スイーツ系フランチャイズの人気ランキングTOP10!過去のトレンドもあわせて紹介

サカイシュウジ |2024年11月05日 公開
スイーツフランチャイズ 人気ランキング|メリット・デメリットや本部の選び方も紹介!

スイーツ業界はトレンドの移り変わりが激しく、定番の人気商品が次々と登場し、ブームを巻き起こしてきました。とくに、パンケーキやピスタチオスイーツ、台湾カステラなどのように、トレンドとなるスイーツはその時期に一大ブームを生み出し、話題を集めます。こうした動向に伴い、スイーツフランチャイズの人気も年々高まっており、さまざまな新規ブランドが参入しています。そこで今回の記事では、スイーツフランチャイズ業界の最新トレンドや定番商品とあわせて、フランチャイズブランドランキングTOP10を紹介します。

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スイーツフランチャイズ業界のトレンド

スイーツ業界は、移り変わりの激しい業界として知られています。まずは、スイーツ業界のトレンドについておさらいしてみましょう。

過去にはどんなスイーツがトレンドだった?

スイーツ業界はトレンドの移り変わりが激しいため、人気商品が頻繁に変わることで知られています。過去のトレンドを振り返ると、パンケーキ・ピスタチオスイーツ・台湾カステラ・マリトッツォ・チーズテリーヌ・わらび餅ドリンク・フルーツ大福などが話題となり、多くの店舗で取り扱われました。これらのスイーツは、一時的に大きなブームを巻き起こし、行列ができるほどの人気を集めました。スイーツフランチャイズを選ぶ際には、このようなトレンドの流れを踏まえ、注目度の高いスイーツを提供しているかも重要なポイントです。

引き続き「韓国スイーツ」が人気!

ここ数年、若者の間で「インスタ映え」が流行し、見た目が華やかな商品が瞬時に人気を集める傾向が強まっています。とくに、韓流アイドルの影響もあり、韓国スイーツへの注目が高まっているようです。現在は、かつての「タピオカブーム」のような大流行は少なくなったものの、韓国発のボリュームたっぷりな「トゥンカロン(韓国マカロン)」やクロワッサンとワッフルが融合した「クロッフル」などが、女性を中心に人気を博しています。

安定的な需要を獲得できることもスイーツフランチャイズの特徴

トレンドに左右されないスイーツも安定した集客を見込める点で大きな魅力です。たとえば、アイスクリームや洋菓子・クレープ・たい焼きといった「定番」とされるスイーツは、老若男女問わず人気があり、ブームに依存せず安定した需要があります。このようにスイーツフランチャイズには、トレンド商品で集客を狙うビジネスモデルと、長期的な安定収益を見込める定番商品に特化したモデルの2つが存在します。自身の経営スタイルに合ったタイプを選ぶことが成功のポイントです。

スイーツフランチャイズのメリット

スイーツ店をフランチャイズから出店する場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。以下では、スイーツフランチャイズのメリットについて紹介します。

ブランドの知名度や実績を利用できる

スイーツフランチャイズの強みは、知名度のあるブランドを活用できる点です。知名度があることで、集客効果が高くなり、開業直後から安定した来客が見込める可能性が高まります。さらに、ブランドの実績により、商品の味や品質に対する信頼感も生まれるため、リピーター獲得にもつながりやすいこともメリットです。これにより、個人で新規開業するよりも安定した収益を早期に得られる可能性が高くなります。

集客しやすい立地へ出店できる

フランチャイズでは、本部が出店候補地の市場調査を行ない、集客が見込める立地を提案してくれます。また、ブランドの知名度によっては、大型商業施設や繁華街といった好立地への出店が可能になる場合もあります。これにより、店舗を利用する顧客層にリーチしやすくなり、効率的な集客が実現できるため、安定した収益を見込みやすくなります。

メニュー開発や仕入れ先確保の手間がない

フランチャイズでは、既に人気がある看板メニューを提供できるため、オーナーが新たにメニューを考案する必要がありません。また、仕入れ先も本部から紹介してもらえるため、仕入れに関する手間を削減でき、スケールメリットによって仕入れ価格が安くなる場合もあります。メニュー開発や仕入れにかかるコストや労力を軽減できる点は、フランチャイズの大きな魅力です。

店舗運営に関するサポートが受けられる

スイーツフランチャイズでは、スタッフの教育や集客支援など、運営に関するサポートを本部から受けられることも大きなメリットです。経営改善のアドバイスや新メニューの導入サポートのほか、マーケティングに関する相談も行なえるため、初めて店舗を経営するオーナーでも安心して運営できます。また、問題が発生した際にも、すぐに相談できる体制が整っているため、スムーズに経営を行なうことが可能です。

スイーツフランチャイズのデメリット

以下では、フランチャイズに加盟してスイーツ店を出店する際のデメリットについて紹介します。

店舗運営の自由度が低い

スイーツフランチャイズでは、メニューやサービス内容について本部のガイドラインに従う必要があるため、自由度が低いことがデメリットです。「独自のメニューや内装を作りたい」「オリジナルのコンセプトで運営したい」といったように考えている方には不向きである可能性が高いでしょう。基本的には本部の方針に沿って運営するため、個性を出しにくい点には注意が必要です。

ロイヤリティを支払う必要がある

フランチャイズ契約では、ブランドの使用料としてロイヤリティを支払う必要があります。ロイヤリティには店舗運営のサポートやブランド力が含まれているため、経営をスムーズに進めやすくなる反面、毎月の固定費として経費が発生します。このコストを収益でカバーできるかどうか、事前の収支シミュレーションをしっかり行なうことが大切です。

他店舗の影響を受けやすい

フランチャイズでは、ブランドイメージが他店舗と共有されるため、他店での評判や不祥事が直接自店舗にも影響を及ぼすことがあります。他のフランチャイズ店舗で品質トラブルや悪評が発生すると、ブランド全体の評価が低下し来客数が減るリスクがあるため、全体としてのリスク管理が重要です。

スイーツフランチャイズ開業に必要な資金と収益の目安

フランチャイズからスイーツ店を開業する際に必要な資金と、開業後の収益の目安について知りたいという方も多いのではないでしょうか。以下では、実際のフランチャイズの収益モデルを紹介します。ただし、このシミュレーションはあくまで目安であり、開業後の収益を保証するものではありません。

【BONTEMPSの収益モデル】
項目 内容
営業利益 259万円
店舗サイズ 25坪・50席
売上 約 700万円
原価 約 126万円
人件費 約 182万円
賃料 約 40万円
光熱費 約 20万円
減価償却費 約 8万円
ロイヤリティ 約 35万円
その他経費 約 30万円

BONTEMPS(ボンタン)は、韓国の定番ドーナツ「クァベギ」と「クリームコーヒー」が楽しめるカフェです。日本での加盟店募集は2023年10月からとまだまだ新しいブランドですが、流行りの韓国スイーツを扱えるとして注目度が高いフランチャイズです。

<BONTEMPSの詳しい収益モデルはこちら>

【ヨゴリーノの収益モデル】
項目 内容
営業利益 105万6000円
店舗サイズ 10坪
売上 約 500万円
原価 約 160万円
人件費 約 120万円
賃料 約 60万円
光熱費 約 14万円
減価償却費 約 25万4000円
ロイヤリティ 約 5万円
その他経費 約 10万円

ヨゴリーノは、イタリア国内で店舗数No.1のイタリアンジェラート専門店です。最小3坪の小規模物件でも開業可能。日本国内でも全国のショッピングモールや百貨店といった商業施設に展開しています。

<ヨゴリーノの詳しい収益モデルはこちら>

スイーツフランチャイズの成功事例

この章では、「ヨゴリーノ」の成功事例について紹介します。

「ヨゴリーノ」とライセンス契約を結ぶ株式会社アネックスは、北関東を中心に飲食フランチャイズ店舗を21店舗運営する地域密着型のメガフランチャイジー企業で、代表取締役社長の福田明氏が指揮をとっています。福田氏はスイーツ事業の持続性に慎重な見方をしてきましたが、数ある候補のなかからヨゴリーノを選びました。その理由の1つは、積極的に新しいことに挑戦するという、ヨゴリーノの本部社長の姿勢に共感したことだと語ります。

最初に出店したヨゴリーノカフェ1号店の施設には、同じくアネックスが運営する別ブランドの店舗があり、施設の状況も把握していたため、安心してスイーツ業態に踏み切れたようです。さらに、商品の価格設定を自社で決められる点や、新メニューの提案を積極的に受け入れてくれる本部の柔軟な姿勢が大きな魅力だと述べています。また、通常のフランチャイズ本部ではなかなか出店できない好条件の施設を紹介してくれる点も、ヨゴリーノの強みだと福田氏は語ります。アネックスが成長を続けられるのも、成長意欲のある本部と協力関係を築いてきたおかげであり、今後も相乗効果で発展していきたいと期待を寄せています。

ヨゴリーノカフェの成功事例について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
<厳しい見立てのスイーツ事業に敢えて参入! メガフランチャイジーがヨゴリーノを選んだ理由>

スイーツフランチャイズ本部を選ぶ際のチェックポイント

スイーツ店を実際にフランチャイズから開業する際には、どのようなフランチャイズ本部を選ぶべきなのでしょうか。以下では、フランチャイズ本部を選ぶ際のチェックポイントについて紹介します。

初期費用の価格が予算と合っているかどうか

スイーツフランチャイズの初期費用は、本部や店舗形態によって大きく異なります。初期費用に無理がないか、資金面の確認をしっかりと行ないましょう。無理のない資金計画が、安定した店舗経営を続けるためのポイントです。そのため、フランチャイズ本部を選ぶ際は、初期費用がどのくらい必要なのかを詳細に把握しておくようにしましょう。

提供する商品が他社と差別化できているかどうか

競争が激しいスイーツ業界では、他社との差別化が重要です。フランチャイズ本部が他社にはない魅力や独自の商品開発に積極的かどうかも、成功のための大切なポイントになります。差別化が図りやすいスイーツフランチャイズは、競合店舗に埋もれずに集客を行ないやすくなるため、他社との差別化という観点も本部を選ぶポイントとして加味しましょう。

フランチャイズ本部の価値観やコンセプトに共感できるかどうか

本部の価値観やコンセプトに共感できるかどうかも、スイーツフランチャイズを成功させる上で重要なポイントです。経営においては、ブランドの方向性に共感することでモチベーションが保たれやすくなり、店舗経営においても良い影響を与えます。価値観が一致していると、長期的に満足感を持って店舗運営が行なえるでしょう。

スイーツフランチャイズ人気ランキングTOP10

ここからは、『フランチャイズWEBリポート』で人気のスイーツフランチャイズブランドランキングTOP10を紹介します。フランチャイズWEBリポートでは、各ブランドの詳細に関して資料請求することもできますので、気になるブランドがあった方はぜひ一度お問い合わせください。

順位 ブランド名 FC開始年 自己資金目安
1位 BONTEMPS 2023年10月 500万円以上
2位 甲賀米粉たい焼き 2022年 170万円以上
3位 おめで鯛焼き本舗 - 500万円以上
4位 ヨゴリーノ - 300万円以上
5位 Donatellos 2004年6月 500万円以上
6位 Brigela 2016年5月 600万円以上
7位 甘味処さびと 2022年10月 100万円以上
8位 BAGEL&BAGELCity 2018年5月 300万円以上
9位 そらいろクレープ 2022年6月 52万円以上
10位 わっか堂 - 258万円以上

【1位】BONTEMPS

ワンズトライン株式会社が展開するフランチャイズブランドの「BONTEMPS」は、韓国で人気の昔ながらのドーナツ「クァベギ」と「クリームコーヒー」を提供するカフェチェーンです。本提供メニューはドーナツとコーヒーのみで、毎朝オープン前に必要なドーナツを準備するシンプルなオペレーションが特徴です。生地は指定の工場から納品されるため、店舗では成形して揚げ、トッピングを施すだけで完成します。スタッフによるクオリティのばらつきが少なく、少人数での運営が可能なため、人件費を抑えられる点が大きな魅力です。

【2位】甲賀米粉たい焼き

「甲賀米粉たい焼き」は、2020年6月から2024年4月まで撤退ゼロの実績を維持しており、とくに地方エリアで数多くの行列店を展開しているフランチャイズブランドです。1日100名以上の集客力があり、なかには月商600万円に到達する店舗もあります。また、投資回収が最短5ヶ月の実績もあり、利益率25%以上で早期回収が可能です。テイクアウト専門のため、調理や接客は1時間で習得できることから、1人での運営も実現可能です。地域特性に応じた独自メニューの開発も可能で、地域のニーズに応じた集客が見込めます。

【3位】おめで鯛焼き本舗

「おめで鯛焼き本舗」は、東証上場企業・株式会社デルソーレが運営する鯛焼き店です。最小3坪の小さな立地からでも開業でき、安定した売上が期待できることから、法人による事業多角化の選択肢としても支持されています。また、開業費用を抑えられる点も魅力で、居抜き物件や設備のリユースで、さらなるコスト削減も可能です。本部の試算では、月商200万~300万円を見込んでおり、営業利益率は16~17%と高水準なことも特徴となっています。簡易化されたオペレーションにより、アルバイトスタッフのみでも運営可能なことも魅力です。

【4位】ヨゴリーノ

ヨゴリーノは、ジェラートやクレープなどのスイーツを提供する飲食店で、イタリアで90年代に誕生しました。日本での展開も進んでおり、本部の独自コネクションを活用して、集客力の高いショッピングモールなどへの出店を支援しています。立地や客層に合わせてメニューのカスタマイズが可能なため、幅広い顧客ニーズに応えられることが魅力です。シンプルな調理工程であるため、未経験のアルバイトスタッフでも運営できます。さらに、ショッピングモールや駅ナカ、フードコートなど、火や油を使わない業態で物件選びの負担が少ないことも強みです。

【5位】Donatellos(ドナテロウズ)

「Donatellos(ドナテロウズ)」は、20年以上にわたり日本国内で純正アイスクリームチェーンを展開してきたフランチャイズブランドです。250種類のジェラートレシピが揃っており、今の健康トレンドに沿った多彩なラインナップを提供しているほか、低脂肪乳を使用しているなど、健康志向の方や働く女性、大人の女性にも愛される商品を提供しています。一味違ったアイスクリーム店を開業したい方におすすめのフランチャイズです。開業時には本部スタッフが常駐してオペレーションの指導を行ない、商品知識や接客方法なども丁寧にサポートします。

【6位】Brigela(ブリジェラ)

「Brigela(ブリジェラ)」は、新食感スイーツ「ブリオッシュコンジェラート」を提供する、話題のフランチャイズブランドです。このスイーツは日本初上陸のユニークなメニューとして注目を集め、TVや各メディアの取材も殺到しています。簡単なオペレーション体制を整えているため、特別な技術は不要でアルバイトスタッフでも対応可能です10坪ほどの小規模な店舗で運営でき、飲食店特有の大掛かりな設備が不要なため、初期投資も抑えられます。さらに、ジェラートは賞味期限がないためロスが少なく、約1年での投資回収が可能です。

【7位】甘味処さびと

「甘味処さびと」は、わらび餅専門店のフランチャイズブランドです。わらび餅は簡単な調理で提供できるため、少人数でも運営できるほか、キッチンカーや自動販売機での出店することも可能です。加盟店にはそれぞれ担当スタッフがつき、出店準備から開業後の集客まで、手厚いサポートが提供されます。さらに、面倒な事務作業も本部提携のサービスを通じて委託先を見つけられるため、飲食店経営が初めての方でも安心して取り組めます。また、わらび餅はセントラルキッチンから直送され、4坪ほどの店舗や間借り形式での開業もできるため低コストでスタート可能。半年ほどで投資回収を狙えます。

【8位】BAGEL&BAGELCity

「BAGEL&BAGEL City」は、人気のベーグルブランド「BAGEL&BAGEL」の姉妹ブランドとして、路面店を中心にフランチャイズ展開しているブランドです。小規模店舗ながら、知名度が高く、地域で働く女性をサポートするシフト体制と運営方法を取り入れています。政府の「すべての女性が輝く社会」に賛同し、女性が働きやすい業態を開発しています。シンプルな商品構成であるだけでなく、需要が高い時間帯のみに絞って営業することで負担を軽減し、働きやすい環境を実現しています。低賃料の立地でも集客しやすい商品であることから、運営コストを抑えた経営が可能です。

【9位】そらいろクレープ

「そらいろクレープ」は、株式会社空と雲が運営している、受賞歴あるパティシエが手掛けるクレープを提供するフランチャイズブランドです。路面店や商業施設、キッチンカーでの開業が可能で、既存飲食店向けのメニュー提供プランも用意されています。モチモチとした生地とオリジナルソースが特徴のクレープは、簡単なフライパン調理で提供可能です。OJT研修や動画マニュアルで、未経験のオーナー1人でも安心して運営できます。また、設備投資が少なく、客席もないため、飲食店や洋菓子店に比べ低コストで開業できることも魅力です。

【10位】わっか堂

「焼きドーナツとわっか焼き わっか堂」は、株式会社わっか堂が運営する焼きドーナツ専門店のフランチャイズブランドです。少ない資金で開業でき、ロイヤリティも低いため高収益が期待できます。サポート体制も整っているため、未経験者でも安心して運営が可能です。ドーナツは95円〜185円と低価格で手に取りやすく、リピーターも多いため、安定した収益を確保できます。ドーナツは揚げずに焼いているため酸化しにくく、時間が経つほどしっとりした食感に変化する特徴があるため、廃棄が少なく利益率が高いことも魅力です。

フランチャイズWEBリポートのサカイシュウジ

Webライター・編集者
サカイシュウジ

2020年から転職を機に、ライター活動開始。さまざまな企業のコラム記事の執筆・構成を担当し、現在はライティングと併せて編集・校正・校閲作業やSEO施策にも携わっている。趣味は読書とバンド活動。文章を通して、クライアントの要望に最大限応えられるよう、日々奮闘中。フランチャイズについても勉強しながら楽しく書いています。

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