フランチャイズでカフェを開業!開業に必要な費用やメリット・デメリットを解説!

フランチャイズWEBリポート編集部 |2024年05月10日 公開 (2024年08月31日 最終更新)
フランチャイズWEBリポートのフランチャイズに加盟されたオーナーの写真

おしゃれなカフェの経営に憧れている人は多いのではないでしょうか。カフェ業態は、小規模スペースで運営できることなどから開業のしやすさはあるものの、実際には3年以内に廃業してしまうようなケースも少なくありません。少しでもリスクを抑えた開業を考えるのであれば、「フランチャイズで開業する」という手段を検討してもよいかもしれません。

そこで本記事では、フランチャイズカフェや喫茶店を開業するメリットとデメリットのほか、必要になる費用や失敗しないポイントについても解説します。

カフェのフランチャイズ一覧

まずは、代表的なカフェのフランチャイズについて紹介します。

コメダ珈琲

<開業費用>

加盟金 300万円
加盟保証金 300万円(連帯保証人2名以上)
600万円(連帯保証人1名)
900万円(連帯保証人なし)
研修費用 50万円
店舗施工指導料 独立店:350万円
ビルイン:200万円
ロイヤリティ 1,500円(1席あたり/月額)

<店舗数>
968店舗(2024年5月時点)

<特徴>
コメダ珈琲店は全国に900以上の店舗を構える、喫茶店の人気ブランドです。コメダ珈琲店では、フランチャイズでの店舗の開業に必要な初期費用の負担を軽減するために、「建築支援制度」を導入しています。この制度により、初期費用の大半を占める、建築費と内装工事費に関して、一部をコメダが一時負担するなどの支援を受けることができます。

また、厨房・イス・テーブルなどの設備工事費用は、リース契約も可能など、初期費用を抑えて開業できる点も、ブランドの知名度とあわせて大きな魅力となっています。

ドトールコーヒー

<開業費用>

加盟金 150万円(消費税別)
加盟保証金 150万円
研修費用 150万円(1名あたり、消費税別)
出店準備金 150万円
出店保証金 150万円
ロイヤリティ 月額税抜き売上高の2%

<店舗数>
1074店舗(2024年5月時点)

<特徴>
ドトールコーヒーは、創業から40年以上で1,000店を超える店舗を展開し、幅広い店舗運営実績を持つフランチャイズです。本部には「IRP経営学院」というカフェ経営者育成機関を設置し、これからのカフェ業界を担うフランチャイズオーナーを育成しています。

また、スケールメリットを最大限に活かし、効率的な仕入れや物流システムを構築しているほか、本部の専門部署がトレンドを把握し、季節ごとに新たなメニューを開発するなど、バックアップ体制も充実。知名度抜群のブランド力と開業後の手厚いサポートが、ドトールコーヒーの大きな魅力です。

上島珈琲店

<開業費用>

加盟金 300万円(研修費含む、消費税別)
取引保証金 200万円
設計施工監理料 200万円(消費税別)
機器使用料 10万円(月額、消費税別)
ロイヤリティ 月額税抜き売上高の2%(消費税別)

<店舗数>
国内150店舗(2024年5月時点)

<特徴>
上島珈琲店では、フランチャイズ本部の指導によって、オープン初日から直営店と同じレベルで経営できることが最大のメリットです。
長年にわたり培った経営ノウハウと洗練された商品を武器に、リスクを回避しながら確かなブランド力で店舗運営ができるシステムです。原材料や補助材料の仕入れや加工のほか、品揃えに関しても、専門商社である本部がプロの目でチェックしたものであるため、自信をもって提供することができます。円滑な仕入れで高品質の商品を提供できるため、安定した経営を目指せます。

さかい珈琲

<開業費用>

加盟金 300万円
取引保証金 100万円
内外装費 2700万円
設備費 180万円
開業時商材費 480万円
研修費 70万円
その他開業費 550万円
ロイヤリティ 月額税抜き売上高の3%

<店舗数>
37店舗(2024年5月時点)

<特徴>
さかい珈琲は岐阜県が発祥の喫茶店で、東海地方で喫茶文化を育んできたフランチャイズです。近年は関東でもフランチャイズ店を展開しています。地域に応じた店舗づくりができることが最大の特徴で、とくに名古屋スタイルの卵を使用した鉄板ナポリタンは人気メニューとなっています。主にロードサイドに出店することで幅広い顧客層を惹き付け、年間を通じて安定収益を見込めることも特徴です。

また、社員1名とパート・アルバイトのシフト管理で運営でき、調理人を雇う必要がありません。ドリンクを中心としたメニュー構成なので原価変動が少なく、ロスも少ないことも大きな特徴です。

高木珈琲

<開業費用>

加盟金 200万円
取引保証金 150万円
内外装費 3800万円
研修費 50万円
その他開業費 100万円
ロイヤリティ 月額税抜き売上高の3%

<店舗数>
14店舗(2024年5月時点)

<特徴>
髙木珈琲は、株式会社サンパークが展開する、数多くの飲食フランチャイズに加盟し成功を収めてきた純喫茶のフランチャイズです。主婦や家族の癒やし・団らんの場を提供することを目的に、パンケーキ専門店ベルヴィルの姉妹店として立ち上げられました。
地域に根ざし成長を続けていることが特徴で、実際に加盟店は地域に愛されるお店作りができるよう、店名をオーナーの名字(〇〇珈琲)にすることが可能です。店名をチェーン名ではなく個人名にすることで、地域に親しまれるブランディングを実現します。

BONTEMPS

<開業費用>

加盟金 330万円(税込)
取引保証金 50万円
内外装費 1100万円(税込)
設備費 550万円(税込)
開業時商材費 55万円(税込)
研修費 33万円(税込)
その他開業費 146万3,000円(税込)
ロイヤリティ 月額税抜き売上高の5%

<店舗数>
FC店舗数:2店舗(2024年5月時点)

<特徴>
BONTEMPSは、韓国で人気の昔ながらのドーナツ「クァベギ」と「クリームコーヒー」が楽しめるカフェチェーンです。本場の味を提供する有名店の日本展開を目指し、現在ワンズトライン株式会社がフランチャイズを募集しています。提供する商品はドーナツとコーヒーのみで、毎日オープン前に必要なドーナツを準備するだけのシンプルなオペレーションです。指定工場から生地が納品されるため、成形後に油で揚げてトッピングすれば、商品が完成します。

商品のクオリティに関してスタッフによるブレが生まれにくく、必要なスタッフの人数も少ないため人件費があまりかからないことが、BONTEMPSのフランチャイズ店舗の最大の魅力です。

カフェをフランチャイズで開業するメリット

カフェの開業を検討している方にとって、フランチャイズにはどのようなメリットがあるのでしょうか。以下で詳しく解説します。

未経験や異業種からの参入でも開業できる

通常、未経験からカフェを開業するのは困難なことです。たとえ調理の経験が豊富であったとしても、お店の開業にはさまざまな準備が必要であり、1人で選択し判断しながら進めていくことは簡単ではないでしょう。

しかし、フランチャイズに加盟することで、開店までの準備や集客の支援はもちろん、開業後もスタッフの教育に関することや経営改善に向けたアドバイスを受けることができるため、未経験や異業種からの参入でも開業が可能です。また、困った場合に相談できるという安心感があることも、店舗を運営していくうえで大きなメリットといえるでしょう。

メニュー開発や仕入れ先確保の手間がない

フランチャイズで出店することで、すでに他店舗で売上実績のある看板メニューを提供できるため、新たにメニューを開発する手間がないというメリットがあります。
また、多数の店舗を抱える本部の場合、そのスケールメリットにより、食材を割安で仕入れられることも多いです。

ブランドの知名度や、実績を利用できる

フランチャイズでカフェを出店する場合、既に知名度があるブランドの看板を掲げて出店できるため、集客がしやすいというメリットがあります。たとえば、あるブランドのスイーツメニューが大きく話題になっているような場合、そのメニューを目的に来店してもらえるため、オープン初期から集客が見込めます。
また、集客に関してフランチャイズ本部が力を入れてくれれば、開業後の店舗運営も軌道に乗り、さらなる売上も見込めます。

集客しやすい立地へ出店できる

カフェや喫茶店の収益は、立地に大きく左右されます。フランチャイズから出店する場合、出店候補地について本部が調査を行なってくれるため、実際に集客が見込めると判断した場所を提案してもらえます。
また、都市型店舗の大手のブランドの場合は、自力での出店することがなかなか難しい商業施設などにも出店できる可能性があることも、フランチャイズで開業する魅力の1つです。

カフェをフランチャイズで開業するデメリット

カフェをフランチャイズで開業することを検討する場合は、デメリットについても把握しておきましょう。

自由度が低い

フランチャイズでは、提供するメニューやサービス内容があらかじめ決められています。そのため、オリジナルのメニューを提供したい場合や、自分が理想とするカフェを開業したい場合には向いていない出店形態です。
ただし、フランチャイズによってはある程度自由な店舗運営が容認される場合もあるため、まずは本部のスタンスについて確認してみましょう。

ロイヤリティを支払わなければならない

フランチャイズの加盟店は、ブランドを使用する権利や店舗運営のノウハウを提供してもらう対価として、ロイヤリティを支払わなければなりません。毎月支払う費用であるため、経営が苦しい場合にはデメリットになることもあります。 しかし、ロイヤリティを支払うことで、店舗の開業から運営までをスムーズに行なえるため、一概にデメリットであるというわけではありません。

他店の影響を受けやすい

店舗運営が軌道に乗っていた場合でも、本部が経営方針を変更したり、他店舗が不祥事を起こしたりした場合、ブランドのイメージが失墜してしまい、マイナスの影響を受けてしまう可能性が高くなります。

カフェをフランチャイズで開業する場合の費用

以下では、カフェをフランチャイズで開業する際に必要になる費用について紹介します。

初期費用

フランチャイズでの開業には、以下のような初期費用が必要です。

●フランチャイズ加盟金
●フランチャイズ保証金
●物件取得費
●内装・厨房設備の工事費
●初期在庫費など

立地や物件によりますが、総額で1000万円以上はかかることが多いでしょう。ただし、居抜き物件を利用して開業することで、上記の費用を抑えることも可能になります。

人件費

サービスの提供をスムーズに行なうためには、従業員を雇う必要があります。飲食店の人件費率は、売上の3割程度が目安といわれています。
ただし、最低賃金は都道府県によって異なるため、給与を設定する際には注意が必要です。

広告宣伝費

店舗の広告宣伝費は継続的に必要になる費用ですが、開店初期はとくに費用が大きくなる傾向にあるため、注意しましょう。開店初期に必要になる具体的な費用には、ホームページ制作やポスティングなどが該当します。

カフェのフランチャイズ開業で失敗しないために

以下では、カフェをフランチャイズで開業して失敗しないためのポイントについて紹介します。

ブランド力や実績のある本部を選ぶ

すでに人気のあるブランドのフランチャイズで店舗を開業することで、安定した店舗運営につながるでしょう。名前を聞いてカフェとすぐにわかる程度に知名度があるブランドであれば、集客に苦労せず広告宣伝費も抑えられる可能性があります。

ただし、フランチャイズ本部を選ぶ際には知名度だけでなく、立地や店舗の大きさ、メインの客層なども考慮しましょう。自分が理想とする形に近い店舗で実績がある本部を選ぶことで、フランチャイズに加盟するメリットを最大限に享受できます。

十分なサポート体制が整っているか

フランチャイズを選ぶ際には、さまざまなフランチャイズを比較して、サポート体制が充実している本部かどうかをしっかりと判断しましょう。直近で急速に加盟店を増やしているようなフランチャイズブランドは、サポート体制が整っておらず手薄なサポートしか受けられない可能性もあるため、注意が必要です。

実態を確認する

フランチャイズ本部による加盟や店舗運営に関する説明が、実際に店舗を運営していくなかで大きな相違がないかを確認するためには、他店舗のオーナーに話を聞いてみるのがもっとも確実です。可能であれば1店舗だけでなく、複数店舗のオーナーから話を聞いてみましょう。

経営者として自覚を持つ

フランチャイズから独立開業後に店舗運営を安定して行なうためには、本部と協力しながら、オーナーとして日々努力することが欠かせません。納得して前向きに店舗を運営するためにも、経営理念などに共感できる本部を選ぶことが重要といえるでしょう。

いろいろなカフェのフランチャイズを比較して検討を!

フランチャイズでカフェや喫茶店を開業したい場合は、自分に合ったフランチャイズ本部を選ぶことが大切です。必要になる初期費用や研修内容などについてしっかりと確認し、長きにわたって二人三脚で歩んでいける本部を選べれば、フランチャイズオーナーとして成功する可能性も高くなるでしょう。フランチャイズWEBリポートでは、カフェのフランチャイズ企業を多数紹介しています。資料請求も可能ですので、カフェをフランチャイズで開業したいとお考えの方は、ぜひ一度フランチャイズWEBリポートで資料を請求してみてください。

ほかにもこんな記事が読まれています
フランチャイズWEBリポートのフランチャイズに加盟されたオーナーの写真

記事は気に入っていただけましたか?
「いいね!」で応援よろしくお願いします

新着情報をお届けします♪