コロナ禍で独立開業・新規事業検討はどう変化? 2020年5月の意識調査結果(ウェブリポ特別企画)

フランチャイズWEBリポート編集部 |2020年05月28日 公開 (2024年07月29日 最終更新)
フランチャイズWEBリポートのフランチャイズに加盟されたオーナーの写真

こんにちは、全国の緊急事態宣言が解除されましたが、まだまだリモートワーク継続中のウェブリポ編集部の浅野です。

さて、宣言解除を受け経済活動再開に向け動き始めた日本ですが、少しずつ日常生活が戻ってくるのではという期待とともに、第二波への懸念もあり、まだまだ気が抜けない日々が続くという見方は少なくありません。フランチャイズビジネスを紹介するウェブリポ編集部が気になるのは、世界的な新型コロナ感染拡大の影響を受けて独立開業や新規事業検討をしていた方にどういった変化があったのかという点。

前回は新型コロナで進むオンライン化とビジネスの関係についてまとめましたが、今回は前回に続き特別号として、ウェブリポが独自に実施している意識調査アンケートの一次結果101回答の結果をご紹介していきます。ウィズコロナ、アフターコロナ時代の働き方にお役立てください。

新型コロナの影響と、独立開業・新規事業検討アンケートについて

皆さんもご承知の通り、新型コロナウイルスの社会への影響は日常生活以外の面でも大変大きく、自粛要請による経済活動の制限は既存社会のモデルを根底から揺るがすものです。地域差や業態により違いこそありますが、大企業から中小企業・そして個人事業主(フリーランス)に至る多くの事業者に、資金繰りなどをはじめ様々な影響が出ています。

こうした実情を受け、早急な会社の立て直しを図るために新規事業を模索している法人の方もいるでしょう。また独立を覚悟はしていたものの、新型コロナの経済への影響を目の当たりにして「事業者は大変そうだ」と考えた方もいるのではないでしょう。

そしてその反対に、いま会社員として企業に雇用されている方のなかには、務めている会社がこの先も安泰か、いまの働き方がベストなのか、そういう考えを持つ機会になったという人も少なくないでしょう。

そんな働き方や、新規事業開業に対する意識の変化を調査するべく、フランチャイズビジネスまたは何らかの新規事業の検討している『フランチャイズWEBリポート(ウェブリポ)』の利用者を対象に、アンケートを実施(6/6まで二次回答を募集中)。特定警戒13都道府県を除いた地域での緊急事態宣言が解除された直後5月16日までの一次回答の結果を見ていきましょう。

アンケートの調査概要

調査方法 インターネット上でのアンケート調査
調査対象 フランチャイズWEBリポートを利用している独立開業や新規事業検討者101名
調査実施日 一次回答締め切り:2020年5月1日~5月16日(二次回答締め切りは2020年6月6日まで)
個人で独立開業を検討している方がわずかに多いながらも、法人個人の割合はほぼ半分ずつ
アンケート回答者の法人と個人の割合

アンケートの回答を発表する前に、まずはどのような方がご回答いただいたのかご紹介します。5月1日~5月16日の約2週間で100名を超える方々のご協力いただきました。その回答者属性の内訳は、個人で独立開業を検討している方がわずかに多いながらも、法人個人の割合はほぼ半分ずつとなりました。

独立や新規事業への意識に変化はありましたか?

全体の80%以上が、新型コロナウイルスの影響が終息をみせないなかでも「引き続き独立・新規事業を検討している」
新型コロナウイルスの影響で独立や新規事業への意識変化の有無

全体の80%以上が、新型コロナウイルスの影響が終息をみせないなかでも「引き続き独立・新規事業を検討している」という回答が寄せられました。既存事業の存続の不安でやむなく事業多角化に迫られていたり、変化をチャンスと捉えているなど、さまざま検討継続の理由が寄せられました。

「変わらず/やや慎重に検討」の理由

・勤め先の存続など将来に不安を感じたため
・FC本部が本気になって話を聞いてくれる
・自営業の大変さ責任の重さを感じやや慎重に

「積極的に検討」の理由

・融資が出やすい、人材流出がある
・優良物件、テナントが出てくるチャンス
・多角化経営の必要性を感じる

「見送った/見送り検討」の理由

・見通しが立つまでは動かない事にした
・検討していた業種が今回のコロナで打撃を受けた
・先行きが不透明

フランチャイズビジネスを紹介しているメディアが実施するアンケートということで、回答者はもともと独立開業や新規事業を考えていた方なので多少のバイアスはかかっているものの、回答結果はノンフィクション。不安や心配で未来のことを考えられないなどの理由で、独立開業・新規事業の検討者が減っているのではないか?と予測していたウェブリポ編集部からすると予想外の結果になりました。

『新規事業の検討を見送った』という回答がある一方で、休業・廃業・撤退を余儀なくされる事業者が増えることで、その後のテナントや物件などの流通に期待しているという回答があるなど、新型コロナウイルスが流行する以前と、全く同じ世の中には戻らないからこその変化をチャンスとみているという回答もみられました。

いま検討している業種業態は?(複数回答可)

サービス業や飲食業に票が集まった
検討者が考えている業種業態

外出自粛や3密回避でサービス業や飲食業は大きく影響をうけていますが、それでも検討者が一番多かったのが、コインランドリーやレンタカー事業などが含まれる【サービス業】です。サービス業の中には低投資で開業できたり、従業員を雇わず1人開業・無店舗開業できる技術職だったりと小さく始められるスモールビジネスもあるので、なるべくリスクを抑えて開業したいという方にとって狙い目なのかもしれません。

次いで【飲食業(外食)】や宅配・テイクアウトの【中食(なかしょく)業】にも票が集まりました。今現在、店内を利用する外食は厳しい状況でもありますが、もともと検討者が多い業種であることや、検討継続者の回答にもあったようにこれから空きが出てくるテナントや人材を狙っていたりと、変化をチャンスと見ているということでしょうか。

今回はアンケート回答者が検討している業態を紹介していますが、ウェブリポ利用者が注目しているフランチャイズビジネスは、毎週更新の「人気FCビジネスランキング」でチェックできるので、是非参考にしてみてください。

開業予定時期はいつごろですか?(事業検討を継続と回答した方のみ)

1年以内の開業が半数を占めたが、コロナ終息後の開業予定という回答も目立った
検討者が考えている開業予定時期

新規開業の検討を続けている方に、開業予定時期を聞いたところ「コロナ終息もしくは終息の目処が出てから」という回答が最多票となりました。検討を続けているとはいえ、まだまだ新型コロナの影響による変化が予測しきれない現段階では、慎重に検討している方も多いようです。

しかしその一方で、1年以内の開業を検討しているという方が半数以上を占めることも明らかになりました。既存事業の収益が不安定になっていたり、会社員として勤めている企業への不安から、早めに事業多角化・独立を目指しているのかもしれませんね。

このアンケートの他の問などについては、6月6日まで受け付けている二次回答の締め切り後にご紹介いたします。まだ回答していないという方がいましたら是非回答のご協力をお願いいたします。回答者の中から抽選で100名様にウェブリポ発刊の最新『フランチャイズマガジン2020』をプレゼントいたします。下記URLよりアンケート回答ページへお進みください。

アフターコロナに向けて今できる準備を

アンケート結果はいかがでしたか?新型コロナウイルスにより、さまざまなビジネスに影響がでていることから、「事業検討を見送った」という回答もありましたが、独立開業・新規事業は引き続き検討を続けているという回答が多くを占めました。

開業時期に関しては、「1年以内の開業を考えている」という方が半数以上を占めていたりと、比較的早い開業を想定していることも分かりました。その一方で「コロナ終息もしくは終息の目処が立ってから」という回答も目立ったことから、現段階からコロナ終息後のアフターコロナに向けて準備をしている方が多いことも伺えます。

緊急事態宣言は解除されましたが、生活や働き方などはコロナ以前と同じとはいかないでしょう。ここから先、どのように世界が変化していくのか明確に未来を読むことは簡単ではありません。事業者または事業を検討している方は、今後起こる変化に柔軟に対応できるように、今できることをしっかりとやっていきましょう。

自宅に居ながら事業検討できるオンライン説明会

フランチャイズ加盟を検討している方にとって、本部担当者から直接話しを聞ける事業説明会は情報収取の手段のひとつでしたが、やはり今は集団や対面式での説明会には参加しにくいでしょう。

そこで、密閉・密集・密接の「3つの密」を避けた「オンライン事業説明会」を実施するフランチャイズ本部が増えています。

オンライン事業説明会には、お手元のパソコンやタブレット、スマートフォンがあれば電話面談やWEB面談に参加できます。いままで参加のハードルが高くて説明会に行けなかったという方も、自宅から気軽にFC本部の話を聞くことができるので、一度参加してみてはいかがでしょうか?参加は無料です。

秋開催が発表されたフランチャイズショー2020

新型コロナウイルスの影響で、今春幕張メッセでの開催が中止になった日本最大のフランチャイズの祭典『フランチャイズ・ショー2020』の代替の展示会として、日本経済新聞社主催で「フランチャイズ・ショー2020 秋」の開催(2020年9月29日~30日)が発表されています!

東京・池袋サンシャインシティに場所を移しての開催となりますが、リアルで140近くのフランチャイズブランドを一気に比較できる機会なので、事業検討しているなら一度は行ってみるべきイベントでしょう。経済活動が再スタートする段階で、いち早く開業できるように準備しておきましょう。
※開催情報は2020年5月末時点のものになります。

FCオーナーやFC本部の取材記事で学ぼう

ウェブリポではフランチャイズ情報はもちろん、フランチャイズを利用しない場合であっても独立開業・新規事業を立ち上げる際に役立つ情報を提供しています。どんなビジネスをやろうか迷っているという方は、フランチャイズオーナーやフランチャイズ本部に取材した記事なども参考になりますので、この機会にチェックしてみてください。

今回は、ウェブリポ編集部の5月の取り組みから、フランチャイズ加盟オーナーの取材記事をピックアップさせていただきました。(※新型コロナウイルスの影響が深刻化する直前の2月~3月にかけて取材した記事になりますので、現在の状況と異なる場合がございます)

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