチャイズ加盟店を募集しています。東京では定期的にエックスモバイル事業説明会を開催しています。気になった方は、チェックしてみてはいかがでしょうか。