新型コロナで進むオンライン化、変わるビジネスとフランチャイズの関係とは?(vol.23)

フランチャイズWEBリポート編集部 |2020年05月02日 公開 (2024年07月29日 最終更新)
フランチャイズWEBリポートのフランチャイズに加盟されたオーナーの写真

どうも、オフィスの騒がしさが恋しいウェウリポ編集部の浅野です。現在世界各国で猛威を奮っている新型コロナウイルス感染症への対策が広がり、企業によっては時短や休業を実施していたり、お勤めの方であれば在宅勤務などに移行している方も少なくないのではないでしょうか。

かくいうウェブリポ編集部も前回お伝えしたように、リモートワークに突入し早2ヶ月。外での取材活動も思うように動けない日々を過ごしています。そんなコロナの影響は、日々ウェブリポで紹介しているフランチャイズチェーンも例外ではなく様々な対応に迫られています。

そこで今回は、毎月お送りしているウェブリポ活動記録の号外として、新型コロナウイルスのフランチャイズ業界への影響について探っていきたいと思います。 通常号でまとめている見逃し情報はFacebookLINEのウェブリポ公式アカウントで振り返れますので、こちらもチェックしてみてください!

不要不急で変化を求められる街のビジネス

安倍晋三首相による「緊急事態宣言」の発令で、一段と強みを増した自粛要請。 不要不急の外出や、特定業種への休業要請、さらには人が集まることをさけるために自主的に休業を選択する企業もあるなど、かねて賑わいを見せていた歓楽街や商業施設などは閑散。数ヶ月前では考えられなかった光景が取り沙汰されるなど、この社会の変化に様々な業種業態で生き残るための対応や変化に迫られていると言えるでしょう。

もっとも身近な飲食業界のなかでも、アルコールを提供する居酒屋を始めとする外食業では、外出自粛や営業制限などを受け大きな影響を受けています。そうした対策としてランチ営業や、業態転換、いままで店内利用が中心だった飲食店も、テイクアウトやUberEatsなどを導入しデリバリーを開始するなど対策を講じる店舗は少なくありません。

こうした動きはフランチャイズチェーンも例外ではなく、牛カツ専門店の「牛カツ京都勝牛」ではテイクアウトメニューを強化しています。一方では、なかには個食を打ち出していた焼肉ライクなどのように営業時間こそ短縮しているものの、3密を回避した形で営業しているチェーンも見受けられたり、同じ飲食でも、テイクアウトやデリバリー事業を軸としている中食チェーンでは需要が拡大しているチェーンもあるようです。

次に小売りですが、百貨店や大型商業施設などが人の混雑を回避するために営業自粛を選択している一方で、日用品など生活必需品を販売するスーパーマーケットやドラッグストア、そして小売業の代表的なフランチャイズであるコンビニなどでは、レジにビニールカーテンを設置したり、レジに並ぶ際の立ち位置を表示し、1m以上の間隔(ソーシャルディスタンス)を確保するなど、さまざまな営業継続のための工夫で3密を避けられるような対策が行われています。

店舗ビジネスは、営業を続けるために3密を避けている

こうした光景は皆さん目にしているのではないでしょうか。多くのお店が休業や時短営業を行っている現状では、あらためてコンビニがあってよかったと思う場面がたくさんあると思います。

続いて、学校の臨時休校によって大きな変化を見せているのが教育分野。学校再開の目処が立っていない今、子供が長期間勉強から離れてしまうことが不安視されていることから、一部の大学や高校ではZOOMなどを活用したオンライン授業が取り入れるなど、教育現場のIT活用が急速に進んでいます。

こうした流れを受け、塾チェーンの「個別指導Wam」「城南コベッツ」などでは映像授業やアプリでできる演習問題だけでなく、ビデオ通話で講師と会話できるオンライン家庭教師など、自宅でパソコンやタブレットを使って勉強できるオンライン学習を提供。3密回避を強みとするFC塾に注目が集まっています。今後もオンライン授業が学習塾のトレンドとして続きそうです。

その他、ハウスクリーニングの「おそうじ本舗」ビルメンテナンスの「カバーオール」といった清掃事業では「空間除菌」を打ち出すなど、安心を売るサービスなども提供されています。

このように新型コロナウイルスが日常を大きく一変させ、企業にも大きな影響を与えていますが、どこも現状を嘆くのではなく、それぞれが今できることを精一杯やっていこうという姿勢が伺えますね。

進むオンライン化で、自宅でも事業検討が容易に

個人・法人問わず、現状の働き方に対する不安や、変化のチャンスを狙って新規事業や事業投資を検討されている方につきまとうのが、新型コロナウイルスへの不安。こうした不安を解消するための動きが、フランチャイズの加盟募集の現場でも広まっています。

従来は加盟検討者との面談を重視しているフランチャイズ本部が多いことから、集団や対面式での事業説明会が一般的でしたが、密閉・密集・密接の「3つの密」を避けるために形式を変更しているところが増えているようです。

先日ウェブリポに掲載しているフランチャイズ本部に新型コロナ対策のアンケートをお願いしたところ、電話面談やWEB面談などパソコンやタブレット、スマートフォンがあれば自宅から参加できるような「オンラインの説明会」を開催していたり、通常は複数組で利用するような広い空間で1対1の個別面談を行なっていたり、契約時にも対面しなくていいように電子契約を導入したりとさまざまな対策がとられています。また、直接面談は新型コロナの終息が見えてからというような、柔軟な姿勢をとっているという本部の声も。

WEB面談と聞くとよくわからないけど難しそう・・と苦手意識を持っている方もいるかもしれませんが、新型コロナウイルスをきっかけにオンライン飲み会、オンライン帰省などさまざまな「オンライン〇〇」が増えてきているので、一度挑戦してみるのもいいかと思います。自宅にいながら無料で気軽に気になるビジネスの話しを聞くことができます。

いつまで続くのが予測ができない新型コロナウイルスの渦中で、収束を待って立ち止まっているわけにはいきません。コロナが完全に終息するいわゆるアフターコロナの前には、新型コロナウイルスと共に生きていかなければいけない「withコロナ(ウィズコロナ)」の時期があります。独立開業・新規事業のために今できることを、今できる形として「オンライン事業説明会」に参加してみてはいかがでしょうか?

大切なのは今できることを考えること

新型コロナウイルスの影響は、法人や個人事業主など、事業を営む方にとって新規事業や事業多角化を改めて検討するきっかけとなるでしょう。そしてお勤めの方は例年であれば4月末から大型連休になりますが、不要不急の外出を控えるように注意喚起されているため、自宅で過ごすという方が多いのではないでしょうか。

変化が不可避な今、情報収集や準備を進めておかなければ手遅れになってしまいます。今のうちに情報収集や独立開業・新規事業の準備をしておくことで、新型コロナウイルスが収束したあとの「アフターコロナ」の世界で、いち早く自分が望むことを実現するために未来に備えて今できることをやっておきましょう!

ということで、この機会にウェブリポ編集部の取り組みから、4月中に公開したフランチャイズ本部の取材記事をいくつかピックアップさせていただきました。(新型コロナウイルスの影響が深刻化する直前の2月~3月にかけて取材した記事になりますので、現在の状況と異なる場合がございます)

時代時代で変化はありますが、どのようなビジネスの、どのような点に、どのような価値を見出したのか。またどうして、フランチャイズで全国に広めていきたいと考えたのか、など取材を通じて見えたことなどを取材記事として紹介しています。是非参考にしてみてください。

また「情報収集といっても何を探せばいいか分からない・・」という方は、ウェブリポのLINE公式アカウントや、Facebookページで随時最新情報をお届けしていますので、そちらをチェックしてみてください。

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