セブン-イレブン、No.1の秘訣とはどこにあるのか
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「セブン-イレブン」は業界No.1のコンビニチェーンとして、フランチャイズ業界でも知られるところですが同チェーンが所属するセブン&アイホールディングスは、総売上高9兆円をほこる巨大企業です。
セブン&アイホールディングス
セブン&アイホールディングスは、世界16カ国で展開していて、「セブン-イレブン」だけでなく「イトーヨーカドー」や「loft」、「Dennys」、「赤ちゃん本舗」などの有名チェーンを複数展開しているということは実はあまり知られていないのではないでしょうか。
その中でも主力事業はコンビニ事業。 平成25年度時点での「セブン-イレブン」チェーン全店売上高は、3兆7,812億円。セブン&アイグループ総売上の3分の1が「セブン-イレブン」のものです。
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今年の4月に消費増税がありましたが、「セブン-イレブン」の強さというのは ここでも証明されていたようです。
日本経済新聞社の調べによると、駆け込み需要の反動で他社コンビニエンスストアが苦戦する中で「セブン-イレブン」の既存店売上高は前年同月比0.8%増を記録したとのこと。 (業界二位である「ローソン」は1.7%減、三位である「ファミリーマート」は3%減)
「セブン-イレブン」の強さとは
「セブン-イレブン」の強さとは、商品力と革新的な戦略にあるということは様々なメディアで言われてきたことですが、同業社が不安定な状態にも関わらず増収だったのには増税前後に、おにぎりや弁当などの主力商品をリニューアルしたことが勝因としてあったと分析されている情報もあります。
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「セブンカフェ」だけが売上UPの要因ではなかった。。前年比2割増の売上らしい
このリニューアルでは、パッケージを白を基調としたものにしたり(今までは黒メインだった?)原材料の見直し、具材の増量などをはかっています。 増税だから値段を下げるというのではなく、高付加価値な商品を適切な値段で売るという概念です。
その分、定番品の値下げを行ったようですが。。。 この一連の作業を短期間で行ったことが、国内証券でも評価されているようです。
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現在、1万6千店舗を突破した「セブン-イレブン」ですがこれだけの店舗を管理し、戦略の内容を伝達させるのにも時間がかかるのではないかと想像されますが定期的に全国のスーパーバイザーを本部に集め、本社で会議を行うなどの情報共有を徹底していると言います。
企画力もさることながら、そういった細かい部分にも目を光らせているからこそ これだけの業績をたたきだしているのではないでしょうか。
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日本経済新聞社が発行している書籍。小売業を知りたい方は読んでおきたい一冊です。