ゴーイングコンサーン（going concern）
（ゴーイングコンサーン）

「創業は易く守成は難し」という言葉があります。事業を始めるのはたやすいが、それを継続していくことはより難しいという意味です。始めることは簡単だが、続けることは難しいというのは、誰しも理解できることだと思われます。

ゴーイングコンサーンとは継続企業の前提と訳しますが、企業会計において企業体が未来永劫にわたって継続していくことを前提として監査を行っていくということを意味します。つまり、企業というのは、特に上場企業というのは継続することが前提であり、継続していかなければならないということを表しています。

しかし、これは何も上場企業に限ったものではないでしょう。企業というのは継続し、発展し、雇用を確保し続け、利益を上げ、社会に貢献していかなければなりません。景気の動向に左右されることはあっても、懸命に努力し倒産や破綻は避けねばなりません。

ましてや、放漫経営や、経営者の私利私欲による破綻はあってはならないものです。

ゴーイングコンサーンは特に上場企業に求められますが、フランチャイズ本部に対しては、より厳格に求められるべきでしょう。フランチャイズチェーンの中心にいるのが、フランチャイズ本部です。その本部が破綻してしまうと、チェーンは全くのバラバラになってしまいます。

「創業は易く守成は難し」。フランチャイズ本部においては、守成はなお難し、故に安易なフランチャイズ本部創業は厳に慎むべきでしょう。

ひとたび創業したれば、いかな理由があろうとも存続し続けねばなりません。