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2015-10-30 専門家が語る。フランチャイズ・独立開業コラム
株式会社パワフルブレーンズ 代表取締役社長
西山 公人 |
飲食フランチャイズへの加盟検討時の注意点
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このコラムのポイント
このコラムでは飲食フランチャイズを検討されている方にぜひ考えていただきたいポイントが、わかりやすくまとめられています。「ビジネス」として、飲食フランチャイズへの加盟を検討するヒントになるはずです。
フランチャイズWEBリポート編集部
はじめに
前回は、フランチャイズ全般についての見極めのポイントをご紹介させて頂きました。今回は、特に「飲食」フランチャイズへの加盟を検討される際の注意点についてご説明いたします。
弊社では成功確率の高いフランチャイズ業態かどうかについて、
1)市場性
2)差別化されたノウハウ(参入障壁)
3)投資回収期間
4)直営店の実績
の4つの視点からビジネスの確認をしています。
飲食フランチャイズに加盟するときにおさせておきたいポイント
これは飲食でも介護でも教育でも物販でも大きく変わることは無いのですが、特に「飲食」のフランチャイズへの加盟を検討されるにあたっては、
★「自分の好みとビジネスは別」
という視点を持っておく必要があります。
事業に成功した起業家の方が、自分の好みに応じたお店をつくったりします。とても素敵な一軒家型隠れ家レストランとか内装にものすごくこだわったイタリアンレストランなど、起業家本人の好みを100%反映したお店をつくられることがあります。
しかしながら、このような背景でつくられたお店で、うまくいっているところというのはあまり聞いたことがありません。オープン当初は、有名人が来店されたり、メディアで取り上げられたりして繁盛するのですが、如何せん「ビジネス」として長続きがしません。
当然ですよね。
ビジネスで出店するのであれば、あらゆる工夫をして初期投資を極限まで抑えるでしょうし、オープン後もお客様が継続的に来てくれるような販促手法を編み出し、毎月コツコツと利益を出していくことによって継続してきます。
自分の「好み」だけでうまくいくはずがありません。
「飲食」フランチャイズへの加盟の場合も同様です。ついつい我々は自分の好みの「味」や「雰囲気」にこだわってしまって、「ビジネス」的な視点が欠落してしまうことがあります。
「ここのラーメンの味が大好きだから、フランチャイズに加盟しよう」というのは、事業としてフランチャイズに加盟をして、中長期的に経営をしていくには、むしろマイナスの視点になってしまいます。
極論をすれば、我々フランチャイズへの加盟を検討している者にとっては、自分が投資をした資金をできるだけ早期に回収して、ビジネスとして長続きする「業態」が良い業態であって、味が美味しいとか自分の好みとかは二の次であるべきだと思っています。
美味しいお店が儲かっていますか?キレイなお店が儲かっていますか?
ビジネスはシビアです。儲かっている店には儲かっている理由があります。
やはり、
1)市場性
2)差別化されたノウハウ(参入障壁)
3)投資回収期間
4)直営店の実績
の視点から「業態」をチェックして、何故儲かっているのかという「成功要因」をきちんと確認して、「ビジネス」として、フランチャイズへの加盟を検討されると良いと思います。
今回も、最後までお読みいただき、有難うございました。