焼き鳥屋の開業方法や費用の目安、失敗するリスクについて徹底解説!
飲食店の中でも比較的開業しやすいといわれる焼き鳥屋。使用する食材のコストが抑えられることで、儲けが出やすいというのも理由の一つでしょう。店舗の規模にもよりますが、少ない従業員数や小さな店舗で営業できるのも焼き鳥屋の魅力ではないでしょうか。
ここでは、焼き鳥屋の開業を検討している人に向けて、開業方法や開業の際の注意点などについて紹介します。また、焼き鳥屋のフランチャイズの魅力も合わせて見ていきましょう。
焼き鳥屋を開業するには?必要な準備と開業までの流れ
開業に必要な準備
焼き鳥屋を開業するためにはさまざまな準備が必要です。まずは、開業のための資金調達が必要でしょう。お店のコンセプト決めや事業計画の立案などは開業前にしっかりと固めておきたいものです。店舗となる物件の確保が確保できたら、外装・内装工事、メニュー内容の決定、仕入先の選定、宣伝、従業員の教育、必要となる各種届出などが続きます。
開業までの流れ
開業までの流れは開業準備と重複するところもありますが、資金調達に始まり店舗物件探し、店舗物件契約、外装・内装工事、メニュー決めなどの開店準備、従業員教育を経て晴れて開業となります。お店の規模によって開業までの期間は異なりますが、30坪程度の居抜き物件であれば、物件の選定から約半年ほどで開業できるケースも少なくありません。
焼き鳥屋の開業に必要な資格とは?
営業許可の申請
焼き鳥屋を開業するためには、まず店舗住所管轄の保健所へ飲食店の営業許可を申請する必要があります。
飲食店の営業許可の条件はとても細かく、自治体によっても条件が異なるので、管轄の保健所へ一度相談してみるのがいいでしょう。保健所の担当者による審査が行われ、問題がなければ営業許可を得ることができます。
食品衛生責任者
許可申請のためには、食品衛生責任者を最低でも一人置くことが義務付けられています。調理師や衛生士などの資格を持っている人などが対象となりますが、資格がない人も保健所が実施する「食品衛生責任者講習」に参加することで資格を得ることが可能です。
また、店舗の収容人数が30名を超える場合には、別途「防火管理者」を設置することが必要となりますが、こちらも消防署が実施する講習に参加することで取得できます。
焼き鳥屋の開業資金の目安
一般的な開業資金
一般的な焼き鳥屋の坪数は30坪程度のところが多く、その場合の開業資金の目安は600〜700万円程度とされています。以前焼き鳥屋だった物件を居抜きで取得できた場合など、比較的条件の良い物件であれば500万円ほどで開業することも可能です。
開業資金には店舗取得費、外装・内装工事費、設備費などが含まれ、これら以外にも運転資金が必要となります。アンケートによると、運転資金として200〜400万円ほどを用意している人が多い結果となりました。
資金調達
開業資金の調達方法には自己資金と融資などの借り入れがあり、自分に合った方法で資金の調達を行います。借り入れの場合、銀行からだけでなく日本金融公庫などの団体からも借り入れが可能です。
しかし、事業計画書がしっかりしていない場合は融資を受けることができないので、長期的にしっかりとした計画を立てておく必要があります。
焼き鳥屋が経営しやすいワケ
原価が安い
一般的に焼き鳥屋は経営しやすいといわれており、その理由として肉類の中でも比較的原価が安い鶏肉をメインに扱うことが挙げられます。店舗によっては肉の串打ちを外部に発注するところも多いですが、店内で串打ちをすることでより原価を抑えることが可能です。ただし、串打ちは焼き鳥の味を左右する大切な工程なので、高い技術力が求められるのを忘れてはいけません。
人件費も抑えられる
居酒屋などのメニューがたくさんあるお店に比べて、メニューごとの調理方法がそれほど変わらないのも焼き鳥屋の魅力でしょう。そのため、あまり多くの従業員が必要なく、人件費も抑えることができるのです。さらに、焼き鳥自体の単価は安くても、お酒を販売することで売り上げを上げることは十分可能です。
焼き鳥の開業で失敗してしまうのはなぜ?
素材の質にこだわる
経営しやすいと評判の焼き鳥屋ですが、中には失敗してしまうケースもあります。たとえば、利益を優先するあまり、食材の質を落として客がつかないケースです。焼き鳥は素材がものをいう料理なので、鶏肉の質にこだわるのはとても重要です。
店舗の立地条件
また、店舗の立地条件も売り上げに大きく関わってきます。人通りが少なくあまり人に知られないような場所では、なかなか新規の客を獲得するのは難しいでしょう。特に、開業した当初は集客のための宣伝が必要不可欠です。他店との差別化ができずに、ありきたりなメニューばかり提供する店も人気が出ない要因となります。
腕を磨く
毎日の仕込みや仕入れ、経理業務などに追われて忙しいと、つい営業に集中できないというケースもあるでしょう。しかし、おいしい焼き鳥を提供し続けるためには、日々技術を向上させることも大切です。日頃から腕を磨くことを心がけ、良い素材を使用したおいしい焼き鳥を提供しましょう。
焼き鳥屋は営業に集中できるかが勝負!
焼き鳥屋は開業しやすい飲食店だといわれていますが、自分で独立開業をするとなるとやることが多くて大変…開業前の準備はもちろん、開業後にも常に新しいメニューを考えるなどお客を飽きさせない工夫をし続けなければいけません。
そんなときは、「フランチャイズを活用する」のも1つの選択肢です。フランチャイズなら、本部の指導のもと比較的簡単に焼き鳥屋を開業することができるでしょう。事業を成功させるためのマニュアルやサポートも充実しているので、飲食店の経営が初めてという人でも安心です。フランチャイズで焼き鳥屋を開業するメリットやフランチャイズの選び方などは「焼き鳥フランチャイズ人気ランキングTOP10!選び方やメリット・デメリットも解説」の記事でもご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!