ブルーボトルコーヒー日本1号店オープン!スタバとの違いやサードウェーブと言われる理由を解説
アメリカ発の注目カフェ、ブルーボトルコーヒーがついに日本に上陸!なぜ1号店は清澄白河に?スターバックスとの違い、そしてサードウェーブと呼ばれる理由を詳しく解説します。コーヒー愛好者必見のこの記事で、その魅力に迫ります。
1号店が清澄白河にオープン!理由はオールドファッションさ
本日、ブルーボトルコーヒーの1号店が東京都江東区に位置する清澄白河にオープンしました。店舗は倉庫を改造して作られ、1階は焙煎所とカフェスペース、2階は手作りクッキーやグッズの販売スペースとなっています。
では、なぜ清澄白河に出店したのでしょうか。これは創業者、ジェームス・フリーマン氏のインタビューからの引用です。
「決してお洒落で派手なところではないですが、ある程度の人口密度があり、あの付近のオールドファッションな雰囲気が気に入りました。不動産リースも安いです。」(NIKKEI TRENDYより)
創業者のジェームス氏は、元クラリネット奏者。19歳で日本に訪れたことをきっかけに喫茶店文化に触れ、その時にコーヒー一杯ずつをマスターがドリップする姿にひかれたようです。
コーヒーの一杯ずつがハンドドリップ。シアトル系より薄味
ブルーボトルコーヒーは一杯ごとに丁寧にハンドドリップで提供するのが特徴。ここで、コーヒー業界における3つの波(ウェーブ)を解説し、ブルーボトルがどのようにサードウェーブに位置づけられているのかを見てみましょう。
コーヒー業界第1の波
第一の波が来たのは19世紀後半~1960年代。アメリカの一般家庭で一気にコーヒーが定着したとされる時期です。当時は焙煎の浅いコーヒーだったのだとか。大量消費の時代だったとも振り返られています。
コーヒー業界第2の波
第二の波は1960年代~2000年。スターバックスなどシアトル系のコーヒーチェーンが一世を風靡した時期ですね。この時は深煎りコーヒーがブームで、カフェオレなどアレンジを加えたドリンクも発達しました。お店でコーヒーを楽しみ始めたというのもポイントでしょう。
日本でスターバックスが流行する前には、個人経営の純喫茶などが人気を集めていましたが、スターバックスやドトールなど、比較的安価で楽しめるチェーン店の登場で、そのあおりを少なからず受けたのでは。
コーヒー業界第3の波
そして第三の波(サードウェーブ)。これは2000年~現在。この時期からは、安ければいいということよりもコーヒー豆の生産地や質などが求められてくるのです。
そこでポイントとなってくるのが、『店舗が輸入会社を通さず、生産者から直接コーヒー豆を仕入れる』ということ。つまりダイレクトトレード(直接取引)をはじめるんですね。 このこだわりによって、スペシャルティなコーヒーが楽しめるようになるということです。
ブルーボトルコーヒーの話に立ち戻りますが、サードウェーブに乗っているとメディアでは報じられています。コーヒー豆の産地にはこだわりを見せているようです。となると、ダイレクトトレードを採用しているということでしょう。
ブルーボトルコーヒーとスターバックスの違いとは?
ブルーボトルコーヒーは、スターバックスとはいくつかの点で大きく異なります。
まず、ブルーボトルは1杯ごとにハンドドリップでコーヒーを提供するのに対し、スターバックスは効率を重視し、短時間で多くの顧客に対応できるシステムを構築しています。また、スターバックスは大規模なフランチャイズ展開を行なっている一方、ブルーボトルはその拡大ペースを抑え、品質を第一に考えた運営をしています。
ブルーボトルの創業者は音楽家出身で、アートとコーヒーの融合を意識していることも大きな特徴です。店舗ごとに異なる雰囲気や独自のデザインが用意され、訪れるたびに新たな発見があります。
ブルーボトルコーヒーはフランチャイズなのか?
ブルーボトルコーヒーは2002年に創業され、現在アメリカで約15店舗を展開しています。フランチャイズ募集の情報は見られず、ライセンス契約方式を採用している可能性があります。
また、今年中に東京都内に3~5店舗を追加出店する計画があり、2号店は南青山にオープンする予定です。この店舗は清澄白河よりもコンパクトなデザインになる予定です。