フランチャイズの年収事情を調査!オーナーの年収目安や増やす方法を考察します

フランチャイズWEBリポート編集部 |2024年05月21日 公開 (2024年10月23日 最終更新)
フランチャイズって稼げるの?オーナーの年収事情や年収を増やす方法を紹介します

フランチャイズでの独立開業を検討されている方にとって、フランチャイズオーナーの年収がどのくらいなのかは、気になるポイントではないでしょうか。フランチャイズオーナーの年収事情は、業種や業態によっても異なります。

そこで今回は、フランチャイズ比較サービス「フランチャイズWEBリポート」のデータベースを元に、フランチャイズ業界の平均年収など、フランチャイズの年収事情について調べてみました。ぜひ参考にしてみてください。

フランチャイズオーナーの年収は500万円前後

フランチャイズオーナーの収入は、人件費や商品の原価、店舗の賃料などの必要経費と、フランチャイズ本部に支払うロイヤリティを売上から差し引いた金額になります。

フランチャイズオーナーの年収の平均は、一般的に500万円前後、複数の店舗・事業を展開して年収1,000万円以上を実現するオーナーもいます。ただし、業界や業態によっても大きく異なることから、あくまで参考の収入額として考えなければなりません。そのため、収支計画を具体的に立てる場合は、業界や業態を絞って調べる必要があるといえるでしょう。

フランチャイズ業界の平均年収まとめ

以下では、フランチャイズオーナーの平均年収を業界別に紹介します。

飲食業フランチャイズオーナーの平均年収

飲食業は、新型コロナウイルスの流行が収束し盛り上がりを見せており、今後に注目が集まっている業界です。そんな飲食業フランチャイズオーナーの平均年収は、約600万円といわれています。

飲食店の運営は、サービスの質を保ちながら、いかに原価を抑えるかが重要なポイントです。高い質のサービスを低原価で提供できれば、より利益率が向上し年収も上がりやすくなります。さらに、近年は自動配膳ロボットやタブレットオーダーなどを活用し、人件費を下げる動きも活発化しています。

小売店(コンビニ)フランチャイズオーナーの平均年収

小売店のフランチャイズオーナーの平均年収は、約700万円といわれています。小売店のなかでも、コンビニはとくに立地によって収益額が大きく左右されます。1店舗目をうまく軌道に乗せることができれば、多店舗展開もしやすいことが大きな特徴。しかし、営業時間に合わせた人材の確保に頭を悩ませることも多い業態です。

サービス業フランチャイズオーナーの平均年収

サービス業フランチャイズオーナーの平均年収は店舗の業種によって大きく異なります
なかでも高収益を狙えるのが、ブランド品や貴金属などを扱う「買取専門店」で、オーナーの平均年収は700万~1000万円超ともいわれています。その他の業種では、エステサロンは約700万円、ハウスクリーニングは約500万円ほど。

上記はほんの一例ではありますが、サービス業で共通して言えることとして、オーナーが自ら働く場合は人件費を削減できるため、利益率を向上させられる可能性が高くなります。

教育系フランチャイズオーナーの平均年収

教育系フランチャイズにもさまざまな業態がありますが、なかでも代表的な業種である学習塾のフランチャイズオーナーの場合、平均年収は約500~700万円です。少子化の進行に拍車がかかっている近年ですが、参議院調査室の発表によれば、子供1人あたりにかける教育費は年々増加しているというデータもあり、今後も安定した収益を見込みやすい業界といえるでしょう。

福祉系フランチャイズオーナーの平均年収

福祉系フランチャイズオーナーの平均年収は、一般的な介護施設の場合であれば約400~1000万円といわれています。福祉系フランチャイズの最大の特徴として、国からの給付金が収入の大部分を占めるため、未回収リスクが低く収益が安定していることが挙げられます。

介護・福祉業界は現在、高齢化などで注目を集めている業界ですが、施設が増えたことにより競争が激化しています。そのため、今後は他施設との差別化がより重要なポイントになっていくでしょう。

フランチャイズオーナーになる方法

自分に合った業種とフランチャイズチェーンを選ぶことが、フランチャイズオーナーとして成功を目指す第一歩です。フランチャイズオーナーになる方法を、具体的に紹介します。

1.どの業種に参入するかを決める

コンビニや飲食店に限らず、フランチャイズ経営が可能な業種は多岐にわたります。提供したい商品・サービスや自分の得意分野などを考えて十分に情報収集した上で、参入する業種を決めるようにしましょう。

例えば学習塾の場合だと、映像授業や個別指導システムの普及が進んでおり、講師経験がなくても教室運営ができるノウハウが確立しています。

介護サービスやスポーツジム・ヘアサロンのように有資格者がサービスを提供する事業でも、フランチャイズオーナーは拠点・店舗の管理に専念するのが主流です。

また、ハウスクリーニング・リフォームやコインランドリー運営のように、自宅を拠点にフランチャイズチェーンに加盟できる業種もあります。自分の都合に合わせて働けるため、副業として独立開業したい人にも人気です。

2.説明会に参加して契約するフランチャイズチェーンを決める

参入したい業種を決めたら、どのフランチャイズチェーンに加盟するかを検討するために説明会に参加します。説明会に参加する前に資料を請求して、チェーン本部について理解を深めておくことも大切です。将来のビジネスパートナーと対面する場なので、参加当日はビジネスにふさわしい服装や言葉遣いに心がけましょう。

加盟説明会は本部が主催して予約制で実施するのが一般的ですが、独立開業を目指すオーナー向けの合同説明会・イベントでブースを設けて加盟希望者の相談に対応する場合もあります。オーナーの収益に大きく影響するロイヤリティの割合はもちろん、本部のサポート体制や加盟金など開業資金の額などを十分に確認するようにします。できるだけ多くの説明会に参加して情報を集め、条件面やフランチャイズ加盟のメリット・デメリットを比較検討するようにしましょう。説明会の後でも、不明点の確認・相談は可能です。

なお、一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会のサイトでは、一部のフランチャイズチェーンの加盟条件が情報開示書面として掲載されています。説明会に申し込む前に参考にするとよいでしょう。

3.フランチャイズ本部との契約・開店準備を行う

加盟したいフランチャイズチェーンが決まったら、契約手続きを進めたい旨を本部に連絡します。加盟金は契約手続き当日に支払うのが一般的ですが、契約締結前の払い込みを求める本部もあります。一度払い込んだ加盟金は基本的に返還されないため、契約書を取り交わす前にひな形を提供してもらうなど、内容の細かな部分まで確認しましょう。自分だけで判断が難しい場合は、弁護士などの専門家に相談するのも効果的です。契約期間は数年単位と長期にわたり、契約を撤回する場合は高額な違約金が発生するので慎重に対応することが重要です。

契約手続きを済ませた後は、本部が主催する座学・実地の研修が行なわれます。オーナーとして店舗を運営するノウハウなどさまざまな知識・技術を学ぶ機会なので積極的な姿勢で取り組みましょう。

研修後の修了テストに合格すると、いよいよ開店準備です。店舗の運営に関しては担当のスーパーバイザーがサポートしてくれますが、近隣への挨拶やスタッフの採用・研修はオーナー自身で行うことになります。将来の集客につながる仕事なので、丁寧に対応することが大切です。

税務署への、開業届・青色申告の承認申請書の提出も忘れないようにしましょう。営業内容によっては、消費税課税事業者の届出手続きも必要です。また、営業する業種に応じて行政機関への許認可手続きも必要となるため、本部と相談しながら漏れのないように対応してください。

フランチャイズで年収を向上させる方法

フランチャイズオーナーとして年収を向上させるには、いくつかの方法があります。以下で詳しく紹介します。

FC本部が定めたマニュアルや仕組みを踏襲する

フランチャイズの最大の魅力は、フランチャイズ本部が他店舗のさまざまな実績を基に築きあげてきた、マニュアルやシステムを活用できることです。独自の方法で運営していたフランチャイズ店が、本部のマニュアルを踏襲して運営したことで、低迷していた売上が回復した例も多くあります。

扱う金額が大きいフランチャイズに加盟する

フランチャイズにはさまざまな業種の本部がありますが、なかでも不動産売買仲介やブランド品買取などのフランチャイズは、扱う金額が大きいことから高年収を得ているオーナーが多い傾向にあります。

また、赤字の補填などの補償を行なってくれるフランチャイズ本部もあるため、そのような場合は年収が下がりにくくなるでしょう。

多店舗化やドミナント出店を行なう

フランチャイズオーナーとして年収を上げるためには、多店舗化やドミナント出店を行なうことも方法の1つです。一店舗目の運営が軌道に乗り安定した収益をあげられるようになれば、そのノウハウを活かし複数店舗を出店することで、リスクを抑えて収益を伸ばせる可能性が高くなります。

多店舗化やドミナント出店には、地域のニーズをまとめて獲得することで競合が参入する余地を減らすことも狙えるため、うまく軌道に乗せることができればより安定した店舗運営にもつながります。

事業の多角化を行ないシナジーを高める

多角的に事業を展開することも、フランチャイズでの年収を増やすことにつながります。
たとえば、不動産仲介事業とリフォーム事業やハウスクリーニング事業などを同時に運営することで、物件のメンテナンスを内製化することができるようになります。自社物件のメンテナンスコストを抑えられるのはもちろんですが、お客さまに付加価値の1つとして訴求できるようになるため、顧客単価の向上が狙えるでしょう。

ほかにも、夜営業の飲食店で、日中はゴーストレストラン事業を行なうといった「二毛作」の運営方法も売上の向上につながります。それぞれの事業で収益を補い合ったり、高め合ったりすることで低リスクかつ高収入を実現できることが、多角的に事業を展開する大きなメリットです。

流行りの商材で短期的に高収益を狙う方法も

フランチャイズで年収を上げるためには、流行を取り入れて短期的に高収入を狙うことも方法の1つです。たとえば、流行りのスイーツをメニューに取り入れた飲食店は短期間で高収益を上げやすく、流行りが過ぎる頃合いを見て撤退すれば、非常に大きな収入になることもあります。ただし、大きなリスクもある方法なので、すでに多角的に事業を行なっており、リスクを最小限に抑えられるオーナーの方にオススメの方法です。

フランチャイズオーナーに向いている人の特徴

フランチャイズに加盟すると、店舗運営のノウハウ指導をはじめ開店準備や広告、開店後の経営指導まで本部と担当のスーパーバイザーがサポートしてくれます。そのため、自力での独立開業が不安な人や商材探し・店舗運営に不安のある人にはフランチャイズでの開業が向いています。

一方、フランチャイズオーナーは経営者といえども、本部の方針に沿った商品・サービスの提供や店舗運営が必須です。自分の考え方に固執せず、本部の指示やアドバイスに素直に従う柔軟さが求められます。開業したエリア付近に同じフランチャイズチェーンの店舗が開店する可能性もあり、地域の中で生き残っていくためには本部に許容された範囲で売り上げを伸ばす創意工夫も必要です。

まとめ

フランチャイズオーナーの年収は業界や業種によっても異なりますが、一般的に500万円前後が平均といわれています。もしあなたがフランチャイズオーナーとしてさらなる高年収を求めるのであれば、フランチャイズ本部と二人三脚で店舗運営を行なったり、事業の多角化に着手するなどの努力が欠かせません。

また、高年収が狙えるようなフランチャイズには、失敗するリスクが高いものも存在します。そんな方はぜひ、フランチャイズWEBリポートで複数のフランチャイズに資料請求をして、比較検討するのがオススメ。

フランチャイズWEBリポートでは、さまざまな業界のフランチャイズ企業を紹介しています。実際のオーナーの声や収益モデルなどを確認できますので、これからフランチャイズでの開業を検討されている方は、ぜひご覧ください。

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