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2015-10-05 専門家が語る。フランチャイズ・独立開業コラム
株式会社パワフルブレーンズ 代表取締役社長
西山 公人 |
成功率が高いフランチャイズを見極める4つの方法
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このコラムのポイント
FC(フランチャイズ)加盟者となり独立して成功するためにおさえたいポイントが4つにまとまっています。経営者としての知識や経験がなくても、FC本部のノウハウ・サポートが受けられるフランチャイズですが、他社と差別化がはかれているサービスか?というのもひとつの大きなポイントですので詳細をチェックしてみてくださいね。
フランチャイズWEBリポート編集部
はじめに
弊社がフランチャイズビジネスに携わっている中で、本当に投資に見合う事業展開が見込めるのか、また事業として中長期的に取り組むことができるのかなど、実際にFCで独立したい方が意思決定をするには、具体的な物差しが必要です。
そこで私が代表を務めるパワフルブレーンズでは、フランチャイズ本部とお仕事を進めて行く上で、成功率の高いフランチャイズ事業かどうかを見極めるために、以下の4つの視点を意識して業態の精査を進めております。
個人で加盟される方も、会社として新規事業の一環として加盟される方も。皆様がフランチャイズ加盟での契約を検討される際のご参考になれば幸いです。
1)市場性
2)差別化されたノウハウ(参入障壁)
3)投資回収期間
4)直営店の実績
1.市場性
フランチャイズに限らず、事業が大きく成長していくには、その背景となる市場性が必要になります。
フランチャイズチェーンと言えば、コンビニのイメージが強いかもしれませんが、その他のビジネスとして例えば、人口構造の推移をみれば高齢者向けの事業が拡大していくでしょうし、ネットワークインフラの状況を見れば、数年前まではあり得なかった動画コンテンツを配信する教育事業などが拡大していくと思われます。
今、加盟契約を検討しているフランチャイズ事業について、まずは「市場性」の確認が第一歩 になります。このあたりの情報は、国のHPに統計情報として掲載されている場合が多いの で、まずは気軽にご自身で調べてみると良いと思います。
2.差別化されたノウハウ(参入障壁)
市場性を確認したら、次は加盟を検討しているフランチャイズ事業が「差別化されたノウハウ(参入障壁)」を持っているかどうかしっかりと見極める必要があります。
市場性があり直営店も儲かっているからといって気軽に加盟をしてしまうと、あっという間に似たようなフランチャイズ事業が次々と出てきてしまって、開業後わずか数年で全く儲からなくなるということは良くあります。
他社に真似されないサービスになっているのか、事業の中心にある「ノウハウ」について、経営していく上で精査をする必要があります。
3.投資回収期間
高度成長期のように、経済が拡大しているときには、一生懸命まじめに頑張れば事業は継続できました。ところが成長が止まり、成熟した経済状態においては、いかにして早く投資を回収するかが大事なポイントになってきます。
初期投資の金額ばかりを気にするのではなく、投資した資金を何ヶ月で回収できるのかという視点を持って、フランチャイズの加盟事業を検討する必要があります。
4.直営店の実績
フランチャイズの資料を請求すると「モデル収支」という項目で想定売上や想定利益が記載されていることが多いです。
フランチャイズ加盟を検討する際には、まずは「モデル収支」で比較検討されるのも良いのですが、実際に加盟の意思決定をする際には、フランチャイズ本部の直営店の実績を開示してもらうように依頼する必要があります。
また可能であれば、他のフランチャイズ店舗の実績も開示してもらえればベストです。
事業は机上の空論ではありません。実際に運営してきた結果(実績)について、きちんと確認をしておく必要があります。
終わりに
皆様もフランチャイズ加盟を検討する際には、是非、上記の視点をご参考にして頂ければ幸いです。また、先輩加盟店の話を聞くのも加盟検討をする上で参考になることかと思います。加盟店事例についてはフランチャイズWEBリポートにも「オーナーの声」というコンテンツがあるようです。
最後までお読みいただき、有難うございました。