「ワンハンドフード」に注目!片手で食べられるNEW食文化でビジネスチャンスを掴め!

フランチャイズWEBリポート編集部 |2023年08月16日 公開 (2023年08月17日 最終更新)
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昨今話題になっている、「ワンハンドフード(ワンハンドグルメ)」をご存じでしょうか。片手で食べられる手軽さに加え、近年では見た目の可愛さ・ユニークさなどが話題となり新たな食のブームになっています。

とくに観光地や商店街などでは、食べ歩き需要が高まっており、ニーズを捉えたテイクアウトフードとして、飲食ビジネスのチャンスにつながるのではないかと関心を寄せられています。この記事では、「ワンハンドフード」がどのようなものか、ビジネスの魅力とあわせて解説します。飲食ビジネスに興味がある方はぜひ参考にしてください。

「ワンハンドフード」ブームの背景

まずはワンハンドフードがどのようなものか、ブームの背景と共に解説します。

ワンハンドフードは?

ワンハンドフードは名前のとおり、片手で食べられる食品のことです。おにぎりやサンドイッチがこれまでは主流でしたが、最近はおにぎらず、フルーツサンドなどビジュアルにもこだわったさまざまな進化系ワンハンドフードが誕生しています。

とくに、フルーツサンドは専門店ができたりコンビニスイーツの売り上げ上位に入ったりと、一大ブームを巻き起こしました。

ワンハンドフードが注目されている理由

ワンハンドフードが注目された理由には、何よりもその手軽さにあります。片手で持って食べることができ、小さな子供から大人まで幅広い層に食べやすくなっています。手を汚さずに食べられることだけでなく、歩きながら、仕事や勉強をしながらなど、忙しくても簡単に食べられるような便利さも現代人のニーズに合っていると言えるでしょう。

2020年4月に発表された「若者の朝食と健康に関する意識調査」によると、ワンハンドフードは片手で持って撮影しやすいので、SNSでの拡散力も相まって爆発的人気を見せました。

アジアの屋台グルメの影響も

近年は若い世代を中心に韓流ブームが再来しました。このことをきっかけに、これまで日本にはなかったチーズハットグやフルーツ飴などを始めとした、海外のワンハンドフードにも注目が集まるようになりました

韓国をはじめとするアジア諸国では、文化的に屋台が多く、串に刺したもの、巻物など、テイクアウトで気軽に食べられる食品が豊富にあります。海外のワンハンドフードは、SNS映えするものが多いところも若者世代とマッチしやすく、多くのブームを巻き起こしました。

今注目のワンハンドフードは?

続いて、最近注目度が急上昇したワンハンドフードを3つご紹介します。

進化したワンハンドフードの紹介

片手で食べられるミルフィーユ

焼きたてミルフィーユ専門店「GARIGUETTE-ガリゲット-」では片手で持って食べられるミルフィーユ「mille presse–ミルプレッセ-」を提供しています。
特注のプレスマシンで焼き上げた薄いパイ生地でフルーツやクリームを挟んでおり、丸い形をしているのが特徴で、崩れやすく食べにくいとされていた「ミルフィーユ」が片手できれいに食べられるということで話題になっています

うなぎの焼きおにぎり

古くから日本で愛されているうなぎも、「浅草うなな」によってワンハンドフードの焼きおにぎりになりました。使用するうなぎは国産にこだわり、炭火で焼くことで香ばしい香りが広がります。うなぎは高級食材ですが、浅草うななの焼きおにぎりは1個600円と、手ごろな価格が魅力です
焼きおにぎり以外にも、肝串も500円とリーズナブルな価格で、手軽にうなぎを楽しめると好評です。

串に刺さったスライダー・ハンバーガー

川越市の新たな名物として知名度を高めつつあるのが「Mrs.hamburger(ミセス ハンバーガー)」のスライダーバーガーです。スライダーバーガーとは、アメリカで誕生したミニチュアのハンバーガーです。通常のハンバーガーの3分の1程度の小ささで、Mrs.hamburgerではポテトと一緒に串に刺さった状態でカップに入っており、手軽にハンバーガーを楽しむことができます。
バンズは埼玉県産小麦粉、パティは仙台牛使用と、生産地にもこだわっています。

ワンハンドフードを提供するテイクアウト専門店を開業するメリット

さまざまなワンハンドフードがブームを起こしていることからも、ワンハンドフードを提供するテイクアウト専門店にはビジネスチャンスがあるといえるでしょう。
こちらでは、開業のメリットについて説明します。

テイクアウト需要の増加

2020年以降、世界的に新型コロナウイルスが蔓延したことで、飲食業界はさまざまな変化を強いられました。外食しにくい状態が続いたことで、テイクアウトはニーズが高まり、多くのテイクアウト専門店が誕生しました。

また、矢野経済研究所の外食市場に関する調査(2022年)によると、コロナにより大きく落ち込んだ外食市場規模はテイクアウト・デリバリー営業の好調や店内飲食の増加により、2021年度より徐々に回復に向かっています。

さらに、株式会社SHIBUYA109エンタテイメントが調査した「Z世代の旅行・おでかけに関する意識調査」によると、Z世代では「食べ歩き」に、以前よりもお金をかけて楽しむ人が増えていることがわかりました。さらに、コロナを機に、国内の近場を旅するスタイルが定着しているようです。

現在は、コロナ収束の兆しで消費モチベーションがあがっており、旅行などと合わせたテイクアウト需要を取り込むチャンスでもあると言えるでしょう。

アフターコロナでインバウンド需要拡大が期待できる

現在、移動の制限がなくなったことで各地の観光スポットには再び人が集まりつつあります。観光地の食べ歩きは旅の醍醐味でもあり、定番の楽しみ方です。手軽に食べられるテイクアウトグルメのなかでもワンハンドフードは食べ歩きに最適で、とくにニーズがあります

また、購入のしやすさからも日本人だけでなく外国人観光客にも人気があり、特産物を使ったものや、限定メニューは大きな売り上げにつながるようです。

テイクアウト専門店を開業するメリット

テイクアウト専門店は、飲食用のスペースが不要なので、一般的な飲食店に比べて小スペースでの開業が可能です。そのため、物件の取得費用や家賃を抑えることができます

また、商品提供や注文の受注、会計などが同じ場所でできるので、一般的な飲食店に比べて人員も少なく経営できます。飲食店経営では人件費を含むランニングコストの高さがネックとされていますが、テイクアウト専門店であればコストを抑えた経営がしやすいでしょう。

ワンハンドフードビジネスを成功させるためのポイント

ワンハンドフードは手軽に食べられること以外にも、見た目や食べたときの驚きといった感動体験があります。そのため、なんらかのインパクトが与えられるような工夫が成功の秘訣と言っても過言ではありません。コロナ禍によって落ち込んだ飲食業界は現在、回復傾向にありますが、なかでもテイクアウトビジネスは現在も高いニーズがあり、アイデアしだいで爆発的人気を獲得できるチャンスがあります。

新たなビジネスを考えるのであれば、ぜひ話題のワンハンドフードをチェックして、参考にしてみてはいかがでしょうか。

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