コロナ禍にこそ新しいビジネスのチャンス! 新時代のトレンドビジネスとは
新型コロナウイルスの影響により、多くの企業が従来のやり方だけでは利益や集客の低下が起きたりと厳しい状況に立たされました。中には倒産や閉店に追い込まれるところもあり、企業や店舗はこれからの新しい生活様式に合わせたビジネスが必要とされています。
そこで今回は、コロナ禍で注目を集めている新ビジネスについて業種別にご紹介します。実際にコロナを通して誕生した新しいビジネスは、トレンドになるほど注目されているものもあるので要チェックです。
コロナ禍でどのようなビジネスが注目されている?
株式会社日本経済新聞社の子会社である株式会社日経BPは、2020年9月3日にマーケティング&イノベーション専門メディア「日経クロストレンド」が作成した「トレンドマップ2020夏」を発表しました。
この発表は、新型コロナウイルスの影響が大きくなった2020年上半期以降のトレンドを見極めるための材料として重要な役割を持っています。
新型コロナウイルスの影響が本格化した20年上半期のトレンド変化
もっとも将来性スコアが伸びたキーワードは技術分野では「ロボティクス」「DX」「人間拡張」です。
マーケティング分野では「チャットbot」「DMP」、消費分野では「ワーケーション」「サブスクリプション消費」がもっともスコアが伸びていました。
また、今回からは新たに6つのキーワードが追加されており、技術分野の「コンタクトレス・テクノロジー」「フードテック」、マーケティング分野の「デジタル接客」、消費分野の「Z世代」も高スコアとなっていました。
特にマーケティング部門の「デジタル接客」は将来性スコアが2番目に高くなっています。新型コロナウイルスの影響によって実店舗が休業や営業時間短縮を余儀なくされる中、対面以外の接客方法としてデジタル接客の需要が非常に高くなったことが理由とされています。
一方で将来性スコアを大きく落としたキーワードも
反対に前回調査「トレンドマップ2020冬」と比較して大きく将来性スコアが落ちているキーワードは「インバウンド消費」でした。2020年4月の訪日外国人が前年同月比の99.9%減である2,900人にとどまっていることが大きな原因です。
現在は2021年春から小規模分散型ツアーを海外から受け入れるとして政府が検討に入っていますが、世界各地でいまだに新型コロナウイルス感染者数が増え続けており、日本でも時期尚早だという意見が多く出ています。東京オリンピックが延期になっていることを踏まえての決定だと考えられますが、多くの不安が残されているのが現状です。
これらの調査結果を踏まえ、企業として生き残りをかけるには感染症リスクを抑えたうえで、新規顧客獲得やリピーター獲得をすることがもっとも重要だと考えられます。
コロナ禍の注目新ビジネス<飲食編>
接触の機会を最小限にする「ドライブスルー」
感染拡大を受けた国の緊急事態宣言や、外出自粛によりさまざまな業種で休業や時短営業を余儀なくされる中で、新たなサービスの提供の仕方としてドライブスルー方式を開始する企業に注目が集まっています。
ドライブスルー八百屋
外食卸に特化した八百屋が厳選した野菜を車で受け取ることができるサービスです。荷物の積み込みもしてもらえるので、人と接することがほとんどありません。現在は北海道と横浜にある会場のみで受け取りが可能となっており、公式サイトから予約をすることもできます。
現在、多くの飲食店で食品の仕入れが大きく減っています。日本は新型コロナウイルスの影響を受ける以前からも食品廃棄量が多い国とされていましたので、旬のおいしい野菜を捨てることなく提供する、非常に画期的なビジネスといえますね。
初のドライブスルー店を導入した焼肉ライク
一人焼肉専門店の焼肉ライクでは一部店舗でドライブスルーの導入を行いました。焼肉ライク初のドライブスルー店は相模原若松店で、5月にスタートしたテイクアウト商品のお弁当などを購入することができます。営業時間が11時から23時までなので、帰宅が遅くなったときにも非常に便利です。(※営業時間は変更になる場合があります。)
また、焼肉ライクは日本で初めての焼肉用代替肉(大豆が原料のフェイクミート)の提供を、2020年12月14日から全国で開始しています。一般的な肉と比較して脂質は半分、タンパク質は2倍となっているため、アスリートや健康を気にする人を含め、今まで以上に多くの人々から注目を集めています。
デリバリーをメインとした「ゴーストキッチン」
ゴーストキッチンは実店舗を持たない飲食店です。デリバリーで食事の提供を行なうので店内に接客スペースがいらず、必要なのは調理スペースだけ。ゴーストキッチンの多くは時間や曜日でレンタルスペースを利用して運営を行なっています。
デリバリーなら外出する必要もなく、豊富なメニューから選べるので飽きがこず、手軽にできたての料理を楽しめるため非常に人気が出ています。元々忙しい現代人に人気がありましたが、今は新型コロナウイルスの影響によりさらに多くの人々から需要が高まっています。
30以上のブランドを1店舗で取り扱えるテガルデリバリー
テガルデリバリーはブランド名にある通り、飲食スペースを持たないデリバリー専門店です。地域のニーズに合わせて取り扱うブランドを選択し、開業することができます。店舗型の飲食店とは違い、3等立地の小規模店舗で運営を行えるため開業費用やランニングコストは最小限に。
複数のブランドを提供できることから、高単価ブランドによる高利益と低単価ブランドによる高利用頻度を獲得することが可能になります。
<その他のゴーストキッチンのブランド>
・WDI
・Pic&GO
・肉のお弁当 壱虎
・築地千鶴屋
・三河屋青果
無人レジ実用化
最近はコンビニをはじめ、スーパーや飲食店など数多くの店舗で無人レジを導入しています。会計をすぐに終わらせたい人や、できるだけ人との接触を避けたい人から非常に人気です。
無人レジの導入は店舗運営における必要コスト削減につながるだけでなく、新型コロナウイルスの対策としても高い注目を集めています。
テイクアウトの利用者増加で新たなブランドも!
テイクアウトやデリバリーの中食市場は、コロナ禍以前から女性の社会進出などを背景に拡大傾向にありましたが、コロナ禍で市場は急拡大。現在、中食ビジネスは外食チェーンや新たなブランドが生まれるなど盛り上がりを見せています。
業界No.1チェーンが新たなブランドを展開!ほっともっとグリル
ほっともっとグリルはお弁当チェーンで有名な「ほっともっと」の特性を活かしたまま、オーブン調理にこだわった新ブランド。「グリル」「カジュアル」「ほっともっと」「オムライス&パスタ」の4カテゴリーのお弁当を提供する、テイクアウト専門店です。ボリューム満点のチキンステーキやハンバーグ、リーズナブルで栄養バランスに優れたお弁当など多くのメニューがあります。
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コロナ禍の注目新ビジネス<マッチング編>
オンラインお見合い
コロナ禍で多くの企業がリモート業務を取り入れていますが、お見合いなどのマッチングサービスもリモートを取り入れています。
リモートお見合いではカメラ付きのスマホやタブレット、PCを使って自宅などからお見合いをします。お互いが自宅にいながらお見合いができるので、実際にすぐには会えない遠方であってもお見合いをすることができます。相手の顔を見て話すことができるだけでなく、これまでのお見合い同様に個人情報が開示されないので安心して利用できると好評です。
交際へと発展する割合は増加傾向に!
「結婚相談所連盟」を運営する株式会社IBJが2020年4月にオンラインお見合いを実施したところ、仮交際になった会員はなんと50%になり、通常のお見合いよりも20%高くなりました。2020年11月には新型コロナウイルスが流行する前よりもお見合い件数と真剣交際移行数が高い水準となっていることを発表しています。
外出する機会が減少している中で、出会いを求める人々から高い支持を得ているようです。
コロナ禍の注目新ビジネス<教育編>
オンライン授業
新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、同じ空間に人が多く集まることは推奨されておらず、学習塾なども運営形態を変えています。特に新しく導入されたのが、オンライン授業の実施です。
オンライン授業はカメラ付きデバイスとネットワーク環境さえあれば受講することができるので、これまでは遠方で塾に通うことができなかった子どもでも利用することができます。
・松陰塾
・Lepton
また、2020年から学校指導でプログラミングが必修となりました。そのため2019年にはプログラミングが、習い事の話題としてもトップに入るほど注目されていました。子ども用のプログラミング学習ができるオンライン授業も開催されており、今後も需要が高まると考えられます。
アプリなどの活用
また、現在はアプリなどを利用した学習方法も人気となっています。短時間かつゲーム感覚で学習できるものもあり、子どもの興味ややる気を維持することができます。
幼児教室の「天神」でも未就学児を対象にタブレットを使った学習を行なっています。 子ども一人ひとりに合わせた学習ができるので、従来の幼児教室のようにほかの子どもについていけない、反対にペースがもう少し早い方がいいといった希望に合わせた学習が可能となっています。
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コロナ禍の注目新ビジネス<清掃・リフォーム編>
ハウスクリーニングによる除菌・抗ウイルス対策
新型コロナウイルスの流行後、非常に人気が高まった新しいビジネスがハウスクリーニングによるウイルス対策です。ハウスクリーニングは自宅だけでなく、オフィスや店舗でも利用できるので感染防止策をとろうとする企業には重要な存在となりました。
実際に感染者が出た場所だけでなく、これからのことを考えて定期的にハウスクリーニングを利用するという人もいます。定期的に利用者がいることで、新規顧客獲得だけでなくリピーター化することができるため、安定した収入を得やすくなっています。
建材などの抗ウイルス化
住宅関係では建材を抗ウイルス仕様にすることも話題になりました。抗ウイルス仕様の建材は現在多く開発されており、新規の住宅や店舗のほか、リフォームなどでも利用されています。
(※抗ウイルス対策は全てのウイルスや菌を除去することを保証するものではなく、また、感染症の予防を目的とするものではありません。)
これからの時代を生き抜くために考えるべきこと
これから新しいビジネスを始めるのであれば、感染症対策や新生活様式に合わせたビジネスであることが必須といえます。しかし、目まぐるしく変わるトレンドを追い続けるには非常に多くの労力とコストがかかります。
新しいビジネスを始めるには開業までの時間や開業後のサポートについてよく考え、状況によってはフランチャイズの利用を考えてみてはいかがでしょうか。
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