【レポート】格安レンタカーのフランチャイズオーナー会「第2回ガッツレンタカーフォーラム」に潜入
2018年3月13日に「第2回ガッツレンタカーFORUM」が名古屋市千種区にある吹上ホールにて開催され、ウェブリポ編集部も2年連続で招待していただきました。
全国100店舗を突破し、レンタカー業界で勢いに乗る「ガッツレンタカー」の年に1度の祭典。加盟店オーナー達の成功事例紹介はもちろん、イメージキャラクターをつとめるガッツ石松氏も登壇し、大いに盛り上がったガッツレンタカーのイベントの模様をご紹介します。
3年で100店舗を突破!ガッツレンタカーFCが躍進中
ガッツレンタカーとは?
2014年10月に名古屋で株式会社ガッツ・ジャパンを設立。イメージキャラクターにガッツ石松氏を採用するなど、インパクトのある看板を掲げて格安レンタカー事業「ガッツレンタカー」をスタートさせました。翌2月にはフランチャイズとして展開。ガッツレンタカーのオーナー募集を開始しています。
最大の特徴は「安さ」と「安心」
ガッツレンタカーの最大の特徴は他を圧倒する低価格設定。 数ある格安レンタカーと比べても安くて利用しやすいと評判です。さらに、「長期貸し」に強い事も魅力。「クルマを購入するほどではないけど、一定期間クルマが必要」といった個人のニーズだけでなく、「一時的に営業車として必要」といった法人のニーズ、ディーラーの「代車として借りたい」などのさまざまなニーズに応える事ができます。もちろん、「安かろう悪かろう…」ではなく、徹底的に洗車されたピカピカのクルマを提供している事も、ガッツファンが増加する理由でもあります。
直近1年間で加盟店が約50店舗も増加
ガッツレンタカーは全国100店舗を突破!FC開始から、わずか3年で100店舗出店は驚異的な数字です。ちょうど昨年の「第1回ガッツレンタカーFORUM」は、『2年で50店舗突破』と銘打ち開催されていたので、この1年でさらに約50店舗が開業したという事になります。まだまだ、商談中のエリアもあるとのことで、今後さらに増加していく事でしょう。
また、全加盟店のうち約40%は複数店舗出店をしており、なかには1社で5エリア以上契約しているオーナーも存在するなど、ガッツレンタカーのビジネスに加盟したオーナーの満足度が高いことがうかがえます。
第2回ガッツレンタカーFORUMがスタート
FC本部とFC加盟店が一致団結を図り、さらなる飛躍をとげるため、「第2回ガッツレンタカーFORUM」が名古屋市千種区吹上にある吹上ホール(名古屋市中小企業振興会館)で開催!全国の加盟店スタッフはもちろん、我々のような関係者も含めると約400名が集結し、代表取締役の中村忠司さんの開会宣言から始まり、フォーラムは最後まで大熱狂でした。
ガッツレンタカーFORUMとは?
司会は昨年に引き続き東海ラジオアナウンサー村上和弘さんと、前野沙織さんが担当。最優秀店舗賞「ベスト・オブ・ガッツ」を決めるためにノミネートされた、3店舗の代表者による成功事例の発表や、各キャンペーンの授賞式など、日頃のガッツレンタカーオーナーたちの活躍を表彰するだけでなく、すぐに実践できる成功事例を共有できる貴重な場です。
その後、本部による今後の施策の発表もあり、ガッツレンタカーの今と未来を知ることができるフォーラムとなっています。
フォーラムにはガッツ石松氏も登場!
ガッツレンタカーといえばもちろんこの人、ガッツ石松氏ですね!今年は「努力と感謝」というテーマで講演をされていました。もともと、強い選手ではなかったガッツ石松氏が、いかにして世界チャンピオンになったのか――。詳しい内容はここではお話できませんが、ガッツ石松氏の生き様に、とても惹きつけられました。
真似してOK牧場!ノミネート店舗の成功事例プレゼン
最優秀店舗賞「ベスト・オブ・ガッツ」は、3つのノミネート店舗から会場の参加者による投票によって決まります。昨年は、ウェブリポでインタビューさせていただいた、十三店の林 子超さんがベスト・オブ・ガッツに輝きました。
今年のノミネート店舗は「安城店」「宇都宮店」「甲府駅前店」です。果たして今年はどの店舗が受賞するのでしょうか?
撤退の窮地を救ったのは「見える化経営」
ガッツレンタカー安城店の成功事例
OPEN当初に店長が退職し、撤退の2文字もよぎった安城店。この窮地を救ったのが、スタッフが働きやすい環境作りだったそうです。徹底した整理整頓、資料の定位置管理など無駄がないオペレーションを目指し、社内から変えていきます。さらに、店舗の目標と実績を全員で共有し「見える化経営」を実施。ゴールに向かってスタッフが意見を出しやすい環境となり、日々の業務改善に生かされていきました。
集客面でも新規客獲得のためGoogle Mapの口コミ数を集める取り組みや、リピーターを増やすため、LINE@やショップカードを活用し、顧客の囲い込みを精力的におこなっているそうです。特にGoogle Mapの口コミは60件以上の口コミ数があり、平均評価点4.8(5点満点)と高評価を獲得しています。
実は店長が退職してしまい経営が窮地に陥った時、本部SVに連れられて「ガッツレンタカー 十三店の林オーナー」に相談にいったそうです。十三店も開店直後に店長が退職してしまい、苦難の道を味わったいわば同じ境遇の仲間――。それにもかかわらず、林オーナーは2017年にベスト・オブ・ガッツを獲得するなど、大成功を納めた経営者の一人。この出会いが転機となり、安城店の躍進が始まるのです。オーナー同士の絆もガッツレンタカーが急成長する理由でもありますね。
週末の旅行利用者に合わせて徹底的な計画を立案
ガッツレンタカー宇都宮店の成功事例
「長期貸し」に強いのがガッツレンタカーの魅力のひとつですが、この「宇都宮店」は観光地である事から、週末の旅行者による利用が多いのが特徴です。
週末は大混雑する宇都宮店。お客様をお待たせするなど、とても顧客満足度を向上できる状態ではなかったそうです。その状況を打開しようと、おこなったのが徹底した計画立案と準備でした。
週末に合わせ、平日にクルマの整備や準備をおこなうのはもちろん、大混雑時にも素早く対応できるよう、駐車場でのクルマの配置を工夫したり、オペレーションが被らないよう、お客様の来店時間調整などの施策を次々に実施。週末は「貸出」だけに集中し、待たせない・丁寧・気持ちのいい接客に注力したそうです。
その結果、1台あたりの売上はガッツレンタカー全店舗で1位に!顧客満足度の最大化を図りながら、利益率の高い店舗作りに成功しました。
実はこの「宇都宮店」のオーナーは、ウェブリポでインタビューさせていただいた、「株式会社アディコーポレーション」の石井敦社長。宇都宮店の他にも仙台などに出店しており、ガッツレンタカーで成功を収めているオーナーの1人です。そんな、石井社長も最初は苦悩の連続だったそうです。
詳しくはインタビュー記事をチェックしてみてください。
激戦区にも関わらず8カ月で月商300万円を達成
ガッツレンタカー甲府店の成功事例
甲府店の特徴は、スタッフが全員元結婚式場のスタッフという点!結婚式場のスタッフといえば、接客のプロですよね。その経験を店舗運営に落とし込み、顧客満足度の向上を図っています。リピーターのお名前や声を覚え、「○○様、いつもありがとうございます。」の一言や、ちょっとしたお声かけなど質の高い接客の積み重ねで、売上がどんどん増えていったそうです。さらに、少ない商圏だからこそお問合せの電話を大切にして「予約を取る」という意識のもと応対を実施することで、予約数が激増していったとのとこでした。
クルマの品質にもこだわっているそうで、お客様から「他の大手レンタカーと比べてもキレイだね」と言われるくらい、洗車は基本を徹底しておこなっているとのこと。返却されたクルマはすぐに即洗車する事で、汚れがも落ちやすく、悪臭も付きにくいので、高品質な車両を保つ事ができています。
栄えあるベスト・オブ・ガッツは……
そんな3店舗のプレゼンを終え、ベスト・オブ・ガッツは来場者全員の投票によって決まります。
「第2回ガッツレンタカーFORUM」のベスト・オブ・ガッツは甲府店でした。
かなり僅差での勝利だったそうで、どの店舗も素晴らしい成功事例やノウハウでした
「全国200店舗」を目指してガッツレンタカーのネクストチャレンジ!
フォーラムでは、各授賞式の他に、本部の方々からの施策や展望のお話もありました。セカンドブランドである「介護レンタカーさくら」、Web集客施策、損保代車スキーム、そして株式公開予定…などなど、業界シェアを着実に獲得していくための本部の施策も楽しみなものばかりでした。
「介護レンタカーさくら」のFC1号店が誕生
「介護レンタカーさくら」とは、ガッツレンタカーが満を持して登場させた、福祉車両専門のレンタカーブランドです。現在、日本は4人に1人が高齢者と言われています。そして、介護は「施設」から「在宅」へと方向転換され、自宅からの移動手段として福祉車両のニーズが急増しています。特に、介護タクシーより割安で利用できるレンタカーは、日常使いや旅行などにも利用しやすく、今注目を集めてるビジネスです。
介護レンタカーさくらについての詳しい内容は下記をチェックしてみてください。
そんな、介護レンタカーさくらはガッツレンタカーとの複合出店が可能です。1拠点で2ブランドを扱う事で、商圏内の異なるニーズに応える事ができるので売上が向上し、さらに、店舗やスタッフは同一でOKなので、経費も抑える事ができます。
複合店舗の詳しい内容は下記をチェックしてみてください。
すでに、複合型店舗は直営店で実績を残し、複合型店舗でのFC店舗も誕生しているそうなので、全国で介護レンタカーさくらを目にする事も多くなってきそうですね。
Web集客に続く売上をUPさせる秘策も発表!
ガッツレンタカーの成長の一端を担っているのが、本部が主導するWeb集客。公式の予約サイトは月間PV数が100万を超え、実際にガッツレンタカーのWeb集客に助けられているオーナーも多く存在しています。
「予約の8割がWebから」というほど、影響力のあるガッツレンタカーのWeb集客。今後の進捗も、夏目専務から発表がありました。
さらに、全店舗の売上のベースアップを図る秘策を発表していたのは、総合企画事業部の松村部長。大手損保会社と提携し、各地場の有力整備工場を紹介してもらい、その整備工場に持ち込まれた故障車の代車として、ガッツレンタカーを利用してもらうスキーム。このスキームは既に本店で試験的に始まっており、今後全国に拡大し、売上アップを図るとのことでした。
その他、石田部長からの加盟店開発の状況報告、金田部長からのSV支援体制についての報告、三井住友海上野田支店長からのグループ全体の事故傾向の報告などもあり、2018年もガッツレンタカーが伸びていく事が確信できるような内容ばかりでした。
レンタカー業界のチャンピオンに!
フォーラムを締めくくったのはガッツ・ジャパン専務取締役の小嶋萬人さんです。
「フランチャイズは、ガッツレンタカーに限らず、ただ加盟し、成功する思いだけあっても、そこに誰にも負けない努力と、有益な手法が無ければ成功を得ることはできません。だからこそ、このフォーラムで得た知識やノウハウを自店に持ち帰り実践する事で、ガッツレンタカー全体が前進します。」
というお話は特に印象的でした。
よくフランチャイズは共存共栄と言われるように、FC本部の努力とFC加盟店の努力の掛け算があってこそ、成功の道が開かれるもの。そのための場をガッツレンタカーはフォーラムという形で提供している――そんな事が伝わってくるウェブリポ編集部にとっても貴重な機会でした。
ガッツレンタカーが目指す200店舗
この200店舗に直営店程の売上が付いてくればレンタカー業界シェアの20%を獲得できるそうです。業界シェア20%というとコカ・コーラ、資生堂などのシェアと同等です。まずは、この数字を目指し、ガッツレンタカーはさらなる成長を発展させ、2022年度には株式公開を目指していくそうです。
これからますますの成長が期待できるガッツレンタカー。開業可能エリアもだんだん少なくなってくるでしょう。ガッツレンタカービジネスに参入するのは今がチャンスかもしれませんよ。