イオンがダイエーを完全子会社化、首都圏狙いの戦法か

フランチャイズWEBリポート編集部 |2014年09月25日 公開 (2021年11月18日 最終更新)
イオンがダイエーを完全子会社化

2013年3月。大手スーパーマーケットのダイエーがイオンの子会社になるという発表がありましたが、とうとう連結子会社であったのを完全子会社化の予定をしているというニュースが近日報じられました。ダイエーの業績悪化が起因してのことです。ここではイオンのねらいについて追っていきます。

まずイオンがどんなグループか改めておさらい

イオングループは、言わずと知れた小売業界No.1企業です。ちなみにNo.2はセブン-イレブンでおなじみのセブン&アイHD。ダイエーを子会社化することで更にセブン&アイHDを引き離す売上高7兆円という数字を2014年3~5月期に達成しています。

事業内容は、企業情報にもあるように幅広く小売ビジネスを行なっているのですがコンビニエンスストアミニストップや都心部に主に展開している小型スーパー、まいばすけっとなどもあります。

ちなみに、ミニストップのライバル、コンビニ業界No.2のローソンも、ローソンマートという小型スーパーを展開していましたが、イオングループのスーパーが手強かったのか撤退のニュースがありました。 スーパー事業にかけていえば、イオングループがやはり群を抜いた存在ということですね。

イオンがダイエーを買収したらどうなるのかイオンがダイエーを買収した背景

今回ご紹介するニュースは、イオンの数ある事業の中でも、スーパーマーケット事業についての話になりますが、どうやら2018年頃までにダイエーという店舗名がなくなる方針だそうです。ダイエーのPB商品が消えてイオンのPB商品であるトップバリュがこれから元ダイエーでは並ぶという日も近づいてきているということを意味します。

※ダイエーHPより。このオレンジ看板がなくなる日が近づいています
※ダイエーHPより。このオレンジ看板がなくなる日が近づいています

今後「ダイエー」は首都圏、関西圏に特化したスーパーマーケット運営に専念しますが、今後店舗名も「イオンフードスタイルストア」に切り替わっていくようです。

ダイエーは現在、「ダイエー」、「グルメシティ」の店舗で全国約280店舗展開していますが、北海道と九州の店舗がイオングループに移管されるようで、単身世帯や働く女性のための中食販売に力を入れるとのこと。子会社化の一歩ともいえる動きですが、これから求められるニーズに応えるためのサービスをスーパーマーケット業界全体で行わなくてはいけないという方針の表れでしょう。

イオンがダイエーを買収した背景

イオンといえば、地方のロードサイドに数多く出店していますが、現在首都圏に数多く出店する「ダイエー」は魅力的に映っているのではないでしょうか。ただし、古い店舗の改装費用が大きいという話もありますが。

1960年代半ばにスーパーの王者であった「ダイエー」ですが、地方出店に「ジャスコ」の頃から力を入れその戦法が成功したイオングループが勝ち残ったという図式になりましたね。

ただし、コンビニエンスストアの台頭によってスーパーマーケット業界自体が大きな影響を受けているのでイオングループは抜本的な店舗再編を唱えていると言えます。

イオンがダイエーを完全子会社化

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