臨店
(リンテン)
訪店とも言います。 本部から派遣されたスーパーバイザーがお店を巡回し指導することです。
臨店頻度や目的はFC本部によりさまざまです。 目的としては主として店舗状態の確認と本部からの意思伝達にあります。
また、お互いにとっての重要なコミュニケーションチャンスでもあります。
FC本部は滞りない意志疎通実現の土壌を広げるために積極的に臨店を繰り返しますし、FCオーナーにとっては疑問点や時としては不満点をぶつける絶好の機会とも言えます。
どちらにしても、チェーンの一体化を重視する本部は臨店頻度が高いようです。
見方を変えると、本部の管理体制が強く自由度が低いチェーンは臨店頻度が高く、本部はあまり干渉せず、加盟店の自由度が高いフランチャイズチェーンは臨店頻度は低いようです。
銀行業界の言葉に裁量臨店という業界用語がありますが、これなどは銀行本店が各支店の融資判断が適当であったかどうかのチェックのために支店を訪問することです。いわゆる内部監査のために訪問することが「裁量臨店」という言葉の意味ですから、臨店という言葉にはこういった監査の意味合いが強いのだろうと言えます。
テレビドラマでもブレークした「半沢直樹」シリーズでも馴染みのある言葉になりましたが、最近では「花咲舞が黙っていない」という半沢直樹の女性版ともいわれる銀行員が主役のドラマが人気ですね。(余談となりますが、原作者はどちらの作品も池井戸潤氏です。)
フランチャイズチェーンへの加盟を検討する場合には、こういった臨店頻度などにも注意しておくと、本部の体質や向かっていこうとする方向性の判断にも役立ちますから、要チェック項目の一つでしょう。
因みに、フランチャイズ発祥の地である、米国フランチャイズにおいては、本部が加盟店を訪問するというこの臨店はほとんど見られません。国土面積にして日本の25倍の広さを持つ米国では頻繁な臨店は事実上困難だからでしょう。その為、一般的に米国フランチャイズにおいては本部はあまり加盟店の営業活動に口を挟むことはないようです。
同じフランチャイズと言っても、米国と日本とでは全く別の発展をしてきました。そこには国民性の違いと同時に国土の広さも大きく影響しているようですが、そのことが臨店ということばからも推測できます。
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