ライセンス販売
（ライセンスハンバイ）

このライセンス販売をより知るためには、先ずフランチャイズの定義を知っておく必要があります。

簡単に言ってしまうと、フランチャイズパッケージには継続的なサポートも含まれますが、ライセンス販売とは、そういったサポートを外した代わりにロイヤリティも徴集しないというシステムです。
ライセンス販売の場合、本部としては加盟店に対するサポートの必要がないので、多くのSVを抱える必要がありません。その分、身軽な態勢で望めるので、新規の業態開発に力を注ぐことができます。
一方、加盟希望者の側からすると自社にノウハウがあれば、何もロイヤリティという高いお金を払う必要もなく、ブランドだけを安価に入手できます。
本部、加盟希望者の思惑が一致した場合には双方にとってメリットがあると言えます。
一方、本部の手厚いサポートを希望する方や、頻繁なＳＶの訪問などを希望する加盟希望者には不向きなシステムだと言えます。

ライセンス販売が生まれてきた背景としては、世の中の流行の変化が激しく、一つの業態だけでは直ぐに消費者から飽きられてしまうため、次々と新業態を開発していかなければならないという事情があります。
かといって新規の業態開発となると、最終的に新市場の分析まで的確に行う必要がありますから、相当の開発費用を要します。 どうしても、資源を業態開発だけに集中させる必要があるわけです。
そういう事情から、従来フランチャイズで展開していた本部がライセンス販売に切り替えたケースもあります。 ライセンス販売が、次々と新業態が現れては消える外食業界で特に盛んなのも以上のような理由からだと想像されます。

※フランチャイズWEBリポートでは、ライセンス販売もフランチャイズに含めて掲載しています。業態開発に定評があり、ライセンス販売で事業を進めている企業には、際コーポレーション 株式会社、株式会社コロンブスのたまご
などがあります。