フランチャイズって儲かる?儲からない?業種別オーナーの収入やフランチャイズの仕組みを解説!

独立開業を検討している方のなかには、「フランチャイズは儲かるのか?」と疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?フランチャイズは利益が出やすいビジネスモデルですが、収益を確実にあげるためには、オーナー自身の向上心と努力が欠かせません。
今回の記事では、フランチャイズが儲かる仕組みについて、収支モデルなどとあわせて紹介します。
フランチャイズって儲かる?儲からない?

フランチャイズは利益が出やすいようなビジネスモデルを構築しているほか、規模や収益を拡大している本部も数多くあるため、儲かりやすい経営形態であるといえるでしょう。ただし、フランチャイズで開業したすべての人が成功をしているわけではありません。フランチャイズといえど、儲からないときは儲からないため、安定した経営を続けるための努力は欠かさず行なう必要があります。
フランチャイズで儲かる業種は?

以下では、フランチャイズに加盟して収益を上げやすい業種について紹介します。
ハウスクリーニング
ハウスクリーニングのフランチャイズは、低資金で1人でも開業できるため、業界未経験者や経営初心者でも独立開業がしやすい業種です。
近年では独身世帯や共働き世帯が増えていることから、ハウスクリーニング事業の需要も増え続けています。少子高齢化や労働人口減少が社会問題となり続けることが今後も予想されており、家の清掃を外注したいというニーズは増え続けると考えられます。そのため、ハウスクリーニング業は、長期にわたって安定した経営を続けやすいと言えるでしょう。
また、ハウスクリーニング業は、在庫リスクがないこともメリットです。
買取専門店
買取サービスは、SDGsが注目を集めている現在、存在感を増しているビジネスです。
買取専門店は1人でも開業できるほか、小スペースで店舗を構えられるため、固定費を抑えて出店できます。
また、買取専門店は在庫を抱えるリスクが少ないこともメリットの1つです。顧客から買い取った商品は、フランチャイズ本部の販路を経由して売却することも可能なため、ほとんどの場合で収益化することができます。
高齢者配食サービス
高齢者配食サービスは、高齢化が進む近年において非常に需要が高く、今後も市場の成長が予想されている業種です。需要が安定しているため、経営も安定しやすく儲かりやすいフランチャイズの業種と言えます。
また、下記で紹介するような、福祉事業と連携した配食サービスを展開する場合は、補助金を受けられるためより経営が安定しやすいこともメリットです。
障害者支援などの社会福祉サービス
障害者支援などの社会福祉サービスは、国からの給付金が収益となり、店舗の経営が安定しやすいメリットがあります。社会に貢献している実感を持ちながら運営できるので、やりがいを感じやすく、モチベーションにつながることもメリットです。
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フランチャイズオーナーの年収はどのくらい!?

以下では、フランチャイズオーナーの年収がどのくらいなのか、実際の収支モデルを紹介します。ただし、紹介する収支モデルはあくまでも一例です。店舗の立地や集客数、サービス内容など、さまざまな要素により実際の収入は異なる点に注意しましょう。
ハウスクリーニングの場合
ハウスクリーニングのフランチャイズ企業である、「おそうじ本舗」の収支モデルを紹介します。
おそうじ本舗の場合、開業2年目の月間営業利益は約67万円となっています。このモデルケースは1人で開業したケースですので、スタッフを増やせば営業利益をさらに伸ばすことも可能です。6名のスタッフを雇用している、開業して3年目のオーナーのモデルでは、月間営業利益は約289万円となっています。
買取店の場合
次に紹介するのは、買取店のフランチャイズ企業である、「買取大吉」の収支モデルです。
買取大吉の場合、開業6ヶ月後の月間営業利益は約650万円となっています。買取大吉は、店舗継続率97.4%と高い数字を誇っており、このモデルケースでも安定した店舗経営を実現しています。
社会福祉サービスの場合
最後に紹介するのが、社会福祉サービスのフランチャイズである、「にじげん」の収支モデルです。
にじげんの場合、開業2年目の月間営業利益は約444万円となっています。こちらの収支モデルは、施設外就労と、就労移行支援体制加算を含めたものです。行政からの加算支援によって、安定した経営が行えることが、このモデルケースからわかります。
フランチャイズの儲けの仕組みとは?

フランチャイズが収入を得やすいことを説明してきましたが、そもそもなぜフランチャイズは収益を上げられるのでしょうか。以下では、フランチャイズの収益の仕組みについて紹介します。
加盟店が儲かることによってフランチャイズ本部が儲かる
フランチャイズに対して、「加盟店がどれだけ頑張って経営しても、儲かるのはフランチャイズ本部だけ」といったようなイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際にはロイヤリティが「売上の数%」に設定されていることがほとんどです。そのため、加盟店の売上が大きいほうがフランチャイズ本部は儲かる仕組みになっています。逆に、加盟店だけ儲かって本部が儲からなければ、加盟店へのサポートも十分に行なうことができなくなるでしょう。
本部・加盟店がともに儲けることでWinWinになる関係性が、フランチャイズの特徴と言えます。
加盟店が利益を出せる仕組みとは?
以下では、フランチャイズの加盟店が利益を上げやすい理由について紹介します。
ブランド力を利用できる
フランチャイズでは、フランチャイズ本部のブランド力や実績を活用できるため、個人で店舗を開店するよりも集客がしやすく、売上も安定しやすいことが特徴です。
また、競合店舗との差別化もフランチャイズ本部の方針に沿って行なえるため、店舗の運営に集中することができます。
経営ノウハウや研修などが受けられる
フランチャイズに加盟することで、フランチャイズ本部から店舗の経営に関するノウハウを提供してもらうことが可能です。本部のアドバイスにより、経営状況を改善できたり、より安定した収益を上げていくことが期待できます。
また、本部が実施する研修や教育プログラムを受けることで、顧客に提供するサービスの質を担保できることもメリットの1つです。
集客やマーケティングの支援、仕入れ先の紹介などがある
フランチャイズ本部から、集客やマーケティングの支援を受けられることも、フランチャイズに加盟するメリットと言えるでしょう。開業予定地の立地調査や、宣伝広告を支援してくれるなど、さまざまなサポートを受けることができます。
また、仕入れ先を紹介してもらえることも、大きなメリットです。自分で業者を探す手間を省けるだけでなく、より安く仕入れて原価を抑えられるため、安定した経営を実現できます。
まとめ
フランチャイズは収益を上げやすい仕組みではありますが、加盟すれば必ず儲かるというものではありません。フランチャイズで収益を上げるためには、自分に合った業種やブランドを選び、フランチャイズの仕組みを理解して経営スキルを磨く必要があります。向上心があり、店舗の運営に全力で取り組める方にとっては、メリットの多い独立開業の形態といえるでしょう。
