マクドナルド化する社会（書名）
（マクドナルドカスルシャカイ）

出版社：早稲田大学出版部
著者名：ジョージ・リッツア
定価：3500円+税
初版発行日：1999年5月25日

フランチャイズシステムは宿命的に効率化を求めるようにできています。なぜならFC本部が加盟希望者に販売しているのはフランチャイズパッケージと呼ばれるものですが、その※パッケージはビジネスの経験があまりない者（未経験者）でも、極めて短期間に技術を修得し、独立開業や起業に至ることができることを目的としたものだからです。

本来、ビジネス、商売は長年の経験や失敗の積み重ねでできあがっていくものですが、そういった経験や失敗をしなくてもいいように、極めて効率的に、合理的に作られています。

それが、フランチャイズシステムの最大の長所と言って良いかもしれません。

しかして、この著はマクドナルドに代表されるような合理化されたシステムが世の中のさまざまなところで進行しており、その危険性を指摘しています。

極めて評判が良かったようで、その後には「マクドナルド化した社会」という続編も出ました。

フランチャイズ関係の書籍というと、経営や流通関係が大半ですが、たまには視点を変えて、こういった社会学的側面からフランチャイズシステムというのを見てみるのも良いかも知れません。

※こういったビジネスのノウハウまで詰めたフランチャイズは特にビジネスフォーマット型と呼ばれています。

※類似書籍（ファスト風土化する日本）