高齢者向け宅配弁当で開業するならフランチャイズ！メリットやおすすめの企業を紹介

まずは高齢者向け宅配弁当サービスがどのようなビジネスなのか、普及した背景とあわせて紹介します。

高齢者向け宅配弁当（高齢者配食）とは、料理をすることが困難な高齢者に栄養バランスのとれた食事を配達するサービスです。高齢者の健康維持のための栄養管理を行ない、福祉の増進を図ることが目的となっています。通常の食事に加えて、噛む力や飲み込む力が弱っていたり、消化が難しかったりする方向けにムース食を提供できるほか、人工透析治療中の方には透析食を提供することも可能。このように、利用する方の希望や病状に合わせて食事を提供するのが「高齢者向け宅配弁当サービス」なのです。

高齢者向け宅配弁当が広まった背景として、高齢者人口が年々増加していることが大きな要因として挙げられます。総務省の統計によれば、総人口に占める高齢者人口の割合は2022年には29.0％になり、約3人に1人が65歳以上の高齢者という状況です。高齢者のなかには買い物や移動が困難な方も多いため、食事を自宅まで配達してもらえる高齢者向け宅配弁当サービスの需要が伸びていると考えられます。

さらに、近年は配食だけでなく「見守りサービス」としての需要も向上しており、全国的な社会問題となっている「高齢者の社会的孤立」を解消し、健康と安全を提供するサービスとして注目を集めています。

高齢者向け宅配弁当サービスは、独立や開業を目指す方に非常に魅力的なビジネスモデルです。以下では、開業検討者から見た高齢者向け宅配弁当サービスのメリットを紹介します。

高齢者向け宅配弁当サービスは、利用者の数が収益に直接影響する「ストック型」のビジネスモデルです。ほとんどの利用者が定期利用となるため、契約が取れれば毎月安定した売上が見込めます。また、個人契約に加えて介護施設などと契約を結べれば、より安定した収益になります。

高齢者向け宅配弁当サービスは、高齢者の健康的な生活を支える事業であり、地域や社会に貢献することができます。先述した見守りサービスとしての側面から高齢者の社会的な孤立を防げるほか、食事の栄養バランスを改善し健康寿命を延ばしたり、それによって医療費の削減に貢献したりもできます。

高齢者向け宅配弁当サービスには、1人でも開業できるというのもメリットの1つ。事業がある程度軌道に乗ってからスタッフを雇用できるため、低リスクで開業できます。また、高齢者向け宅配弁当サービスは配達事業であるため、商圏人口がある地域であれば店舗の立地に売上があまり左右されず、他事業に比べて家賃などの費用を削減できます。

高齢者向け宅配弁当サービスの開業には参入障壁や不安点がいくつかあります。

たとえば、高齢者向け宅配弁当サービスは利用者の方の健康を維持するために栄養バランスに配慮したメニューを考えなければなりません。そのため、メニューの考案には栄養に関する専門知識が必要となります。また、安定して食材を仕入れるのが大変なのも不安点の1つ。マーケティングや経営なども、慣れていないと難しく感じるでしょう。

フランチャイズで高齢者向け宅配弁当サービスを開業すれば、栄養バランスを考えたメニューがあらかじめ決まっているだけでなく、フランチャイズ本部が定期的に新メニューを開発してくれます。また、セントラルキッチンから調理済みの食材や弁当が届く場合が多いため、自ら食材を調達・調理する必要がありません。

出店場所についても、経営本部が出店する立地の調査や、地域の特性に合わせたマーケティング戦略などを考案してくれるため、土地勘のない場所での出店でも安心です。日々の運営も手厚くサポートしてくれるため、経営が初めての方でも安定した収益を上げやすいのです。

以下では、フランチャイズで開業できる代表的な高齢者向け宅配弁当サービスを4つ紹介します。

全国に約350店舗を展開する宅配クック123は、業界最大手クラスの高齢者向け宅配弁当サービスです。全国に数多くの店舗を抱えることから街で見かける機会も多く、高い知名度を誇っています。弁当の販売数は月間約300万食にものぼり、たしかな実績と安定したニーズを獲得しています。
＜宅配クック123の詳細はこちら＞

ライフデリは、フランチャイズ加盟時の加盟金と保証金が0円であることに加え、月々のロイヤリティも0円なので、競合と比べて低コストで開業・運営できるのが魅力です。業界でもトップクラスの規模を誇るセントラルキッチンを構え、冷凍ではなく冷蔵の食品を主に取り扱うなど料理にこだわっており、満足度の高い食事が人気。加えて、栄養士が700種類以上の献立を日替わりで作成しており、専門的な知識がない方でも安心して開業できます。
＜ライフデリの詳細はこちら＞

メディミールは、栄養士が監修したこだわりのお弁当を配食するサービスです。通常の宅配弁当サービスに加えて、スマートバンドを使った安否確認や、栄養状態と食事量を可視化して健康状態をチェックするサービスも提供しています。加盟金やロイヤリティが0円なので、初期投資を抑えて開業できるのも魅力。FC本部が顧客を紹介してくれるなど、安定した収益を見込める土台があるため、1年以内の投資回収も目指せます。
＜メディミールの詳細はこちら＞

株式会社GLUGが運営する「はぐくみ弁当plus」は、障害者を雇用し企業向け＆高齢者向け宅配弁当事業を行なう就労継続支援A型のフランチャイズです。宅配弁当の売上と行政からの給付金を受け取れるため、2つの事業から安定した収益を得られます。社会貢献を行ないながら低リスクで開業できる二面性が、はぐくみ弁当plusならではの魅力といえるでしょう。
＜はぐくみ弁当plusの詳細はこちら＞

高齢者向け宅配弁当サービスは、高齢化が進む現代において非常に需要の高いサービスです。他業種と比較して低リスクで開業できますが、フランチャイズで開業することでより安定した収益が見込めます。

独立開業を目指されている方は、早期の投資回収も見込める高齢社向け宅配弁当サービスの開業をぜひ検討してみてください。