岡山の老舗企業・下津井電鉄がFC加盟! リハビリに特化した介護事業『元氣ジム』を選んだ理由
リハビリ特化型デイサービスを全国に展開する「元氣ジム」をご存知ですか?
元氣ジムを展開する株式会社ルネサンスは、長年のスポーツクラブ運営経験を活かし、豊富な運動ノウハウに科学的なリハビリ手法を加えたトレーニングを実施しています。
そんな元氣ジムのフランチャイズに加盟した岡山の老舗企業・下津井電鉄株式会社に、フランチャイズ加盟のきっかけや介護事業を選んだ理由、新規事業にかける想いを伺いました。
設立108年! 岡山の地域密着企業「下津井電鉄株式会社」とは
フィットネス業界で売上国内3位を誇る株式会社ルネサンスが展開するリハビリに特化した介護施設『元氣ジム』。今回は、その元氣ジムのフランチャイズに加盟し、2019年10月のオープンに向けて鋭意準備を進めている、創業108年を数える岡山県の老舗企業・下津井電鉄株式会社をご紹介します。
下津井電鉄は、下電グループの中核企業として、元々下津井〜茶屋町間を結ぶ鉄道事業を運営する会社として明治44年に設立。その後、事業の主軸を鉄道事業からバス事業へと転換するも、下津井電鉄の企業理念である「お客様第一主義」をもとに、路線バスや、東京や大阪など各都市を結ぶ高速バスを運行。現在は住宅事業やサービスエリア事業、学習塾など、地域に根ざした事業を積極的に展開しています。
そんななか、下津井電鉄の主要顧客層である高齢者の方々を対象とした、新たな価値を地元岡山で提供できないか模索をしていたなか出会ったのが、リハビリ特化型デイサービスの「元氣ジム」でした。
今回は、下津井電鉄株式会社の取締役兼 開発事業部長の白川氏と開発事業部の早田氏に、元氣ジムにかける想いについて語っていただきました。
下津井電鉄が元氣ジムのフランチャイズを選んだ理由
下津井電鉄株式会社(当時は下津井軽便鉄道株式会社)は、明治44年8月に岡山県の下津井〜茶屋町間を結ぶ鉄道事業を行う会社として設立しました。
鉄道事業は1990年12月31日に全線廃止となりましたが、現在はバス事業や、住宅事業、高速道路のサービスエリア事業など、地元岡山に貢献する企業として積極的に事業展開をしております。
私たちが所属する開発事業部は、サービスエリアの運営を行っています。
しかし、5年、10年先という中長期的な計画を考えたところ、人口減少や高速道路の利用者分散などの影響に不安がありました。そこで、将来に向けて一つの柱となる事業を作り、事業部を安定させなければ、と考え始めたんです。
はい。初めのうちはサービスエリアでレストラン等の運営も行っていることもあり、飲食事業に興味を持っていましたが、経験のあるサービスエリア以外での運営は異なる面もあるため、難しいだろうと断念……。そうしたなかで、将来の柱になるのでは、と着目したのが「健康」に関する事業でした。
そうですね。スポーツジムのフランチャイズを調べているなかで、フィットネス業界の国内売上シェア3位を誇るルネサンスを知りました。
ただ調べを進めるうちに、フィットネス業界は競合が多く、24時間営業や値下げといった激しい競争を避けられない業界ということがわかり、『いつか疲弊してしまうのでは』という懸念からこちらも断念しました。しかし、その中で、興味を持ったのがフィットネスで知った、ルネサンスが展開していた、リハビリに特化したデイサービス『元氣ジム』だったのです。
その後、ビッグサイトで開催された地域創生EXPOに、ルネサンスが参加しているということで詳しい話を聞きに行きました。介護事業は弊社では取り組んだことがなかったので、分からないことだらけでしたが、丁寧に教えてくださったので介護事業への理解が深まりましたね。地域貢献だけでなく日本の医療・介護問題に貢献できることに、大変共感しました。
ありますよ。他のフランチャイズも説明会に参加したり比較検討しました。
検討の結果、長年スポーツクラブを運営してきたノウハウを活かした設備や機能改善力はもちろんのこと、グループエクササイズなどで利用者が楽しく続けられる仕組みが整っている点から、ルネサンスさんの元氣ジムの事業が一番よいと感じました。
私は元々体育会系でスポーツ大好き人間だったんですが、社会人になってからは運動不足で、肥満と高血糖値に悩むようになり……。元氣ジムの加盟を検討したのが、自身が健康に対し真剣に向き合うようになったタイミングで、トレーニングを積めばちゃんと健康になる実感を得ていたんです。
平均寿命が伸びている昨今、何らかの健康の悩みを抱える高齢者の方は非常に多いです。なので、1年でも2年でも『健康寿命』を延ばすというのは、本当に大切なことだと思います。元氣ジムで高齢者の健康に携われるのは、素晴らしいことだと感じましたね。
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フランチャイズ加盟で下津井電鉄が苦労したこと
当事業部にとって初めての本格的なフランチャイズ加盟ということで、経営陣を説得するためのプレゼンに時間がかかりましたね。
3回も役員に向けてプレゼンしたのは初めてで、その際はルネサンスの担当の方にも来ていただいて、一緒に介護業界のことや事業の説明をしていただきました。
ルネサンスの方に、事業内容を分かりやすく説明してもらえたのはもちろんですが、我々と本部の担当者のしっかりとした協力体制を経営陣に見てもらえたのがよかったですね。
内容でいうと、弊社の企業理念は「お客様第一主義」を掲げており、お客様の困りごとにシモデンならではのサービスでお応えしていくという姿勢ですので、元氣ジムは地域のお客様の健康に貢献できる事業という部分に、大きく共感をいただくことができました。
弊社のサービスを受けていただいているお客様は、元々高齢者の方が多いので、既存事業と元氣ジムとの親和性もプラスに働いたと思います。シモデングループとしてのメリットを増やすことにつながりますからね。
もちろん、加盟すればパートナーになるわけですから、ルネサンスが東証一部上場企業であることの安心感も加盟の決め手の一つですね。
元氣ジムの事業の魅力は、先に検討したフィットネスと比べ、値引き競争がなく安定収益が見込める点です。
もちろん、介護報酬を扱うビジネスなので将来的に介護保険制度が変更されるリスクはありますが、利用者を増やして軌道に乗せられれば、ストックとして計算できるビジネスだと思います。まだ開所に向けて準備中という状況ですので回収目処というのはありませんが、きちんと運営していけば大きな問題はないと思います。
フランチャイズ本部のサポートについて
まだ採用フェーズですので本部研修のみで教育部分はこれからですが、採用に関してはルネサンスから採用の方法や条件を細かくアドバイス頂いています。
採用の状況に関してはおおむね順調で、専門職のエージェントを通して理学療法士と生活相談員、看護師の採用が決まりました。当初は、採用難の時代に有資格者を採用できるのかと不安でしたが、最も採用が難しいとされていた理学療法士を最初に採用できました。なので、その後は心に余裕をもって採用活動ができましたね(笑)
また、研修などルネサンスに教育をお任せできる制度もありますので、業界未経験でも安心して挑戦できる体制だと思っています。
ルネサンスが有する豊富な出店データに基づいて、どのような地域や場所に出店すべきかアドバイスをもらいました。自分たちだけではどこを選ぶべきか分からなかったので、そのバックアップ体制は大変心強かったです。
申請書は介護業界未経験だと分からないことが多く大変なのですが、こちらについても本部の担当者がフォローしてくれました。申請書類を書く中で分からないことがあればいつでも質問できますし、分かりやすく教えていただけたので助かりました。申請書類は地域によって違うので、サポート無しでは大変だろうと思います。
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下津井電鉄が考える、FC加盟検討のポイント
フランチャイズはあくまで支援であって、実際に経営するのは加盟した私たち自身です。フランチャイズの支援に甘えるだけでなく、自分たちのお金を投資してやっているという気持ちを忘れないようにすべきじゃないでしょうか。
店舗型のサービスなどであれば、実際に店舗に足を運んで、サービスの利用者やスタッフの表情を見ることが大切だと思います。
実際、我々が元氣ジムの直営店に訪問させていただいた時、利用者は皆笑顔で、とても明るいのが印象的でした。今まで持っていたデイサービスの閉鎖的で暗いイメージが覆されたんですよね。その時、本当にすごいサービスだと肌で感じました。これは、自分の目で確認しなければ気づけなかったことです。
気になることはフランチャイズ本部や担当者に何でも問いかけるといいと思います。その時に返ってくる答えも、信頼できるパートナーであるかの判断基準になるはずです。
そうですね。
あとは加盟側という面で言うと、フランチャイズ事業を任せられる人材を見つけるのも大切です。私は早田のことはとても信頼しており、全て任せられるほど心強い存在です。でも、困った時には私自身、一心同体で取り組んでいく決意をもっています。特に元氣ジムはチームワークがよくないとできないビジネスだと思うので、事業部全体がまとまって取り組む必要があると感じています。
これはちょっと自慢なんですけど、東京で開催された元氣ジムの本部研修に、取締役の白川自ら参加してくれたんですよ。現場に丸投げではなく、役員自身が積極的に取り組んでくれることは、社員として心強かったですね。経営側と現場が連携することはモチベーション向上につながりますし、フランチャイズ事業の成功にもつながると思います。
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元氣ジム開所に向けた期待と豊富
フランチャイズなので、他にも多くの仲間を作ってもらって、元氣ジムの認知度を全国各地で上げてもらいたいですね。そして、日本一のリハビリ特化型デイサービスになってほしいと思います。実は、岡山市内にはルネサンスのジムがなく、営業の際に知名度の恩恵を受けられていないというのが正直なところです。なので、我々も元氣ジムの運営を頑張り、岡山での知名度を上げながら、共に成長していけたらと思います。
準備段階でも、ルネサンスにはたくさん要望を聞いてもらっており、話ができる会社だと感じています。実際に運営を始めると、様々な課題が出てくることでしょう。その都度コミュニケーションをとって、前向きに改善していければいいですね。また、ルネサンスはスポーツクラブやヨガクラブ、脳卒中特化型リハビリセンターなど、様々な事業にチャレンジしています。それらの事業で得たノウハウの恩恵を受けられることにも期待しています。
岡山県は優秀な大学や医療機関がそろっていることから、平均寿命が長く、女性は全国で2位となっています。しかし、健康寿命がそれに伴っていないという課題があります。そのため、元氣ジムの事業を通してその差を縮めることが、地域の貢献になると考えています。
地域の高齢者の方々が、いつまでも自分の足で自立できるのは幸せなことです。これは、医療費や介護費などの削減にもつながり、国へも貢献できます。下津井電鉄の理念である「社会貢献」とも、この事業は非常にマッチしています。これからも地域密着で人々の健康サポートをすることで、地域社会に貢献していきたいです。