フランチャイズで開業するシャトレーゼの魅力は?費用やメリット・デメリットも解説

コロナ禍があけても絶好調の大人気菓子チェーン「シャトレーゼ」。実は店舗の多くがフランチャイズであることをご存じでしょうか。1975年からフランチャイズ展開を開始し、2024年1月にはついに国内外1000店舗(海外約190店舗)を達成しています。
シャトレーゼは消費者からの人気が高いだけでなく、フランチャイズオーナーからの評判も高いため、これから新しく事業を始めたい方も参考にしてみてはどうでしょうか。今回はシャトレーゼのフランチャイズについてご紹介いたします。
1000店舗達成(24年1月)したシャトレーゼ
シャトレーゼ (Châteraisé) は、山梨県甲府市が本社の言わずとしれた洋菓子メーカーです。コロナ禍の影響も受けず成長を続け、売上は2019年3月期が662億円だったのに対し、2023年3月期は1327億円。店舗数は2019年3月期で578店だったのに対し、2024年1月には国内820店舗、海外180店舗で1000店舗に到達したと発表されました。
社名 | 株式会社シャトレーゼ |
---|---|
本社所在地 | 山梨県甲府市下曽根町3440-1 |
代表者 | 代表取締役会長:齊藤 寛 代表取締役社長:古屋 勇治 |
創業 | 昭和29年12月20日 |
設立 | 平成22年4月1日(新設分割) |
資本金 | 5,000万円 |
事業内容 | 洋菓子、和菓子、アイスクリーム、パン、飲料の製造・販売およびFC店の全国展開 |
コンビニスイーツの台頭やコロナ禍でスイーツチェーンが苦戦するなか、5年で2倍以上の売上を記録し、ついには1000店達成するなど成長著しいシャトレーゼ。まずは、そんなシャトレーゼの強みを見ていきましょう。
シャトレーゼの強み

安心安全で、美味しくコスパが良いと、消費者から人気のシャトレーゼ。ここではシャトレーゼのこだわりを紹介します。
製造から物流、販売まで全て自社で実施
シャトレーゼでは商品の食材買い付けから販売まで全てを一貫して自社で行なっています。 自社で全てまかなうことで中間マージンがいらず、商品に必要以上の費用が発生しません。そのため、競合他社に比べて非常にコスパがいいという点が最大の強みです。
日本の企業ではシャトレーゼの他にも無印良品やニトリ、UNIQLOなどが同じような経営スタイルを取っています。このような経営スタイルのことを製造小売業と呼び、コスパがいいだけでなく、迅速な商品開発も有利になります。
安全に配慮した工場
シャトレーゼでは地元の契約農家から食材を仕入れ、地元の工場で商品への加工を行ないます。シャトレーゼの工場は全国に6か所あり、工場によってISO認証を取得しています。 シャトレーゼが取得しているISOは2種類あり、「良い商品を作るためのシステムを管理する」ISO9001と、食品安全に関するISO22000です。どの工場がどの認証を得ているのかはホームページにも記載されており、食品への安心や安全の関心が高まっている現代では重要な情報と考えられます。
食材へのこだわり
シャトレーゼでは無添加、糖質カット、低アレルゲンのお菓子作りを心がけています。そのため、食品アレルギーや糖質制限がある人でも食べられるお菓子があります。 使用する食材にも強いこだわりを持っており、牛乳は八ヶ岳の牛乳、卵は契約農家から仕入れた生みたての卵、水は南アルプスの白州名水を使用しています。また、和菓子に使用している餡も自社工場で炊き上げており、徹底した自社管理のもと製造されています。
シャトレーゼのフランチャイズとは

シャトレーゼがなぜ国内外で人気となり成長を続けているか、そのこだわりを解説しました。ここからは、シャトレーゼのフランチャイズについて紹介します。
シャトレーゼのほとんどはフランチャイズ店
シャトレーゼは1000店舗以上を展開していますが、約9割がフランチャイズ店となっており多くの割合を占めています。
そのため、フランチャイズに関するノウハウが非常に豊富で、経営に関するアドバイスもこれまでの実績を活かしたものばかりです。もちろん、新規オープン前には店長への教育なども多く用意されており、開業前に不安を残すことがありません。
シャトレーゼのフランチャイズ情報
シャトレーゼのフランチャイズには3つの加盟条件があります。
①シャトレーゼの経営理念に賛同している個人、または法人であること
②反社会的勢力に属していないこと
③開業資金を用意できること
法人契約も可能なため、法人が経営するシャトレーゼも全国には多くあります。
開業に必要な費用は5種類あります。
開業資金
加盟預託金 500万円
研修費用 20万円
開業手数料 30万円
建築設備費用 4,000万円~ ※店舗形態によって異なります
開業準備費用 300万円
シャトレーゼの開業資金は4850〜6850万円ほどが相場とされています。 なお、加盟預託金はフランチャイズ契約終了後に全額無利息返還されます。
契約概要
契約期間 10年
売り場面積 35~50坪
営業時間 9時~21時
定休日 年中無休
売上金本部送金義務 なし
ロイヤリティ なし
シャトレーゼのフランチャイズのメリット・デメリット

現在、国内のスイーツチェーンでは圧倒的な実績をつくっているシャトレーゼ。そんなシャトレーゼのフランチャイズにもメリット・デメリットがあります。加盟を検討する際には、ぜひチェックしてみてください。
シャトレーゼに加盟するメリット
【メリット①】人気スイーツチェーンの商品力を活用できる
シャトレーゼの強みは、なんといってもその「商品力」です。上述した「商品へのこだわり」から生み出されるコスパの良い絶品スイーツは全国各地でファンが存在します。ケーキやアイス、焼き菓子に和菓子まで、あなたの地域に開業すれば既存のファンからの来店が見込めるでしょう。
また、新商品開発や季節限定商品のリリースによって再来店を促せるのもポイント。その高い商品力でTVなどで特集されることも多く、高い商品力がそのまま高い集客力に繋がっています。
【メリット②】豊富なノウハウを学べる
シャトレーゼは、1975年にフランチャイズ展開を開始し、現在1000店舗・年商1327億円の超実力派チェーンにまで成長させた実績があります。その実績に裏付けされたノウハウを学びながら開業し経営できるのが魅力。
開業前には他店の新店立ち上げに参加しながらのOJTも含め、独自の研修制度があります。さらにオープン時には本部のスタッフが常駐しアルバイトの研修などもフォローしてくれます。
【メリット③】ロイヤリティがない
シャトレーゼは、豊富なノウハウに基づいた充実したサポートや、本部主導の商品開発・広告戦略があるのに、ロイヤリティを支払う必要がありません。
通常、飲食店のロイヤリティは売上の3〜8%ほど。固定制の場合は2〜6万円/月が一般ですが、そのロイヤリティが一切不要ということは、経営を行なうなかで大きな魅力となるでしょう。
シャトレーゼに加盟するデメリット
【デメリット①】まとまった額の開業費用を用意する必要がある
シャトレーゼの出店戦略は、郊外立地の大型店舗が基本です。そのため、開業費用は4850〜6850万円ほどと、他のフランチャイズチェーンとくらべると高めとなっています。もちろん、その分の売上は見込めますが、資金を準備するのに苦労することもあるでしょう。
【デメリット②】物件確保が難しい
シャトレーゼの店舗を見たことがある人は分かると思いますが、スイーツ店にしては大型でかつ、駐車場も広い店舗が多いのが特徴です。集客が見込めそうな広い土地を探すのには苦労する可能性があります。加盟検討が進んでも物件の候補が見つからなくて開業が遅れるケースもありえます。
しかし、本部から優良物件の紹介もあり、立地条件など事前に本部に相談しておくことで、物件の問題を解消できることもあるでしょう。
【デメリット③】人材の管理が大変
シャトレーゼでは、1店舗あたり約20名のパート・アルバイトを雇用しています。人手不足が叫ばれて久しい昨今。人材確保に苦労することもあるでしょう。
しかし、スイーツ店はいつの時代も人気の職場。本部は採用に関してもノウハウを持っているので適切なサポートやアドバイスを実施してくれるでしょう。
シャトレーゼは今後も期待

シャトレーゼは増店・増収を続けその勢いはとどまるところを知りません。また、プレミアムブランドの「YATSUDOKI」も新たに展開をはじめ、これから更なる店舗数拡大が考えられます。
フランチャイズWEBリポートでは、シャトレーゼ以外のスイーツ系フランチャイズも紹介しています。「シャトレーゼほどの大型店は考えられない、人手も削減して経営したい。」という方はぜひチェックしてみてください。
[PR]スイーツビジネス特集